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【創作大賞2026応募作品】言えない未来へ 第10章:恋だった夜

冬の匂いは、ある日突然、生活の中へ入り込む。玄関を出た瞬間に頬へ触れる冷え方が変わり、呼吸の奥に乾いた刃が混ざる。篠原紗月はその変化に気づいた朝、少しだけ笑いそうになった。季節は迷わない。迷っているのは人だけだ。迷うのは、選べるからだと思う。選べるという事実が、時々、息を苦しくする。

宮本が東京を離れる日が近づくにつれ、連絡は減っていった。減るのは自然だと頭では分かる。仕事の引き継ぎ、出張の準備、住む場所の手配。現実は忙しい。忙しい現実の中で恋は後回しになる。後回しにされるのが当然だと思おうとするたび、胸の奥で何かが反発する。反発は怒りではない。自分が軽く扱われたくないという、ただの欲だ。欲を持つことを、紗月はずっと怖がってきた。怖がってきたのに、もう欲の存在を無視できない。

第9章の昼、ついていかないと言った。言った瞬間の痛みは、数日経っても消えなかった。痛みの形だけが変わる。鋭い刃だったものが、鈍い重さに変わり、重さが生活の端々で顔を出す。給湯室の湯気の匂いの中で。電車の窓に映る自分の顔の中で。寝る前にスマホを伏せた黒い画面の中で。どの場面でも、終電後の神楽坂が戻ってくる。戻ってくる景色は、過去のものなのに、体温だけは現在形だ。

宮本から最後に来たのは、短いメッセージだった。

出発前に一度だけ会いたい。昼でも夜でもいい。無理なら無理でいい。

無理なら無理でいい。逃げ道を残す言い方が、彼らしい。彼らしいことが、今は痛かった。彼らしいからこそ、今まで続いた。彼らしいからこそ、ここまで来た。彼らしいからこそ、ここから先へ行けない。そう思ってしまう自分が、少しだけ冷たく感じた。

紗月は返信を打った。打つ前に唇を噛み、噛むのをやめた。癖が出るのは、迷っているときだ。迷いはもう、結論になっていた。結論になっているのに、最後の形だけは選べていない。

昼、神楽坂。二時間くらい。

送信したあと、胸の中に小さな空洞ができた気がした。二時間。期限が数字を持つと、その時間は本当にそこにしかない。そこにしかない時間を、今さら切り取って何をするのか。何を言うのか。言うべき言葉はもう言った。ついていかない。生活に入れたい。今のままじゃいられない。これ以上、何を追加すればいいのだろう。追加する言葉があるなら、それは別れの言葉だろうか。別れの言葉を言うなら、きちんと言いたい。きちんと言うのは怖い。怖いのに、今さら曖昧には戻れない。

当日、空は高く、光が冷たかった。雲が薄く、遠くの音がよく届く。遠くの音が届く日は、街の輪郭が硬い。硬い輪郭の中で、人の感情だけが柔らかく揺れる。揺れるものは壊れやすい。壊れやすいものを手で守りたくなる。守る手を、紗月はずっと出せずにいた。出したら、掴んでしまうからだ。掴んだら離せなくなる。離せなくなるのが怖い。怖いから、今夜ではなく昼を選んだ。昼なら、離すことができる気がした。夜の温度がないぶん、言葉が乾いて、切り離せる気がした。

神楽坂の坂を上がると、昼の匂いが淡かった。観光客の声も少なく、店の前の黒板に書かれた文字が目に刺さる。文字が刺さるのは、仕事の癖だ。刺さる文字ほど、言いたいことがある。言いたいことは、いつも余白の中に隠れている。余白を読むのが編集者の仕事だ。今、目の前の余白を読むのは、自分の仕事になる。

待ち合わせの場所に宮本が立っていた。コートの色が、冬の空気に馴染んでいる。髪は整っているのに、目の奥が少し疲れている。疲れの種類が違う。仕事の疲れだけではない。終わりに向かう疲れだ。終わりに向かう疲れを、紗月も持っている。持っていることが、嬉しいわけではない。ただ、同じ場所にいる気がした。だからこそ、余計に痛い。

「来てくれてありがとう」

宮本はそう言い、少しだけ笑った。笑いが薄い。薄い笑いは、無理を含む。無理を含む笑いが、終電後の笑いとは違う。終電後の笑いは体温の延長だった。昼の笑いは、生活の表面で作られる。表面は綺麗だ。綺麗なものほど、剥がれたときに痛い。

「うん」と紗月は答えた。

うん、で済ませるのは楽だ。楽な言葉は、今日には向かない。けれど今の自分は、言葉を整えすぎると嘘になる気がした。嘘を言いたくない。嘘を言わないために、短くなる。短い言葉の中に、息遣いだけが残る。

