【ただ語る】ナイトレイン:私の『フロム』は運ゲーだったことに気付かされる。
本記事は『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』をとりあえずクリアした筆者による気ままなレビューです。他のゲームへの大きい飛躍を伴います。他フロムゲー含むネタバレとなりうる情報を含みます。それでも問題ない方はご照覧あれい!
◆導入と概要
まだ『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』をプレイしていない方へ。サイコーのトレーラーがあるのでこちら。
はじまり
『ナイトレイン』はフロムゲー好きな私がずっと待ち望んでいたゲームである。発売当日、同じくフロムゲーが好きな友人とマルチプレイをした。カオス期特有の定石がわからない状況ゆえ、中央城が美味しいことなんて分からない。なんなら『エルデンリング』の操作も思い出せない。なのに時間は迫りランダムイベントはプレイヤーにアドリブという理不尽を浴びせてくる。そんな圧倒的なフロム感を与えてくる1度目のプレイであった。

ゲームは2度のウェーブ(昼(育成)→夜(戦闘))と3日目の大ボス という3フェーズで構成されている。2ウェーブまでのボスは歴代作品からの採用、ということもあり、仮にもフロムゲーをクリアしてきた私達は1度目のプレイで無事3日目の大ボスを迎えることができた。
私は隠者でのプレイだった。ソウルシリーズでも常に純魔でプレイして、逃げながらツブテか輝剣を浴びせるプレイをしていたので「これが俺のソウルゲーや!!」と意気込んでFPが枯渇してキョドっていた。道中でも死にまくっていた。
最初の夜の王グラディウス(大ボス)戦、私は「初見の攻撃わからねーw」などと言いながらめちゃめちゃ死にまくっていた。友人の執行者は冷静にヒットアンドアウェイを繰り返し、ただしジリ貧で、回復も尽き、善戦の上で敗北した後、少しの考えるような沈黙の後に こう言った。
「次は、勝てるね」
… 衝撃だった。その時、私は同じ『フロムゲー』をプレイしてきた友人と私との、大きな違いを初めて意識することになった。これが『ナイトレイン』が私に与えてくれた最も大きな影響であり、『ナイトレイン』の総評である。
『ナイトレイン』は、常に「再現しない状況を与える」ことで「再現性の高い上達」をユーザに与える、「フロムゲー」とはこういうものだ、を思い出させる作品だと思う。そしてそれは後述する、いつしか「フロムゲー」を「運ゲー」として捉えていた私に大きな考えの転換を与えた。

◆何が衝撃だったのか
私の中で感じる「ソウルシリーズ」、拡張して「フロムゲー」の良さとは「清涼感のある絶望」と「自然とRTAのような洗練に導いてくれるかのような、手を勢いよく引っ張ってくれる頼もしさと心地よさ」を両立していることだ。これは、昨今増えているいわゆる「ソウルライクゲーム」には欠如している部分があり、本家の「フロム・ソフトウェア」だからこそプレイ出来ているという自覚もある。もうゲーム内容ではなく、信頼の話に片足を突っ込んでいることは自覚している。

https://www.4gamer.net/games/073/G007378/20090130062/
1歩間違えれば高難易度理不尽ゲーであり、1歩間違えれば「親切なアクションゲーム」で留まる。そんなバランスを渡り歩いているのが「フロムゲー」であると思っている。
2Dフロムライクゲームとしては「Salt and Sanctuary」を評価したい。そして敢えて言うと「Hollow Knight」などは「フロムライクゲーム(※)」とは認めていない。絶望も薄ければ、誘導も綺麗すぎる。わかりやすく頼もしすぎる。それが良い悪いは置いておいて。だいたいは良い。
※ゲームジャンルとしての「ソウルライク」とは別の概念としての提唱。
…私の「フロムゲー」の起源は「RUNE」シリーズである。特に「RUNE2」が印象的だった記憶がある。
当時にしては珍しい組み合わせのゲームデザインだった、と思わさせる。ハイファンタジー・デッキ構築・ダークソウルといったプレイ感。冷静になるとデッキ構築でダークソウルってどういうこと?は、やってみていただきたい。
RUNE2は ステージごとのギミックや敵の弱点を把握した上で、戦うにしろ道中のギミックを乗り越えるにしろ「限られたリソース(デッキ)」を消耗しながらステージクリアをする、という常にカツカツのリソースマネジメントと先の見えない不安を強いてくるゲームプレイ感だった。
ひたすら不親切であり、主人公の動作はぎこちなく、ボス戦前にほとんどのリソースが消耗したときの「さっきまでの20分のプレイが無駄になるのか…」という絶望感を与えてくるゲーム性であったように思える。ゲームキューブでこんなことをやるな。エアライドをやらせてくれ。

