なぜフェラーリはずっと赤いのか
フェラーリといえば赤。それは多くの人が持つイメージだ。でも、なぜフェラーリは赤なのか。「イタリアのブランドだから」と思っている人も多いが、実はそれだけではない。
赤にはちゃんとした歴史がある。
①赤はフェラーリの色ではなく、イタリアの色だった

20世紀初頭の国際モータースポーツには、各国に決まったレーシングカラーがあった。フランスは青、イギリスは緑、ドイツは銀、そしてイタリアは赤。国の代表としてレースに出る車は、その国の色を纏うルールがあったのだ。
つまりフェラーリが最初に赤を使ったのは、「赤が好きだから」ではなく、「イタリア代表として出場するから」という理由だった。赤はフェラーリが選んだ色ではなく、イタリアという国から受け継いだ色だ。
②勝ち続けたことで「赤=フェラーリ」になった

フェラーリは1950年代から60年代にかけてF1や耐久レースで圧倒的な強さを誇った。赤いフェラーリがコースを駆け抜け、表彰台に上がり続けた。
その結果、世界中の人々の記憶に「赤いレーシングカー=フェラーリ」というイメージが刻み込まれた。特定の色がブランドそのものになった瞬間だ。もはや赤はイタリアの色ではなく、フェラーリの色として世界に認識されるようになった。
③ルールがなくなっても、赤を守り続ける理由

現在、レースに出る車の色に国ごとのルールはない。どの色でも自由に出場できる。それでもフェラーリは赤を使い続けている。
その理由はシンプルだ。赤はすでにフェラーリの象徴になっているからだ。赤いスポーツカーを見れば、多くの人が「フェラーリかもしれない」と思う。それほどまでに色とブランドが結びついている。変える必要がない。むしろ変えることで失うものの方が大きい。
ポルシェが形を変えなかったように、フェラーリは色を変えない。それぞれのやり方で、誰もが一目でわかるブランドを作り上げた。
色がブランドになる
イタリア代表のレーシングカラーとして始まった赤が、勝利の積み重ねでフェラーリの象徴になった。今では「フェラーリレッド」という固有の色名まで生まれている。
色ひとつにこれだけの歴史と意味が詰まっている。次に赤いフェラーリを見かけたとき、その赤の重さを感じてみてほしい。
あなたはフェラーリの何色が好きですか?
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