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鮮やかな赤色が目に飛び込んでくる、つつじの情景を詩にしました。

紅の吐息

街角の熱を閉じ込めたように
低い生垣が、いま
一斉に燃えはじめる

情熱というには、あまりに静かで
ため息というには、あまりに鮮やか
五つの花弁がひらくたび

春の背中が、少しずつ遠のいていく
通り過ぎる風さえも
その赤に染まりそうな午後

つつじの迷路に迷い込めば
子供の頃の、甘い蜜の記憶が
そっと喉を潤す

燃え尽きることを恐れぬまま
今日という光を、その紅に注ぎ込み
ただ、そこに咲き誇る

散りゆく時さえ
地面に赤い火を灯すように
季節の境界線を
鮮烈に描き出している

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