その後は 『ソウルシリーズ』を始め、あらゆる「フロムゲー」に手を出し、魅力を感じつつもやはり根っこにあるのは「清涼感のある絶望」と「洗練に導いてくれる、頼もしさと心地よさ」であった。

私は『ソウルシリーズ』でも1周目はマルチをせずソロにこだわった。なんとなくマルチゲーム化した場合の『ソウルシリーズ』は、私の気持ち良いと感じるフロム感と違ったからだ。そういう意味でナイトレインのデザインは少し不安だったが後で払拭される。

前述の通り、パラメータのほとんどすべてを魔術を使うために振って、ツブテか輝剣をひたすら撃つ。攻撃を見て回避。ミスったらだいたい即死。これで私の『ソウルゲー』は大体完結していた。クリアも出来ていた。
このプレイングの背中を押すように、近代化に伴いフロムゲーは「チェックポイント」(『エルデン』の祝福)がボスの、凶悪ギミックの直前に設置されることが多くなっていった記憶がある。リプレイが快適になった。
結果として私にとってソウルゲーはいつしか、敵の動きに合わせて回避ボタンを押し、R2ボタンを押す。失敗したら死亡する。反復を繰り返す。このようにいつの間にかアクションゲームとして向き合わなくなってきた。

その副作用は徐々にプレイングにも影響が出る。なんせ1戦の重みが紙のように軽い。私のプレイングはリトライの軽さを逆手に取り、敵のアクションの多くは目を瞑って、運否天賦で回避がうまくいき、上振れした回での突破を狙う。そんな向き合い方になっていた。
その結果、『エルデンリング』での私のスクリーンショットは相打ちの嵐である。敵の動きにマジメに向き合わず上振れを狙う。その結果は相打ちでの突破。再現のある勝利などほとんどない。ただし試行回数のおかげで精度は上がる。それを"上達"と捉えていた。違った。


冒頭に戻る。
私にとって友人は「次は勝てる」という確かな自身を得ていたことに驚きを感じていた。
私のプレイングはいつの間にか試行回数を元に上振れの運任せを狙い続けることに成り果てていた。なので「次なら勝てる」という感覚すらも忘れてしまっていた。これはアクションゲームではなかった。『フロム』の親切を逆手に取ったサイコロを無限回転がしてゾロ目を狙うような「運ゲー」であった。
友人は戦いの中で確かな手応えを得ていた。言語外の予兆、減っていくリソースと自身のペースの折衷、見極め。何の攻撃時に何が有効なのか。今の自分に取っての最良は何なのか。友人がたった1戦で得ていたのは、これを繰り返すことで半永久のループを成立させる自信を得た上でのジリ貧での敗北。友人のこの姿勢が、アクションゲームの、そして『フロムゲー』の本質であった。
大ボスである夜の王は40分かけて1度しか戦えない。そもそもマルチゲームが前提である上に、装備・アイテム・レベルなど 同じ状況などほとんど再現せず、私のプレイングによる"上達"は非常に効率が悪い。『ナイトレイン』は忘れていた『フロムゲー』の残酷さを示すゲームであった。
それゆえに、『ナイトレイン』は1つのソウルシリーズの到達点だと思う。
もちろんボス戦以外にも道中のルート形成、戦闘知識やノウハウ。このあたりのバランスもちょうど良い。ただ、トロフィー条件や追憶の仕組みから考えて私のような「運ゲー」で突破して上達したと思っていたプレイヤーへのアンチテーゼとしての作品なのでは、と思う。

常に「再現しない状況を与える」ことで「再現性の高い上達」をユーザに与える、『ナイトレイン』は最高のゲームだ。雰囲気だけで、運否天賦だけで遊ぶのは、勿体無い。
◆ゲームレビュー
というわけで『ナイトレイン』はサイコーのゲームです。ヒヨッコだった自分も、今のボスだったら3人分背負って突破させてやるわ!という自信もつきました。全追憶完了までしたのでレビューを書いています。ただ、目的がなくてもやりたくなる、そんなナイトレイン中毒になりつつあります。区切りのために感想をまとめます。
上記はPS5版ですが、現在時点(2025/06)クロスプレイは実現していません。PS版はPS版と、PC(Steam)版はPC版としかマッチングできません。『エルデンリング』でクロスプレイが実現されなかったので、正直、当面は開通しないと思っています。PC版と迷う方はここを気にしてください。
マルチプレイを前提にしている感覚がありますし、マルチプレイの方が絶対に楽しいです。なのでハード選びは重要かもしれません。
ただ、野良でも楽しいですし、野良だからこそぎこちないコミュニケーションを駆使するのがゲーム性としてよいのではないかと思います。ただし「撤退」ピンは実装してくれぇ。もしくは「その場ピン連続3回撃ったら撤退」って暗黙ルールにしていきません??

