探究心と受け継がれるもの
こんにちは。
ジャズ・ヴィブラフォン奏者の山本玲子です。
この記事を読んでくださっている方は、
ヴィブラフォンに興味があったり、
あるいは音楽に興味がある方だと思います。
そして、何か楽器を始めようと思った時は、
「誰かに習いたい!誰かに教えてもらおう!」
とも考えるかと思います。
私も、中学生で打楽器を始めて、
音楽科のある高校を目指す時に
打楽器の先生につきました。
そして音大に入ってから
ヴィブラフォンという楽器の可能性を知り、
「もっと上手くなりたい」と強く思った時に教えを請うたのが、
私に初めてヴィブラフォンの魅力を教えてくださった
藤本隆文先生(現・東京芸大教授)です。
ヴィブラフォンは、
マリンバなどと同じくマレット(ばち)で演奏します。
でも、ただ鍵盤を叩くだけでは音楽になりません。
音を持続させるペダルを駆使したり、
さらに「ダンプニング」といって、
マレットで音を止める技術も必要です。
学生時代の私は、そうした奏法を“当たり前”のように先生から学んでいました。
でも先日、先生とお話しする中で、
では、先生ご自身は、どうやってその技術を身につけたのか?
ということが分かるエピソードをうかがい、
改めて大きな感銘を受けました。
まだYouTubeも映像資料もない時代。
4本マレットの先駆者であるヴィブラフォン奏者
ゲイリー・バートンが来日して、
ある楽器店でクリニックを開いたことがあり、
当時の先生は見学に行ったそう。
そして、
目の前で繰り広げられる未知の演奏を、
「ひとつも見逃すまい」と食い入るように観察し、研究し、
ただ、自分の感覚を総動員して
技術を“掴み取る”しかなかった。
その必死の探究心があったからこそ、
先生の素晴らしい演奏が生まれ、
さらに私たち弟子へと
受け継がれてきたのだと思います。
私はその話をうかがって、
ハッとしました。
自分が“当たり前”のように使っている奏法も、
誰かの情熱と努力があって初めて手にできたものなのだ、と。
そこにはもちろん、
ゲイリーバートン自身の探究心と努力
もあります。
そうして、技術は単なる知識ではなく、
人の探究心と情熱が受け継がれることで生き続ける。
その恩恵を受けていることに感謝しながら、
私もまた、自分の音楽を通して
次の世代へと繋いでいきたいと思います。
さて、そんな師匠である藤本先生と
このところデュオのライブをやらせていただいております。
今週末の開催のもので、三回目となるライブ。
ヴィブラフォンの名手である先生はなんとマリンバで。
こちらもまた素晴らしい演奏です。
◆8/22(金) 渋谷 公園通りクラシックス
山本玲子 & 藤本隆文 デュオ
山本玲子 (vib), 藤本隆文 (mari)
18:30 open / 19:00 start
music charge / 4,000円 学生2,500円(要学生証提示)

私のオリジナルもやらせていただきつつ、
世界のヴィブラフォンの名手達に由縁のある名曲を
この珍しい編成でチャレンジします。
響きも素晴らしい公園通りクラシックスで
このデュオができるのは、
これが最後になるかどうかというところ…。
是非この貴重な機会をお見逃しなく!
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
こちらのnoteでは、ジャズヴィブラフォンに関わる様々な事を、私、ジャズヴィブラフォン奏者の山本玲子の経験と視点で書いていく予定です。
まだまだ色んな可能性のある楽器ヴィブラフォン。
私も知らないことが沢山あると思いますので、
皆さんと情報を共有出来たら嬉しいです。
何かヴィブラフォンについての疑問点や、
こんな情報あるよ!というのがありましたら、
お気軽にコメント下さい♪
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