パフォーマンスは「過去」、ポートフォリオは「未来」
現在、過去、未来 とくると、思い出すのはこの曲。
懐かしい。
本題に入ります。
投資信託のパフォーマンス、成績。
こんな定点観測を続けているので注目しています。それは確かです。
これって実は、ある意味、消去法なんです。
モーニングスターにせよ、今は無くなっちゃった”投信まとなび”にせよ、投信総合検索ライブラリーにせよ、提供されているデータのほぼ全てがパフォーマンスについてだからです。
モーニングスターは↓のページもあるんですが
内容に乏しい(というか、「なんにも無い」に近似)。
アクティブファンド、インデックスファンドを問わず、パフォーマンスって
過去
なんですよね。もちろん参考になります。
でも、過去は過去。将来、未来は別物です。
さまざまなファンドのパフォーマンスを定点観測していると、「スゴい!」と唸らされることがあります。
しかし、その「スゴい!」が「スゴい?」に変わることも非常に多いのです。
「スゴい!」が「スゴい?」に変わる時
パフォーマンスが「スゴい!」と感じたファンド。
最初に確かめるのが運用報告書(全体版)です。
決算期末のファンドの保有資産が確認できるからです。
そこで、たとえば、こんな感じのファンドがあります。

このサンプルとして持ってきたファンドは、「スゴい!」と感じたファンドではありません。このファンドの上表を見ると分かるのは、ファンドの投資先を1年でガラッと大きく入れ替えているということです。
ポートフォリオの入れ替わりが忙しいこの種のファンドの場合、パフォーマンス、成績がいくら良くても「スゴい?」って感じてしまいます。
決算期末単位で見ているので、この種のファンドの場合、期中に投資して全部売却する投資先も数多くある可能性があります。そうした投資先はファンドの保有資産として運用報告書に記載されることすらありません。
ポートフォリオを忙しく入れ替えているファンドを見ていると、一体どんな調査をしているのだろうか、と疑問を持ちます。
じっくりと時間を掛けて調査、分析した結果、投資すると判断した投資先。
手間を掛けて投資するぞ!と決めた投資先。
そうした投資先を1年とかそれくらいで全部売却してしまう。調査、分析には時間も労力もコストも掛かるはずです。それを補ってあまりある売却益が1年とかそれくらいで得られるのでしょうか。忙しく投資先を入れ替えているファンドはその種の投資先が多数あるということです。
ここから一つの憶測が生まれます。
本当にちゃんとしっかりと調査したうえで投資判断しているの?
投資判断のベースには、価値と価格との間にギャップがあるはずです。
調査、分析の結果、導き出された「価値」。それと市場が付けている価格、つまり、株価です、と「価値」にギャップを発見するから、投資実行するはず。
そのギャップって直ぐに埋まるものなのか、何かのきっかけで短期間に埋まるケースもあるでしょうけど、何十社でそんなことが起きるのでしょうか。
ということで「このファンド、良い成績だ!」と見つけて、運用報告書(全体版)を見て「これ以上、追いかけることは無いだろう」という”空振り”のケースがめちゃくちゃ多いのが実感です。
ポートフォリオ、保有資産が「未来」をつくっている
パフォーマンスはどこまでいっても「過去」に過ぎません。
では、ファンドの「未来」をつくるのは何でしょうか。
そのファンドのポートフォリオ、保有資産こそがその主役だと考えています。
なぜなら、保有資産が市場で高く評価されれば(株価が上昇すれば)、基準価額が騰がるからです。逆に保有資産の市場での評価が落ちれば(株価が下落すれば)、基準価額は落っこちます。
その保有資産が忙しく入れ替えられていたら「未来」をイメージすることは、ほぼ不可能です。今の保有資産が1年後には既にファンドから外されている可能性が高いわけですから。
ポートフォリオ・保有資産は、ファンドを運営するマネジャー、チーム、投資会社の調査、分析、汗と涙の結晶のはずなんです。
しかし、投資会社の月次レポート等の発信も、モーニングスター等の情報も、ポートフォリオ、保有資産がどのように異動しているのか(どれくらい入れ替わっているのか、投資している会社数の推移はどうか)、また、投資先の会社の株式をどのくらいの期間、保有しているのか、その種の情報はほとんど含まれていません。
確かに、その種の情報もパフォーマンスと同じく「過去」には違いありません。が、パフォーマンスよりも「未来」の参考になる、「未来」を想像させてくれると考えています。
ファンドのポートフォリオの推移、遷移の情報があれば、それとパフォーマンスとを見比べることで、より有意義なファンド選びが出来るだろう、と。
パフォーマンスは「過去」、ポートフォリオは「未来」。
パフォーマンスから「未来」を想像するのは不可能、そう思います。
これからも定点観測でパフォーマンスには関心を寄せ、注目していきますが、それは「古いアルバム」を眺めているようなもの。
ポートフォリオ、保有資産をしっかりと掴んで「未来予想図」を想像したい!
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