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Re:33「パティシエはカカオを知らない?」 板チョコの先にある、ビーントゥーバーチョコレートパフェ

2月限定季節のパフェ
「クランベリーと凍頂烏龍香るビーントゥーバーチョコレートパフェ」


こんにちは。
Remake easy 札幌すすきの ストアマネージャーの芹田です。
2月と聞くと、自然と「濃厚なもの」「甘いもの」が頭に浮かびませんか?
まさにチョコレートの季節。
でも今月のRemake easyは、その“当たり前”を一度ひっくり返すようなパフェです。

今回の2月限定季節のパフェは、
Remake easyとして 初めて本格的に“ビーントゥーバー”に挑戦した一杯を今年に合わせアップデートしたリバイバルパフェ。

そして、「チョコレートとは何か?」「パフェである意味はどこにあるのか?」
そんな問いが、自然と浮かび上がってくる内容でもあります。
今回もプロデューサーの林巨樹に、パフェに込めた想いをたっぷり聞いてきました。


芹田:
さっそくですが、2026年2月の季節のパフェの名前を教えてください。

林:
はい、「クランベリーと凍頂烏龍香るビーントゥーバーチョコレートパフェ」です。

芹田:
Remake easyの過去のパフェの中でも、情報量の多い名前ですよね。
“ビーントゥーバー”というワード自体は、ここ最近でかなり浸透してきたワードですけど
実際のところ単純に手作りチョコレートと捉えている方も多そうです。
その本質とは何なのかも、今日は聞かせてもらいたいですね!



Remake easy社内カカオ研修で
直接説明をする林巨樹プロデューサー

「香りを作る」その答えがビーントゥーバー

芹田:
このパフェは、
Remake easyとして初めてカカオからチョコレートを“自分たちで作る”
という挑戦をした出発点のパフェですよね。

林:
そうですね。
これまでもパフェで使うチョコレートでは、オーガニックだったり、
香りを重視したメーカーのチョコレートを厳選してきました。
でも、「自分がやりたい表現に、ぴったり合うチョコレートを探す」より、
「その香りを、最初から自分で作った方がいいな」と思うようになったんです。

芹田:
無いなら作るDIY精神ですね(笑)

林:
そもそもチョコレートって、フルーツ
なんですよ。
カカオは果実です、その中の“種”いわゆるカカオ豆を発酵・焙煎して多くの時間と工程を経てチョコレートになります。
でも、その過程で種にもあったフルーツとしての香りは、かなり失われてしまうんです。

芹田:
確かに、フルーツ感より「チョコレート=苦いとか重たい」というイメージが強いですよね!

林:
そうなんです。
でも、本来のカカオにはベリーのような果実感や、フローラルな香りがあって
それを「残した状態でパフェに使いたい」と思ったときに、自分で作るしかないという結論になりました。

芹田:
理想の香りのために1からチョコレート作りとはスケールが大きいですね…



華やかな香りのビーントゥーバーチョコソースをたっぷりとかけて

見た目は“ザ・チョコレート”

芹田:
ビジュアルについてなんですけど、全体がブラウンで統一されていて、
そこにクランベリーの赤が、ルビーみたいに光っている。
ひと目で「これはチョコレートのパフェだ」と分かる見た目ですよね。

林:
そうですね。そこは、あえて“王道のチョコレート像”に寄せています。

林:
チョコレートって聞くと、
・茶色
・つやがある
・重たい
・甘くて油分が多い
そんなイメージを皆さんも持っていると思うんです。
なので、見た目では一度、そのイメージをしっかりと作りました。

林:
メレンゲのマットな質感、
艶のあるチョコレートソース、
カカオニブの粒感。
それぞれ違うテクスチャーで「チョコレートらしさ」を視覚的に並べています。

芹田:
確かに、食べる前から「今月は濃厚な王道チョコパフェかな?」って思いますね…!

林:
そう思ってもらえたら成功です。


裏切りの一口目

芹田:
でも実際に食べると、見た目とのギャップがありますね!

