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tarohanamana
【終わりではなく始まり】序章
中学受験を経験し、早い段階から「次の目標」に向かって走り続ける子どもたち。
その延長線上にある大学受験は、いつしか人生のゴールのように語られることがある。
本来、受験は通過点にすぎないはずなのに、合格という結果に価値を求めすぎるあまり、「どんな人生を送りたいのか」という問いが後回しになることもある。
そもそも、「どんな人生を送りたいか」と明確に描けている高校生の方が少ないのかもしれない。
そう思うと、ただスマホを眺めて時間を溶かしてしまうよりも、受験という目標に向かって努力している姿は、やはり尊いとも感じる。
学歴が全てではない。けれど、人生の選択肢を広げてくれることも事実。
遊びたい気持ちを抑え、最後までやり抜く経験は、きっとその先の人生の糧になる。
一方で、スポーツやボランティア、探究活動などに全力で向き合い、「自分で考えて動いた経験」を言語化する力を評価する入試方法も、近年増えてきている。
また、受験だけでなく、スポーツや芸術の世界で、喜びや悔しさ味わいながら、葛藤している子どもたちも数えきれないほどいる。
結局、何が正解かはわからない。みんな違って、みんないい。
世の中には勉強もスポーツも、青春さえも。
何でもさらっとこなしてしまう文武両道の人もいて驚く。もちろん、その裏には並大抵ではない努力があるのだけれど。
大学受験やスポーツ、芸術に没頭した青春時代を経て、その先に、本当の意味での「自分の選択」が待っている。
【終わりではなく始まり】は、そんな受験や夢に立ち向かう、18歳の子どもたちの姿を描いたショートストーリーである。
