Vidu Story Gridを試したら、アノンが荒野の用心棒みたいになった話
Viduに「Story Grid」という新機能が来ていたので、試してみました。
Story Gridは、ざっくり言うと、参照画像とストーリー文をもとに、複数コマのストーリーボードを作り、そこから短い動画を生成する機能です。
今回試したのは、黒衣の旅人アノンが、砂漠の道で盗賊に襲われている隊商を見つけ、助けに入る、という王道の場面です。
本編用にいきなり使うのは少し怖いので、まずはお試しです。
まずはアノンの参照画像だけで試してみた
最初に使った参照画像は、アノンの画像だけでした。
ストーリーとしては、次のような流れです。
・アノンが砂漠の道を歩いている
・前方の異変に気づく
・隊商が盗賊に襲われている
・護衛が押され、商人たちが危ない
・アノンが助けに入る
・盗賊と戦う
・盗賊を追い払う
・助けた人々を残し、静かに去る
こういう「旅人が通りすがりに困っている人を助ける」展開は、映像として分かりやすいです。
Story Gridのテストには向いていると思いました。
出てきたのは、かなり“荒野の用心棒”だった
生成結果を見て、まず思ったこと。
これは、砂漠ファンタジーというより、かなり「荒野の用心棒」だな、と。
黒衣の旅人。
荒野の道。
襲われる荷馬車。
遠くから現れる流れ者。
多勢を相手に助けに入る構図。
こちらとしては、砂漠の隊商をイメージしていたのですが、Vidu側はかなり西部劇寄りに解釈したように見えました。
たぶん原因は、参照画像がアノンだけだったことも大きいと思います。
アノンの見た目は伝わっても、隊商や砂漠交易路の世界観までは固定できません。
その結果、「砂漠」「荷車」「盗賊」「黒衣の流れ者」という要素から、Viduが西部劇の文法へ寄せたのではないかと思います。
でも、ストーリーボードはかなり面白い
後から気づいたのですが、動画だけではなく、ちゃんとストーリーボードも生成されていました。

これが思ったより面白かったです。
9コマの並びを見ると、
アノン登場
異変を発見
襲撃現場
危機の明確化
介入前の決断
初撃
戦況逆転
盗賊退散
去っていく
という流れが、かなり自然に読めました。
つまり、映像の完成度だけでなく、「物語をどの順番で見せるか」という絵コンテとしても機能しているわけです。
これは収穫でした。
動画生成というと、つい完成動画だけを見てしまいますが、Story Gridの場合は、途中で出てくるストーリーボード自体にも利用価値があります。
1コマを素材として再利用できる可能性
このストーリーボードは、単なる確認用ではなく、制作素材としても使えそうです。
たとえば、
・気に入った1コマを元に新しい画像を作る
・動画から良いフレームを抜き出す
・別の動画生成の参照にする
・本編用の絵コンテとして保存する
・構図だけを参考にして作り直す
といった使い方が考えられます。
頻繁にやるかは分かりませんが、1回の生成で「動画」と「絵コンテ」の両方が得られるのは、なかなか便利です。
今回分かったこと
最初のお試しで分かったのは、Story Gridはかなり「物語の流れ」を作ってくれる機能だということです。
一方で、世界観の指定が足りないと、Viduが既存の映画ジャンルの文法に寄せて補完するようにも感じました。
今回の場合は、それが西部劇でした。
これは悪いことばかりではありません。
むしろ、出てきた動画としては普通に面白かったです。
ただ、本編制作に使うなら、参照画像はもっと丁寧に用意した方がよさそうです。
アノンだけでなく、
・隊商の参照画像
・ラクダや荷物の参照
・砂漠交易路の雰囲気
・盗賊の衣装
・武器や小道具
こういったものを入れた方が、狙った世界観に近づくと思います。
クレジット消費はかなり重い
それから、クレジット消費は軽くありません。
9秒・1080pでも、それなりに消費します。
15秒にすると、さらに重くなります。
気軽に何度も試す機能というよりは、ある程度プロンプトや参照素材を準備してから、「ここで試す」と決めて使う機能だと思いました。
面白い。
でも、爆速でクレジットが減ります。
このあたりは、使う側の覚悟も必要です。
まとめ
今回の初回テストは、狙い通りの砂漠ファンタジーには少し届きませんでした。
でも、失敗というより、かなり面白い寄り方をしました。
アノンが、まるで荒野の用心棒のように、盗賊に襲われた隊商を助ける。
これはこれで映像として成立していました。
そして何より、Story Gridがストーリーボードとしてちゃんと使えることが分かりました。
次は条件を変えて、もう少し砂漠交易路らしく、隊商らしく、写実寄りに調整して試してみます。
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