9割がAIの人事査定があったら
多くの企業にはまず基本給があり、そこに職能給や営業成績といった要素が加わる形が一般的です。そして評価は目標シートの申告や上長との面談等で行われます。しかし、これからの時代、AIを取り入れればもっと違うアプローチ、具体的な「個別評価制度」が可能になっていくと思っています。
例えば、働く人それぞれに合わせた個別のKPI(重要業績評価指標)を過去の実績や企業の給与テーブルと照らし合わせて自動設定し、それに基づいて数値評価し基本給に反映させる。能力はもちろん、年齢や経験、職場環境によってできる作業量は個人で異なりますし、それによって会社への貢献度も違ってくるのが自然なことです。序列や役職だけで決まらないはずです。
こうした違いを、評価シートがあるとはいえ、ごく一部の経営者や上司、人事担当者だけで能力を評価していくのはどこかで無理があります。AIが入るなら、明確な行動数値を設定したうえで、客観的な人事評価を導入可能にやる。この流れはこれからの企業は本格的になってくると思います。
AI評価の良さは、人の事情にとらわれず、成果や能力をもとに公正に査定できることだと考えます。個人の能力だけを見るのではなく、チームワークやコミュニケーション力も評価項目に含めることが大切です。周りと協力し、支え合いながら成果を出す力が、これからの組織には求められていくと思います。そこも評価対象にするのです。
時間にも新しいルールが必要です。最大労働時間を8時間に設定し、それを超えた場合の記録を正しくする仕組みを取り入れます。入室するだけで打刻するセンサーをつけるなどです。(自動改札で大企業はログイン情報取得できるところもあると思います)途中退出や休憩もいる場所によってカウントされていくでしょう。
残業についてもその「質」を評価します。会議と作業では係数を変える、時間外に会議を行ったら上司の査定係数を下げる、作業であってもその業務内容のタスクをみて時間外にやるべきものでなかったら係数を下げるなどです。未登録の作業時間帯(要するに何をしているのかが分からない時の)パーセンテージが多いほど評価も下がるなどもあるでしょう。またフレックスも、最低労働時間を4時間に設定し成果目標をクリアしていればオフィスに出社しなくてもいい、そんな働き方も認める。このような環境を作ることで、無理なく、かつ意欲的に働くことができる人が増えていくと感じます。
成果を重視しながら、働き方は自由に。そんな文化が根付けば、実力のある人材が自然と集まる企業に成長していけると思います。長時間働くことが美徳とされるスタイルはなかなか新時代には対応できません(ただし、時間でしか経験値は得られないという考え方もあるとは思います。)勤務時間の評価は仕事の対価を最大とし研修や自己啓発は本配属までのカテゴリの違う取り組みと割り切る。こうなると、新卒採用からキャリア入社が増えていくかもしれません。
もちろん課題もあります。AIによる評価基準をだれがどう設定するか、社員一人ひとりが納得できる透明性をどう担保するか。簡単ではありませんが、まずは小さな単位で試し、フィードバックをもらいながら、少しずつ改善していくようになると思います。
AIによる査定評価が導入される未来はあるのか。面接シートの自動採点とかではなく、行動そのものの勤務評価をするAI。その課題には、企業のあり方が変わるかどうかも含まれるのかもしれません。
Note
プロスポーツチームの査定にはプレーひとつ一つに厳格な評価基準があると聞きます。企業にも職能表が存在すると思いますが、AIの登場で細かな数値に変わる可能性がある。これまでとおなじように、年功序列で給与がほしいという人もいるでしょう。人間関係が重要視(左右)されている組織だともっと難しい。評価制度は、マネジメントプログラムの開発と共に、専門性の高い上場企業から大きく変わってくる気がします。
Edited by REI / with support from ChatGPT Image generated with Canva
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