重たい夜のこと。

昨日から仕事に復帰した。

預け入れスタートの時間に合わせて
娘を保育園に連れて行く。
その後、職場にたどり着くまでは車移動。
渋滞で40分ぐらいかかる。

駐車場から建物までは
長くて急勾配の階段を降りなければならない。

1番上で転んだら…
毎回想像してしまう、かなり危ない階段。

気をつけながら階段を降りて
建物に入ったあと、階段で3階まで登る。

ロッカールームで着替えて、
4階まで階段で移動する。

「解放厳禁」と貼り紙された
重いドアを開けると
私の働く場所に辿り着く。

開けた瞬間のにおいが、毎日違う。

2年ぶりにその空気を吸った。
あぁ、こんな感じだったな。
落ち着いてそうなにおい、と思いつつ
ちょっと不安な気持ちで出勤。

4時間の勤務は
あっという間に終わった。

うん、なんか、あれ?
と違和感はあった。

私は、就職してから3ヶ月で妊娠し
つわりで出勤できなくなり、
その後も体調不良が続いて
そのまま産休、育休と休み続けた。
なかなか迷惑な新人だ。

なのに、
初出勤の時に怒鳴ってきた先輩も
いつも怖かったお局さんも
みんな別人になった?
と思うほど優しくなってた。

それとも、私が別人になったのか?

いや、もしかしたら
就職したての2〜3ヶ月、
私は、走り回る勢いで働いたし、
妊娠中とはいえ長く休んだし、
「メンタルがやられたんじゃないか」
と思われてる可能性もある。

まぁ、どっちでもいい。
それならそれで。

みんなが優しい。
万事オーケー。

でも、家に帰るとさすがに疲れていた。

引きこもり大好きな私が
2年ぶりに働いた。

夜、お風呂の後に
疲れたー。と言って横になると
子どもたちがワチャワチャと
近づいてきた。

「肩揉むよ」
と、長男が私の肩を揉み始めた。

俺も俺も、と次男。
娘も。

「ママ、久しぶりのお仕事頑張ったね!」
「おつかれさま!」
と激励してもらいながら
うつぶせになった私の上に3人が乗り、
揉み揉みされるという状況。

嬉しい。重い。…でも嬉しい。

この気持ちを伝えたくて、
私の口から出た言葉。

「手が6本ある人にマッサージされてるみたーい。」

普通にスルーされた。
喜びを伝えるの下手すぎる…。

こんな時間があるなら、
働くのも悪くないなと思えた。

もしかしたら、
この重みが幸せってやつなのかも。
と、6本の手に包まれながら思う夜だった。

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