二人は坂を下りるのではなく、路地へ入った。昼の路地は明るい。石畳が乾いて、目地の影が浅い。夜は影が深く、足元が不確かだった。不確かさが許される関係だった。昼の確かさの中では、許されないものが増える。約束のなさ。期限のなさ。名前のなさ。全部が見える。

宮本が言った。

「ここ、昼は久しぶりだね」

「うん」

「夜と違う」

「違うね」

会話が薄い。薄い会話は、核心の周りを回っている証拠だ。核心に触れるのが怖い。怖いのは二人ともだ。だから、同じ怖さを持つ二人は、同じ場所で足を止めやすい。止めたまま、現実だけが進む。現実はもう、宮本を東京の外へ運び出そうとしている。

小さな店に入った。昼の光が窓から入り、テーブルの木目がはっきり見える。はっきり見えるものは、隠せない。隠せない場所で、二人は向かい合って座った。宮本は水を頼み、紗月は温かい茶を頼んだ。いつも通り。いつも通りの選択が、今日だけは少し切ない。いつも通りであることが、最後だと分かっているからだ。

茶が運ばれ、湯気が立ち上がる。湯気は目に見えるのに、すぐに消える。消えるものを見送る練習を、紗月は今しているのかもしれないと思った。練習をしたところで、本番はいつも突然だ。突然の本番に耐えられるように、人は練習をする。練習という言い訳は、時々、逃げ道にもなる。

宮本が口を開いた。

「出発、来週になった」

「そうなんだ」

「連絡、遅くなってごめん」

謝罪はもう、いらない気がした。謝罪が増えるほど、二人の間に責任の気配が濃くなる。責任は形だ。形を持てないと言ったのは宮本だ。形を持てない人の謝罪は、ただの習慣になる。習慣になった謝罪は、心を摩耗させる。

「いいよ」と紗月は言いそうになり、止めた。いいよと言えば楽だ。楽な言葉は終わりを曖昧にする。曖昧な終わりは、後で痛い。

「謝らなくていい」と紗月は言った。

宮本の目が僅かに動いた。驚きと、痛みの混ざった動き。紗月はその動きに、胸が少しだけ柔らかくなるのを感じた。柔らかくなるのが危険だ。危険だと知っていて、柔らかくなる。柔らかいところが残っているうちは、恋はまだ生きている。

「紗月」と宮本が言った。「俺、今でも思う。言えばよかったって」

言えばよかった。過去形。過去形の後悔は、今の選択を楽にする道具になりやすい。後悔していると言えば、誠実に見える。誠実に見えるだけで、何も変わらないこともある。変わらない誠実さに、紗月は傷つきたくなかった。

「何を」と紗月は訊いた。

分かっているのに訊いた。訊くことで、彼の口から言葉を出させたかった。自分の中の想像だけで終わらせたくなかった。想像は都合の良い物語になる。物語は痛みを美しくする。美しくした痛みは、長く残る。長く残るのは嫌だ。嫌でも残るのなら、せめて現実の形で残したい。

宮本は視線を外し、短く息を吐いた。癖。考えると視線を外す。視線の先に、決断がある。

「一緒に来てって」と宮本は言った。「ちゃんと」

ちゃんと。紗月はその言葉で胸が熱くなった。熱は涙の前触れだ。泣かない。泣かないと決めた。でも今日は、泣いてもいいのかもしれないと思ってしまう。泣いたら終わる気がする。終わるのはもう、避けられない気もする。避けられないなら、涙くらい許してもいい。そう思ってしまう自分がいる。いることが、怖い。

「言えばよかったって」と紗月は繰り返した。「今でも?」

「うん」

「今、言える?」

宮本が紗月を見た。目の温度が上がる。上がる温度は、迷いではなく、覚悟に見えた。

「言える」と宮本は言った。

その言葉だけで、紗月は息が止まりそうになった。言える。言えると言われると、いよいよ選ぶのは自分になる。自分の選択が、二人の関係の最後の形を決める。責任は重い。重い責任を負うのが怖い。怖いのに、選ぶことから逃げられない。

宮本は息を整えるように一度だけ目を閉じ、開いた。

「紗月」と宮本が言った。「一緒に来て」

言われた瞬間、店内の音が遠のいた。湯気の匂いだけが濃くなる。自分の心臓の音が耳の内側で鳴る。言葉は、いつもこんなふうに世界を変えるのかと思った。編集の現場で言葉を扱ってきたのに、自分の恋の言葉はまだ、世界を変える力を持っている。持っているから怖い。怖いから、涙が出そうになる。

