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正社員かフリーランスか迷う前に。副業を含めた働き方の配分を決める考え方

安定か自由か、その二択からいったん降りてみる

正社員かフリーランスかを決めきれなくて苦しいときは、どちらか一つを選ぶのではなく、「正社員・副業・フリーランスの配分をどう組み合わせるか」という視点に切り替えた方が、現実はだいたいうまく回りやすいです。

残業終わりのオフィスで、誰もいないデスクに一人残って、スマホで転職サイトや独立体験談を眺める夜。画面の向こうでは、会社をやめて自由に働いている人が笑っている。一方で、ニュースアプリには景気の不透明さや物価の上昇が並んでいて、「正社員の安定も捨てがたいな」と思う自分もいる。

気づけばここ一年くらい、「辞めるか」「辞めないか」の同じループを頭の中で回している。何も決められていない罪悪感だけがじわじわ積もっていく。そういう夜を、ぼくも何度も経験しました。

この文章では、そのループから一度降りるために、

  • 感情的な二択ではなく、現実的な配分として働き方を整理する

  • 自分の生活やお金、体力から考えたときの「今とれるリスクの範囲」を知る

  • 今日から試せる、小さな配分変更の一歩を一つだけ決める

ここまでを一緒にやっていきます。


三年後の完璧なキャリアを決める話ではありません。今の生活を壊さずに、「正社員・副業・フリーランスの割合を一段階だけ動かしてみる」ための考え方と、そのためのメモの取り方を整理していきます。

一分チェック あなたはいま、どの働き方のどんな不安を抱えているか

最初に、いまのモヤモヤをざっくり言葉にしてみます。深く考えず、はい/いいえで直感的にチェックしてみてください。

  • 正社員の給料だけで、この先の生活が本当に大丈夫なのか不安になることがある

  • とはいえ、今の安定した給料や社会保険を手放すのは怖い

  • 副業やフリーランスの情報を集めるだけ集めて、ほとんど手は動いていない

  • 「この会社に10年後もいる自分」を想像すると、少しだけ息苦しさを感じる

  • 何か始めたいけれど、平日の夜や休日は疲れて動けない日が多い

  • 家族や周りの目を考えると、大きく働き方を変えるのは言い出しにくい

  • 正社員・副業・フリーランスのどれもメリットもデメリットもありそうで、決め手に欠ける

  • 「一度選んだら後戻りできない」という怖さが頭から離れない

はいが3つ以上あれば、このnoteの内容はかなりそのまま役に立つはずです。全部はいでも、逆に一つ二つしか当てはまらなくてもかまいません。

ここで大事なのは、「自分は、正社員かフリーランスかという二択の悩みの中にいる」と静かに認めることです。そのうえで、「自分がどの働き方の、どんな不安を強く感じているのか」を一緒に分けていきます。

なぜ働き方の情報を集めるほど迷いが深くなるのか

ネットを開けば、働き方の情報は無限に流れてきます。

正社員の安定を肯定する意見もあれば、フリーランスの自由を持ち上げる話もある。副業で月に数十万円稼いだという体験談もあれば、「副業なんてやめて一点集中した方がいい」という主張もある。

どれも、書いている人の文脈では正しい。けれど、読む側からすると正反対の意見に見えて、「自分はどれを信じればいいのか」が分からなくなります。

多くの場合、迷いが深くなる理由は三つあります。

1つ目は、働き方が「正社員かフリーランスか」の二択として語られがちだからです。本当は、正社員を続けながら副業を増やす人もいれば、フリーランスになってからあえてアルバイトや業務委託で収入を安定させている人もいるのに、そのグラデーションが抜け落ちてしまう。

2つ目は、情報が「理想の未来」ばかりを切り取っていることです。フリーランスとして成功している人も、会社員として昇進している人も、結果だけが目に入りやすい。そこに至るまでの実験や失敗、しんどい現実はなかなか見えません。

3つ目は、自分の条件と他人の条件を分けずに見てしまうことです。貯金額、家族構成、住んでいる地域、職種、年齢。これらがまったく違うのに、同じ土俵で比較してしまうと、「自分だけ劣っている」という感覚だけが強くなってしまいます。

ぼく自身、会社員をしながらバンドをやっていた時期には、「音楽一本で生きている人」の話を読みあさっては、勝手に自分を責めていました。でも実際には、住んでいる場所も、手持ちの貯金も、背負っているものもまったく違っていて、同じように比べる意味はほとんどなかったなと、今では思います。

ここから先は、外側の情報をいったん静かに横に置いて、「自分の条件」と「働き方の配分」の話に集中していきます。

働き方を二択ではなく「配分」で見るという発想

正社員かフリーランスかで迷うときに、まず変えてみたいのは「問いの形」です。

正社員か、フリーランスか。
この問いを続けている限り、答えはいつまでも出にくいです。なぜなら、この二つはお互いを完全に排他的にとらえがちだからです。

そこで、問いを次のように変えてみます。

正社員・副業・フリーランスを、どんな配分で組み合わせたら、今の自分にとって一番しっくりくるだろうか。

ここでいう配分は、ざっくり三つの観点があります。

  • 時間の配分(週の中でどれにどれだけ時間を使うか)

  • 収入源の配分(どの働き方から、収入の何割を得るか)

  • メンタル負荷の配分(どの働き方に、どれだけ心を削られるか)

これら三つのバランスを動かしていくイメージで考えると、「一発で会社を辞めるかどうか」という極端な話から距離がとれます。

例えば、

  • 正社員の仕事で収入の八割を確保しつつ、週に二時間だけ副業を試す

  • 正社員を時短や契約に切り替え、収入の六割を会社、四割をフリーランス案件にする

  • フリーランスをメインにしつつ、繁忙期以外は週二日だけ業務委託で安定収入を持つ

こういうグラデーションは、本来いくらでもあります。

大事なのは、「どちらか一つを選ぶ」のではなく、「今の自分の条件で組める現実的な配分」を見つけることです。そのために、次の見出しで働き方それぞれのリアルなメリットとしんどさを、感情ではなく条件として整理します。

正社員・副業・フリーランスのリアルなメリットとしんどさ

ここでは、働き方それぞれを美化も悪魔化もせず、「配分を決めるための材料」として見ていきます。

正社員で働くことのリアル

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