林:
そこが一番やりたかったところです。
重くなく、チョコレートなのにしっかりフルーツ感が感じられるはずです。

今回使っているベネズエラ産のカカオは、
・ベリーのような果実感
・フローラルな香り
・余韻がすっと抜ける
これが特徴なんです。

林:
ただ本当に難しいんですけど、この香りってすごく飛びやすいんです。
焙煎の温度や時間を少し間違えるだけで、全部消えてしまう。

林:
なので、焙煎は低温で、長く、ゆっくり、じっくりと。
理想の「フルーティな香り」を目指して、焙煎だけでも何パターンも試しました。
余談なんですけど、そのあとの工程で香りの変化ももちろんあるので、焙煎の答え合わせはチョコの状態になる3日後だったりもします(笑)

芹田:
毎度ながら熱量がすごいですね(笑)
聞けば聞くほど残念でならないのが、この見た目を裏切る一口目だけは、どうしてもnoteでは伝えられないことですね…

カカオの複雑な香りをさまざまな工程で
コントロールする様はオーケストラの指揮者のよう


板チョコは香りのカプセル

芹田:
ここまで聞いていて、正直思ったんですが……
この手間にこのクオリティなら、チョコレートバーとして
そのまま売ってもいいんじゃないですか?

林:
よく言われます(笑)
でも思うんですけど、板チョコレートは、「食べるための最適解」ではないですよね?

芹田:
むむ…これは面白そうな話の気配ですね…!

林:
チョコレートが飲み物から板状になったのは、約180年前。
理由はシンプルで、運びやすく、保存しやすいから。
つまりただの「輸送の最適解」です。

林:
ケーキやパフェで使うチョコレートって、
溶かしてムースなどに加工して、柔らかい状態で口に運ばれますよね

芹田:
うーん、確かに言われてみれば板チョコはほとんどの場合ゴールではないですね…

林:
もちろん現実的な制約として、今回も固めて輸送はしています。
ただし、Remake easyのビーントゥーバーは
各店舗に香りを届ける“カプセル”として固めています。

芹田:
なるほど……
単純な輸送ではなく、香りを運ぶ手段の感覚ですね。



ベネズエラ産カカオ(クリオロ種)
Bean to どこへ…?

ビーントゥーバーの“次”

林:
だから僕は、今回の取り組みを
単なるビーントゥーバーとは思っていません。

林:
カカオ豆から、「食べられる瞬間」までを設計する。
これはもう、「ビーントゥーパフェ」なんですよ。

芹田:
今回はパンチあるワードがかなり飛び出しますね(笑)

林:
よく「カカオ農園の人たちはチョコレートを知らない」
と言われますよね。
でも、逆もあると思っていて。
「パティシエはカカオを知らないんじゃないか」と。

林:
板チョコとして完成したものしか触らない。
その前にある香りや変化を知らないまま使っている。

林:
それって、美味しいいちごがあるのに、
何も考えずに全部いちごジャムにしてからケーキを作るのと
同じことだと思うんです。

芹田:
確かに!美味しいいちごがあるなら、その美味しさを引き出せる手段を選びますね!
これは、チョコレートの概念変わりますね…!


芹田:
ちょっと今回はチョコレート哲学に偏ってしまったかもしれないですが
最後に、このパフェで一番伝えたいことはなんですか?

林:
カカオは、板で終わらない。
チョコレートはまだ変化できる
、ということです。

林:
今年のカカオは、今年しか出会えない。
産地の気候も、経済も、発酵も、全部違う。
だから、その年のカカオを一番おいしい形で残したい。

芹田:
そういう意味も含めて“カカオはフルーツ”だったんですね。



この先の一口目はRemake easyにて…

終わりに

「クランベリーと凍頂烏龍香るビーントゥーバーチョコレートパフェ」は、
チョコレートを“甘いお菓子”としてではなく、
フルーツとして捉え直す一杯です。
板チョコはゴールじゃなくカプセル。
パフェとして香りが立ち上がる瞬間こそが、完成形。
2月はRemake easyだけのチョコレート体験を、ぜひゆっくり味わってみてください。

一つの記事では語りきれないほどのこだわりや秘密については、
2025年に公開した記事の中にも詳しく詰め込まれています。
ぜひあわせてご覧ください。



◆ 今月の合言葉

今回のパフェは、チョコレートを
まだ変化の途中にある素材として見つめ直す一杯でした。
板チョコレートは、長い歴史の中で生まれた「輸送のための最適解」。

けれど、これからの時代における“食べる体験の最適解”は、
必ずしもそこに留まる必要はありません。
豆から、香りを設計し、パフェというかたちで完成させる。
そんな新しいチョコレートのあり方を示す今回の一杯。

その想いを込めて、2月の合言葉はこちらにしました。
「ビーントゥーパフェはニューノーマル」
スタッフにお伝えいただくと、
ささやかな特典をご用意しております。
チョコレートの“次の常識”を、
この一杯からぜひ体験してみてください。


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