あと色んな武器と立ち回りが手軽に出来るのが嬉しすぎる。歴代ボスがソウルワールドからいっぱい出てくるのサービス精神が高くてよい。こんなにソウル偏差値を上げたプレイヤーを生み出してフロムはどうしたいんだ。
また、ストーリー(追憶)が分かりやすくて良い。(※同社比較)
ナイトレインの円卓、歴代の殺伐とした拠点と違ってテラスハウスで良い。みんな助け合ってて微笑ましい。
クリア後にレビューを見てたのですが、「マルチゲームで戦果をコントロールできない」のような意見が散見されます。ごめんなさい。発売日少しは自分のことしか余裕がなかったんです。でも大丈夫、今では「3人分戦ってやらァ!!」な方がいっぱいマルチにいます。コントロールできます。突破率の有無が超重要とは思ってないですが、突破率は激的に上がってます。

ただし、あなたが死なないほうがあなたが楽しいのでなるべく生きてください。無理して蘇生しなくて大丈夫です。敵を見続けて回避に専念して大丈夫です。知らない敵には常にガードしておくくらいの気持ちで大丈夫です。杖なども両手持ちでガードできます。盾は1つ持っておくと良いかもしれません。弓など遠距離武器を1つ持っておくと、「ぬくもり石」の上でも回復しながら戦闘に貢献できます。狙われていたら攻撃はまったくしなくて大丈夫です。生きているだけで100点です。道中、悪くないなと思ったらピンを重ねて賛同してくださると、コミュニケーションがモールス信号並みしかないこの世界ではだいぶ救われるのでピンを重ねてもらえると嬉しいです。
◆各キャラごとのレビュー
●追跡者
噛めば噛むほど味が出るお兄さん。
クローショットの最後にジャンプする「ハイジャンプ」により通常走行より速く移動したりショートカット移動することができる。
初期装備のパリィが偉い&面白い。パリィしまくろう。なお後半は大体大剣2本でバッタする方が強い。
ゲームチェンジ遺物: スキル使用回数+1 / アーツ時延焼
●守護者
暗黒のカラスがカッコ良い。円卓テラスハウスを群れとか呼んじゃってノリノリである。
スキル時間延長は欲しい。アビリティダメージ反射も異様に強い。この2つがあると世界が変わる。強いんだけど旋風で全プレイヤーの視界は死ぬ。ごめんなさい。
慣れないうちは弓+大盾の構成をおすすめしたい。無理に接近してスタミナ切れてガード削られて死、のようなテンプレパターンを防げる。このゲーム、タゲられている人が生きているだけで100点なので。
・斧槍のガードカウンターはR2長押しで距離を詰めながらカウンター出来る。強いかは置いておいて。
・トロルの壺も旋風で防げるらしい。やれるかは置いておいて。
・ハイガードで取れる特殊ダウンについて
守護者を使用している諸君はハイガードでダウンを取っていますか?
— ゼンラガン🟥ゲーム実況者🟥ゲーム製作の勉強もしてる最中 (@zen_ragun) June 15, 2025
降る星の獣の突進攻撃(3往復)と神肌の貴種のローリング攻撃に対してハイガードで真正面から受けると確定ダウンが取れます
もう火力が出てねぇチキン野郎なんて呼ばせない!#ナイトレイン #エルデンリングナイトレイン pic.twitter.com/W38cpctt56
●鉄の目
円卓の裏切り者を殺す…!っという円卓のピリリ枠。ドキドキしつつも結果は…追憶をご照覧あれい。
ダメージ出せてフットワーク軽くて楽しい。デバフは強いと古今東西のマルチゲームが証明している。
スキルは回避にも使える。だから結構近接も出来る。技量武器も振れる。
スキル+1は欲しい。攻撃時スタミナ回復も欲しい。初期装備に属性付けて持ち込むのも強い。弱点属性の弓なんてなんぼあっても構いませんからね。要らなかったら他の人にパスしても良い。
●無頼漢
1人だけ天下一武道会やっている。イケオジ。
特大武器や大斧2刀持ちバッタ戦法がただ強い。意外と死にかけるので、攻撃時カット率上昇や反撃でHPリゲインが欲しい。致命がひたすら取れるので、致命時効果発生系も強い。
トーテムは道を塞がないように打ちたいけどあんまり気にしないで良いです。そんな時も皆面白がってくれる。中央城などで適切に使うと最上部へショートカットなどが出来たりする。実用性は置いておいて。
●レディ
一度触ったらナイトレインやってない時もリステージの「カチカチカチッ」って空耳が聞こえだす。器用で面白い。
まず知力の方が技量より高いことが重要。瞬間ダメージがデカい魔術を取れればリステージが比例して強くなるので魔法系の動きの方が上振れがある。だけど刺剣やダガー系でも充分食っていける。攻撃連続でリステージ遺物は強い。
知力+技量ということで霜踏み氷傷ビルドは楽しい。が、正直魔術師塔とか小砦は結構序盤に回るクセがあるのであまり使い所はない感覚はある。
壺大砲とか瞬間DPSが高い武器とリステージが強引に相性良いのでやってて面白い。
魔術師塔の1階左には星光の欠片が確定。また、3日目の商人じゃなくてマップ上の商人から星光の欠片を買っておこう。安い。
●隠者
分かりやすく純魔・純信。使う際には2点の座学が必要で魔法学院っぽくてGood。
①混成魔法のうち、後隙が大きいもの、ダメージが出るものか あたりはちゃんと把握しておくと楽しい。結論として雷混ぜると火力が出るので、雷の属性痕を取れる手段を用意しておくと良い。
②魔術師塔の突破パターンを暗記しよう。魔術師塔を最速で解除するのはアナタであるべき。高所の紋章も壊せるように弓やジャンプ近接武器や拳で殴る準備をしておこう。
●執行者
SEKIRO世界からやってきた。レーザーでもなんでも大体弾ける。
初期武器出血の刀が優秀。氷傷付けて2状態にするのがシンプルに強い。下記の表の通り、刀以外の技量武器も大体強い。
出血遺物でさらに出血頻度も上がり、初期戦技を血の刃などにして大出血ビルドもロマンがある。
アーツの坩堝の獣は使い勝手に迷う。
妖刀は抜刀と納刀にも弾き判定がある。使いこなせるとシームレスに武器を切り替えれて面白い。
●復讐者
アーツ時にファミリーが必殺技を出す…らしいがセバスチャン(髑髏)のアズールビーム以外よく分かってない。ビームは超強い。
呪霊呼びの鈴を持ち込む遺物で覚醒。リーチと追尾が優秀で近づかなくて済むのが強い。シンプルにダメージも出る。コスパも良い。もうこれだけで良いんじゃないか。
FP回復系の遺物はどれもあまり実践的ではない印象。諦めて星光の欠片をマップで拾おう。このキャラはバックパンパンに星光の欠片と鈴を持っておけば勝てる、そんなキャラクター。祈祷はド派手が多くて夜を照らしてくれる。
魔術師塔の1階左には星光の欠片が確定。また、3日目の商人じゃなくてマップ上の商人から星光の欠片を買っておこう。安い。
◆他 便利ネタ(あればあるほど追記する)
●ボスの弱点早見表(元ネタ:Reddit)