紗月は唇を噛んだ。癖が出た。噛むと痛い。痛いと、言葉が遅れる。遅れた言葉は、取り返しのつかない場所へ落ちるかもしれない。落ちるのが怖いのに、落ちるしかない。

「……行けない」

紗月はそう言った。声は震えた。震えたことに自分で驚いた。もっと冷静に断れると思っていた。冷静に断れるほど、恋は軽くなかった。軽くない恋を、今、手放す。手放すと言い切れるほど強くもない。ただ、行けない。行けないと言うしかない。

宮本の目が揺れた。揺れは痛みだ。痛みが見えると、紗月の胸がさらに痛む。痛みの交換は、恋の最期に起きる。最期が近い。

「理由、聞いてもいい?」と宮本が言った。

聞くのが彼の誠実さだ。誠実さが、紗月には残酷に響く。理由を言えば、論理になる。論理になれば、心の温度が冷める。冷めた温度で別れたら、後悔しないだろうか。後悔は嫌だ。嫌なのに、理由は必要だ。相手にだけでなく、自分に。

「仕事」と紗月は言った。

宮本が頷く。

「でもそれだけじゃない」

紗月は続けた。続けた瞬間、喉の奥が詰まる。詰まるのは、言えない言葉がまだ残っているからだ。一緒にいたい。その言葉を、期限や形まで含めて言う勇気がないと言い続けてきた。今は逆だ。期限や形が見えたのに、一緒に行けないと言う。自分の中の矛盾が、胸を擦る。

「私」と紗月は言った。「あなたの未来に、私が入っていく想像ができない」

想像できない。言い訳みたいに聞こえるかもしれない。でも本当だ。関西の街に自分が立つ姿を思い浮かべると、そこに編集部の匂いがない。担当作家の原稿がない。締切の緊張がない。自分が自分でいられない気がする。自分でいられないのに、誰かと一緒にいることはできない。できないことが、恋の拒否になるのは残酷だ。でも、自分を捨ててまで恋を選べない。選べない自分が冷たいのか、正しいのか。分からない。

宮本は黙った。沈黙が、昼の空気の中で裸になる。裸な沈黙は、痛みを隠さない。

「俺の未来に入れないって」と宮本が言った。「俺が、紗月を入れられなかったからだよね」

紗月は答えなかった。答えたら、責めることになる気がした。責めたいわけではない。責めずに済ませたいわけでもない。ただ、責めるという形で終わらせたくない。終わりに余計な棘を残したくない。棘は痛い。痛い棘は、いつまでも刺さる。

「うん」と紗月は小さく言った。

認めるだけのうん。うんは、肯定であり、降伏でもある。降伏は、負けではない。受け入れだ。受け入れることが、今の自分の精一杯だ。

宮本が視線を外し、また戻した。考える癖。視線を外すたびに、彼の中で何かが崩れていく気がした。崩れていく音は聞こえない。でも、表情の端が少しだけ柔らかくなる。柔らかくなるのは、諦めの前触れだ。

「紗月」と宮本が言った。「俺、好きだ」

紗月は笑いそうになった。笑いではない。泣き笑いに近い感覚だ。好きだという言葉が、今さら役に立たないことが分かっている。それでも、好きだと言う。言うことでしか繋げないものがあるからだ。繋げないのに言う。言葉は時々、無力さの証明になる。

「私も」と紗月は言った。

好きだと認めることが、唯一の誠実さになってしまう。それが悔しい。悔しいのに、好きだと言わずに終わらせるのはもっと嫌だ。嫌なことの中で、少しだけましな形を選ぶ。それが大人の恋なのかもしれない。大人の恋は、派手な結末を用意しない。ただ、静かに擦れて、静かに終わる。

宮本が言った。

「じゃあ、終わりにする?」

第9章の問いが戻ってくる。終わり。終わりという言葉に、紗月はもう怯えなかった。怯えないことが、少し悲しい。怖さが薄くなるのは、受け入れが進んだ証拠だ。受け入れが進んだ証拠は、恋の終わりの匂いでもある。

「終わりって」と紗月は言った。「そう言うと、全部消えるみたいで嫌」

宮本が小さく頷く。

「じゃあ」と紗月は続けた。「終わったことにしない。思い出にする」

思い出。便利な言葉だ。便利な言葉は、痛みを薄める。薄めることで、生きられる。でも、思い出にするには早い気もする。今この場で思い出にすると、まだ温度のあるものまで冷凍してしまう。冷凍した温度は、後で解凍するときに痛い。痛いのに、凍らせるしかない。

宮本が静かに言った。

「恋だったってこと?」

紗月は少しだけ息を吐き、頷いた。

「うん」と紗月は言った。「確かに、恋だった」

確かに。確かにという副詞は、編集者としてあまり使わない。確かにと断言するのは、証拠を求められる気がするからだ。でも恋には証拠がある。終電後の飯田橋。神楽坂の路地。指先の冷え。唇を噛む癖。彼の視線を外す癖。歩幅を合わせる癖。そういうものが証拠だ。証拠は生活の中に散らばっている。散らばった証拠は拾いきれない。拾いきれないから、確かに、と言うしかない。

