若かった私と「理解ある彼くん」
昨日は恋愛に関するどす黒い記事を書いてしまったので、浄化するために今日は綺麗な思い出(?)を綴りたい。
さて、私に初めて彼氏が出来たのは、大学1年生のときだった。相手は同じボランティア学生団体に所属していた4年生。
春に出会った頃の彼は、民間企業の内定は既にゲットしつつ、公務員試験の勉強をしているという状態だった。
特別イケメンな訳ではなかったけど、顔のパーツは整っていた。落ち着いた優しい雰囲気で、男性にしては珍しく、ゆっくり喋る穏やかな人だった。
1年生からしたら、4年生なんて超絶大人だ。ましてや内定を貰っているだなんて、もはや社会人といっても過言ではない(んなことは無い)。それだけで更にかっこよく見えた。
結局彼は公務員に合格し、そちらへの就職を決めた。まるで未知のデスゲームかの如く就活に脅えていた私にとって、民間内定と公務員合格を両立するなんて神としか思えなかった。
そしてそのお祝いのため、何人かでご飯とカラオケに行った。私は歌うのが恥ずかしくて尻込みしていたけど、彼は「じゃあ一緒に歌おうよ」と、何故そんな謎選曲だったかは全く覚えていないが、中島みゆきの「地上の星」をデュエットした。
その時には多分、もう彼のことが好きだった(単純)。
就職先が決定した後も、彼は真面目だった。ずっと聴覚障害者に対する支援に興味があったと言って、手話の勉強をしていた。私は彼と共通の話題を作るという不純な動機で、同じく手話の勉強を始めた。
その甲斐あって2人で食事に行く機会が増え、デートに誘われ、観覧車というベタな場所で告白された。19歳の冬、人生初めての彼氏ができた。
そこからも、彼は変わらず優しかった。そして私は、その優しさに甘え過ぎた。就職直前の不安、そして就職してからは環境の変化。沢山抱えていたはずなのに、わがままな私は、自分が彼にとっての最優先事項でありたかった。
今思えば、彼は本当によく出来た人間だったと思う。
ギリギリまで、精神的に不安定な私のことを支えてくれていた。

真面目な彼がこの服を着てたのがおかしかった。
けど、重すぎる私に対して、彼は限界を迎えた。
レイナのことが嫌いになったわけじゃないし大好きなんだけど、疲れてしまった。そう言って彼は泣いた。
嫌いになったわけじゃない、それは最後の優しい嘘だったかもしれない。彼の涙を見て、ようやく私は、彼の心に負担を掛け続けた自分のクソさを真に理解した。
別れたくない。
でも、別れたくないと泣いて縋ったら、彼がもっと苦しんでしまう。
それが嫌で、私は彼の前から消えることを選んだ。
そこから、二度と連絡は取っていない。
好き同士でも、結局は他人。
相手を思いやることが愛だと、私は学んだ。
ま、その学びから随分と時が経った今、それを何も生かせていないんだけどね。おしまい。
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