●キャラごとの武器攻撃力表

●中央城 最上階の最速ルート
A shortcut to reach the top of the castle.#ELDENRING #NIGHTREIGN
— ELDEN ALERTS (@EldenRingAlert) June 5, 2025
Via/Dogemeat20 pic.twitter.com/6VMvKoTPPx
●雪山直通ルート
こちらは等倍解説付きです。不明点あれば極力答えます。
— エレキレモン (@right52) June 16, 2025
それと、もっと早いルートあれば教えて欲しいです!! pic.twitter.com/OpApLrScOl
●隠れ都(ノクラテオ)の最速ルート
ノクラテオの直通ルート教えてもらったけどこんなん分かるかって感じです#エルデンリングナイトレイン pic.twitter.com/iiyp1OPFXR
— 夜渡りLegna (@ShiroUbw) June 1, 2025
●隠れ都(ノクラテオ)の左(武器複製)ルート
ナイトレインの地変「隠れ都ノクラテオ」のルート共有3
— ラクライト (@lucklight_game) June 4, 2025
左地下武器複製ルート
武器複製は隠れ都最後のボス前でも後でもいいのでぜひ寄りたい
※動画は1.5倍速です#ELDENRING#NIGHTREIGN#エルデンリングナイトレイン pic.twitter.com/r36gwh85UU
●教会がシャボンの時は2階の奥に石剣高確率の宝箱がある。

◆以上
以上です。
まだまだ知らないことがいっぱいあると思うので、へぇ~と思った情報は追加していきます。みなさんも良い夜渡りを。