店を出ると、空が少し暗くなっていた。昼と夕方の境目。光の角度が変わり、ビルの影が少し伸びる。影が伸びると、夜が近づく。夜が近づくと、終電後の記憶が濃くなる。濃くなる前に、今は歩かなければならない。終電後ではない時間の神楽坂を、最後に歩く。

二人は並んで歩いた。並んで歩いているのに、もう前みたいに歩幅は合わせられない。合わせようとすると、余計に距離が見える。距離は、埋まらない差だ。差は今もそこにある。埋めないことを選んだ。選んだことで、息ができる。息ができることが、救いであり、別れの証拠でもある。

路地の石畳に落ちる光が、まだ白い。夜の光はもっと黄味がある。昼の白い光は現実的で、ロマンチックではない。ロマンチックではない光の中で別れるのは、正しい気がした。正しさは恋に似合わない。でも最後くらい、正しく終わらせたかった。終わらせたかったのに、完全には終わらない。完全に終わらないことが、恋の余韻だ。余韻は残る。残ることを認めるのが、今の自分の仕事だと思った。

坂の下まで来たところで、宮本が立ち止まった。紗月も止まる。車の音が近く、信号の電子音が耳に入る。現実の音が多い場所で、最後の言葉は短くなる。

「紗月」と宮本が言った。

「うん」

「ありがとう」

ありがとうは、今日も重い。でも今は受け取れる気がした。受け取れるということは、返せるということだ。返す言葉がある。

「私も」と紗月は言った。「ありがとう」

宮本が少しだけ笑った。薄い笑いではなく、ほんの少しだけ体温のある笑いだった。その笑いが、紗月の胸をきつく締めた。締めるのに、涙は出なかった。泣かないで終われるなら、それが今の自分の強さだと思った。強さは、痛みがないことではない。痛みと一緒に歩けることだ。

改札の前で、二人は別れた。振り返らない。振り返ると、また伸びる。伸びる関係は、もう持たない。持たないと認めた。認めた以上、前へ進むしかない。

人の流れに押されるように構内へ入り、篠原紗月は足を止めずに進んだ。昼と夜の境目の時間は、駅の中では分かりにくく、照明は均一で、感情の陰影まで平らにしてしまう気がした。ホームに立つと、遠くで電車の走行音が反響していて、その音だけが先に届き、姿はまだ見えない。来るものを待つあいだは、何も考えずにいられる。そのことが、今はありがたかった。

電車が滑り込むと一瞬だけ風が起き、コートの裾が揺れたが、揺れはすぐに収まり、周囲の人々は何事もなかったように乗り込んでいく。別れはいつも、こうして日常の動作に紛れてしまうのだと思う。車内の窓に映った自分の顔は、疲れているようにも、落ち着いているようにも見え、そのどちらが本当なのか分からないまま視線を外した。

席に座り、膝の上に手を置くと、指先がわずかに冷えているのに気づいた。寒さのせいなのか、別の理由なのかを考える余裕はなかった。終電後の神楽坂は、いつの間にか遠い記憶になり、あの時間帯にだけ存在していた空気や言葉は、昼の明るさの中では形を保てないのだと実感する。形を保てないものを、無理に連れて帰る必要はない。そう思おうとする一方で、胸の奥ではまだ小さな抵抗が残っていた。

電車は一定の速度で進み、停車するたびに扉が開いては閉じる。その繰り返しの中で、何かが少しずつ削られていく感覚があった。それが恋なのか、期待なのか、それとも自分の一部なのかは分からない。ただ、確かに量が減っていくのが分かる。

最寄り駅で降り、地上へ出ると、冷たい空気が頬に触れた。現実の温度だと思った。現実はいつもこうして、確かに触れられる形で存在している。部屋に戻り、靴を脱いで灯りをつけると、白い壁が目に入り、特別なものは何もないのに、ここが自分の生活の中心なのだと分かる。

コートを脱いで椅子の背に掛けると、ポケットの中でスマートフォンが小さく重さを主張したが、取り出さなかった。画面を見ても、何も変わらないことを知っている。窓を少しだけ開けると、遠くの車の音が届き、どこかへ向かっていく気配だけが残る。その行き先を考えないようにして、窓を閉めた。

終電後ではない神楽坂を、もう誰かと歩くことはないのだと、ふとした拍子に思い至り、その瞬間、胸の奥がわずかに軋んだ。軋みは痛みと呼ぶほどではなく、ただ、確かにそこに残るものだった。灯りを落とし、暗くなった部屋で呼吸の音だけが少し遅れるのを感じながら、その遅れを無理に整えようとはしなかった。

篠原紗月は、そのまま何も言わずに横になった。

-完-

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