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千字文 その7 敦煌 貞観15年真草千字文


正倉院文書に 千字文の習字 があるのなら、敦煌文書にもありそうだ。

信用の高いペリオ・コレクションのものに  
「貞観15年7月臨出此本蒋善進記」
というサインがある真草千字文がある。
ペリオ本 貞観十五年蒋善進臨 真草千字文 Pelliot Chinois 3561

「惟房」からはじまる後半だけの断巻だ。無名の人の書だが、書法としても悪くないし、年紀がはっきりしてるので、ありがたい。書法を意識した作品で初唐の肉筆草書というのは非常に少ない。

この作品は、日本で公開されたことは無いと思うし、当方がパリを訪れる前に閲覧申請したが断られたこともあった。


文物 目次

西川先生の記述では、最初にとりあげたのは、1963年三期の「文物」掲載の論文だそうだ(上イメージ)。
  張鉄弦、敦煌古写本叢談、
というものらしい。この張氏、文革を生き延びられたのだろうか?


  日本の書道関係者では、西川寧先生が1971年6月にパリでみているようだ。   ref. 西川寧「蒋善進の真草千字文」書品250
宇野雪村先生も、パリで観て旅行記に書いていたが、年月日が書いて無かったのが残念だ。
    ref. 宇野雪村。書の旅、二玄社

古い写真には布目のようなものがみえていて。絹本だと間違える人もいるようだが、これは補強のため羅をはったものだそうだ。
  現代の写真をGallica Biblioteque Nationale
のサイトでみると布目が見えないので、現在は、とりはずしたようだ。
伊藤滋氏等が考証していたように、温泉銘拓本も修理していたようで、古い羅振玉の写真の状況から、多少違っているようである。
#千字文

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