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※この作品は「創作大賞2026 」応募作品です。


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終幕


長い旅をご一緒いただき、
ありがとうございました。

このシリーズは、
営業の話から始まりました。

けれど気が付けば、

人間理解の話になり、

最後は人生の話になっていました。

それは偶然ではありません。

営業も。
教育も。
子育ても。
人間関係も。
人生も。

すべて、
「人はなぜ動くのか。」
という一つの問いにつながっていたからです。

私は40年以上、
人と向き合う仕事を続けてきました。

もっと伝わる方法はないだろうか。
もっと人の役に立てないだろうか。
もっと笑顔を増やせないだろうか。
そんなことばかり考えてきました。

その中で、
営業を学びました。
心理学も学びました。
コミュニケーションも学びました。

人が動く仕組みも、
人が止まる理由も、
たくさん考えてきました。

けれど最後に辿り着いた答えは、
どこか新しい場所にはありませんでした。

私は、
元いた場所へ戻ってきたのです。

子どもの頃、
誰もが安心すると笑っていました。

信じてもらえると挑戦していました。

失敗しても、
また立ち上がっていました。

未来を疑っていませんでした。

けれど大人になるにつれて、

私たちは少しずつ、
自分を守ることを覚えます。

傷つかないように。
馬鹿にされないように。
失敗しないように。
認められるように。
嫌われないように。

そうやって身につけたものは、
決して悪いものではありません。

それは、
生きるために必要だった鎧です。

でも、
鎧を着続けたままでは、

人は本当の自分の声を
聞き取りにくくなっていきます。

何が好きだったのか。
何に心が震えたのか。
誰のために頑張りたかったのか。
どんな未来を見たかったのか。

いつの間にか、
分からなくなってしまうことがあります。

私は、
人間理解とは、
誰かを分析することだと思っていました。

でも違いました。

人間理解とは、
自分自身を思い出すことでした。

安心とは何か。
信頼とは何か。
空気とは何か。
未来とは何か。

その答えは、
外にはありませんでした。

いつも、
自分の中にありました。

だから原点回帰とは、
昔に戻ることではありません。

本来の自分へ還ること。
誰かになることではなく、
自分として生き直すこと。

それが、
私の考える原点回帰です。

原点に戻ると、
人は弱くなるのではありません。

むしろ、
静かに強くなります。

無理に大きく見せなくてもよくなる。
誰かと比べなくてもよくなる。
正しさで押し切らなくてもよくなる。

自分の中にある小さな火を、
もう一度信じられるようになります。

その火は、
大きな炎ではないかもしれません。

けれど、
誰かの人生を照らすには、
十分な光になることがあります。

このシリーズを通して、
私は何度も同じ場所へ戻ってきました。

人は、
正しさでは動きません。

安心で動きます。

人は、
説得では変わりません。

未来を信じられた時に変わります。

そして人生は、

誰かと比べて完成するものではありません。

自分自身の原点へ還った時、

初めて始まるものなのだと思います。

この作品を書きながら、
私自身も、
もう一度、
自分の原点へ戻る旅をしていました。

だからこのシリーズは、

皆さんへ届けた作品であると同時に、

私自身への手紙でもあります。

もし、
いつか人生に迷った時は、

どうか思い出してください。

答えは、
遠くにはありません。

歩き続けたその先で、
最後に帰る場所。

それが、
あなたの原点です。

ここまで旅をご一緒いただき、
本当にありがとうございました。

この旅は終わりです。


でも、

あなたの物語は、
ここから始まります。

未来の感動を見せる


岩根 央


Episode 5 へ 続く


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レン岩根央(企業|個人)|人が動く理由を40年探究|人生と営業を読み解く|人生図書館 チップでいただいたご支援は、 新たなブログ企画・感性取材・絵本制作など、「言葉の旅」を広げるために活用しています。 あなたの優しさが、未来の誰かの心を照らす灯りになります💫