風になる 神事
風杜神社(かざもり神社)は
この町に昔からある神社だ
俺達はガキの頃から
ここを秘密基地にして遊んでいた
ゲームを持ち込んだり
内緒話をしたり
くだらないことで笑ったり
俺達が生まれるずっと前から
境内の木々は葉を揺らし
この町に風を運んでいる
昔から憧れていた歩射神事に
今年は光颯と一緒に出られる
光颯はこの町へ引っ越してきて
すぐ道場へ通い始めた
理由は知らない
ただ、あいつは昔から竹弓を好み
今でも麻弦を使っている
部活では一人だけだ
こだわりなのかそれとも
別の理由があるのか
俺はまだ知らない
風杜神社の娘(陽菜)と俺達は
クラスメイトだ
百音「ねぇねぇ😳陽菜あの子知ってる?」陽菜「誰??」
百音「律の隣😳」
陽菜「あぁ 光颯じゃん」
百音「っっウソーーーー😳」
陽菜「ウソじゃない😊み は や」
百音「顔違うし😳」
陽菜「光颯は、昔からあぁなんだよ(笑)弓を持たせると違う人(笑)😊」
百音「えーーーーーーーっ😳😳」
陽菜「そこまで驚かんでも🤣」
俺は??
あかん光颯様様や🤣
奉納演武の射手しかも大前
竹弓の使い手モテん訳ない🤣🤣
ザワザワとした境内
光颯が的前で止まる
足元の砂利の音
足踏みをする音
打ち起こしの後の
弓手と馬手のカタチ
弓構えの流れがとても綺麗だ
光颯の指先に力が入る
同時に的を見るその視線は
冷静で美しい
会を迎え
カーーーーーン✨✨✨
と心地良い弦音が響く
二の矢の俺も胴づくりに入る
引分けながら会を迎える
スコーーーーン✨✨
と違う音が響く
俺は俺の弦音
光颯は光颯の弦音
だが、俺は光颯の弦音が大好きだ。
落ちが最後の弓をひいて全てが終わる。
光颯「律〜っ♫楽しかった😚」
律 「ハイハイ😑俺も色々と楽しかったよ🤣🤣」
光颯「😳😳😳😳😳😳」
律 「でた🤣いつもの光颯」
光颯「どして??😳」
律 「お前はお前でいいんだよ🤣」
光颯「教えてーーーーっ😚」
この日、的中した矢が
どんだけの人を射抜いたなんて
光颯には分かってない。
それはそれで正解だ。
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