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靴磨きとアコーディオン (ジェームス・三木)。

今から37年前に放送され、NHK大河ドラマ史上最高傑作と呼ばれているのが、渡辺謙主演「独眼竜政宗」。本作の脚本を担当したのがジェームス・三木、その名前は当時小学生だった私も一度で覚えてしまいましたが、まさか彼が元々は歌手だったと知ったのは懐メロ趣味を始めて、かなり経ってからの事です。本名山下清泉、昭和10年に満州で生まれた彼は終戦後に帰国して、大阪に暮らしておりました。やがて俳優に憧れて高校を辞めてまで上京し、養成所に通うのですが敢えなく挫折。そして今度は音楽に挑戦する事になり、テイチクの歌手テストを受けて見事合格を掴みます。デビューに際して、芸名は本名から一文字削って“山下清”とし、昭和30年秋に「高原の灯り」を歌って初陣を飾りました。しかし此の名前では、有名な放浪画家と同じな為、再度名を改めるに至ります✨。

最初の改名で“山下伸二”と名乗ったのですが、それでも歌は売れないまま。そして今度は洋風な名前が良いとの事で“ジェームス三木”となったのですが、此の背景にはビクターから売れ出したフランク永井を意識したとも言われております。前置きが長くなりましたが、此の「靴磨きとアコーディオン」は、大橋光毅作詞、大久保徳二郎作曲で、戦後の都会の片隅に暮らす靴磨きの子供と若者との、無言の触れ合いを描いた温もりある一曲。子供は楽器店のウィンドウ越しに小さなアコーディオンを毎日見つめている、絵描きの青年は何とか買って弾かせてあげたいのに、自らも貧しい身空。店主には悪いけどせめて暫く売れずに居てくれ…と、切なる願いを歌っておりました。伴奏には勿論アコーディオンが現れ、清らかで優しげな音色を奏でております。レコードは昭和32年春の発売でした😀

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