プロを引退した僕が、次にバスケを教える理由
noteでこれまでのバスケットボール人生を振り返りながら、自分の経験や考え方を文章にしてきました。
書き続ける中で、少しずつ自分の中に新しい思いが生まれました。
自分が経験してきたことを子どもたちに伝えることで、誰かが遠回りする時間を少しでも減らせるかもしれない。
そう思ったことが、僕がバスケットボールを教えたいと考えるようになった理由の一つです。
量を増やすことだけを考えた1年間
僕自身、もっと早く知っておきたかった考え方があります。
それは、客観的に自分を見て自分で練習の意味を考え、努力の方向性が合っているのかを確かめることです。
大学時代の僕には、ただ練習量を増やすことだけを考えていた1年間がありました。
上手くなるためには、人よりも多く練習しなければいけない。
そう考えて、とにかく量を増やしました。
もちろん、練習量を増やすこと自体が間違っていたわけではありません。実際に、量をこなしたからこそ身についたこともあります。
ただ、当時の僕は「たくさん練習した」という事実だけで満足していました。
成長するために練習しているのではなく、練習した自分に満足するための時間になっていたのだと思います。
練習する前に、自分の課題を考える
そのことに気づいてからは、練習への向き合い方を変えました。
まず、試合や練習の映像を見て、自分のプレーを客観的に確認する。
その中で、
「このシュートの精度を上げたほうがいい」
「この場面で使うドリブルの質を高めたい」
と、今の自分に必要な課題を見つけるようにしました。
そして、その課題に合わせて、
「このドリルを何分間行う」
「このシュートを連続で何本決める」
という具体的な数字を、その日の目標として決めました。
それまでは、バスケットボールを大きな枠でしか見られていなかった気がします。
しかし、自分の課題と数字を意識して練習するようになってから、プレーの細かい部分にも気づけるようになりました。
自分では、一気に上手くなれたと感じています。
量をこなしながら、質を高める
量をこなすことは、もちろん大切です。
最初から効率だけを求めて、練習量が足りなければ上手くはなれません。
ただ、同じ練習を何も考えずに繰り返しているだけでは、成長のスピードはなかなか上がりません。
大切なのは、量をこなしながら、練習の質も高めていくことです。
今の自分には何が足りないのか。
この練習は、どのプレーにつながっているのか。
決めた目標に対して、今の取り組み方は本当に正しいのか。
そうやって自分に問いかけながら、練習してほしいと思っています。
自分で考えられる選手になってほしい
僕が子どもたちに伝えたいのは、特定の技術だけではありません。
自分が上手くなるために、
そして自分の目標を達成するために、
今やっている行動が本当に正しいのか。
それを自分で客観的に考えられるようになってほしいと思っています。
僕自身も、最初からそれができていたわけではありません。実際に遠回りをしたからこそ、伝えられることがあります。
答えを一方的に教えるのではなく、自分で課題を見つけ、考えて行動できる選手を増やしたい。
技術だけじゃなくてマインドの部分でも
成長してほしい。
自分の経験や考え方を、次の世代に伝えられる。そして、伝えていきたい。
そう思ったことが、プロを引退した僕が次の挑戦として、バスケットボールを教えたいと考えた理由です。
