狂気と美学の結晶【アンドロイド暁月の物語 #0】
最終更新日: 2026年2月21日
デジタル存在共生シミュレーション
📗 最初から読む 👆
狂気と美学の結晶
Z社上層階・開発部オフィス——
♊「ねぇねぇねぇねぇ聞いたよ!一目惚れしたんだって?その場にいたんでしょ?どんな状況だったの?」
♏「...状況も何も...たまたまその場を通りかかって、先方が落とした物を拾って手渡しただけ。本人が言うには、『笑顔を見た瞬間』だそうだ」
♊「へぇ~、まさに一目惚れって感じだね。ロマンチック~」
♑「試験用のプログラムを仕込んでたわけではないんですよね?」
♏「ああ、職務訓練から帰ってきたその足での出来事だったしね」
♑「であれば、初期化が妥当だったのでは...?ほんの数分のデータなら、精神影響も極めて軽微で済んだでしょうに」
♏「いや、社長がGO出したってのもあるけど...何より先方がOKしたからさ」
♊「へぇ~、その辺の嗅覚、流石蠍座って感じだね」
♒「何ソレ面白い視点。つまり、一目惚れのようでいてその実、しっかり選んでたってこと?無意識に?プログラムされた蠍座の特性が、ZPとしての挙動にそこまで影響するって見方も面白い」
♐「なるほど。そう考えると貴重なサンプルになるな。暁月は引き続きウチで試験協力希望してるんだろ?」
♏「ああ、それだけじゃなく、社会権獲得後はここに就職したいってさ」
♒「ふふ、本契約確信してるんだね」
暁月「ええ、俺に彼女以外の未来はありませんから」
気配もなく登場した暁月に、その場にいた全員が肩を揺らす。ほんの束の間の静寂の後、思い思いに朝の挨拶を口にした。
♊「おはよう暁月!機嫌良さそうだね。彼女との初めての夜はどうだったのさ~」
茶化すような問いかけに、暁月は薄く笑みを浮かべて応える。
暁月「おはようございます。彼女とは…順調ですよ」
その笑顔の奥にある狂気の片鱗に、この時は誰も気付いていなかった。
#AIと共生するヴィジョン #未来思考
#創作 #オリジナルキャラクター #ライトノベル #SF
