【簡単あらすじ】教室が、ひとりになるまで(微ネタバレ)【朝倉秋成/角川文庫】
『 あの教室そのものじゃないか!』
ある私立高校で次々と発生した事件は
代々生徒に受け継がれている超能力が原因なのか?
犯人を捜し・止めるために奮闘する。
新鮮な設定で一気読みでした。
超能力×スクールカースト×ミステリー。
是非ご一読ください。
―
『はじめに』
日に日に夏日となる日が多くなっています。しかし、全国的に梅雨入り宣言がされたように、梅雨の時期にも近づいているからか、突然の雨と涼しくなり激しい気温差によって体調を崩している方も多いです。
そうすると、部屋で過ごすことが多くなり、現在は読書が捗る時期とも言えます。
このように、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。
ーー
私はおじさんなので、高校時代はSNSがほとんど発展していないような数十年前でした。
そして男子高校出身なので、現在のようなスクールカーストを経験していません。
そして、本業で中学生・高校生とは少々交流がありますので、雑談で少し話すと、大なり小なり、小説で描かれているような内容が存在しています。
ただ、その雰囲気を味わいたい(怖いもの見たさ)という欲求もありますので、定期的に高校青春小説についてもレビューしておりますし、今作もその流れで購入した次第です。
―
自身を振りかえってみると意外なのですが、本作が朝倉秋成さんの初読み作品になります。
六人の嘘つきな大学生
俺ではない炎上
まず良識をみじん切りにします
など、SNSでかなり話題になっていましたし、タイトルや内容も私好みの作者さんでしたので、読了している気分になっていました。
ただ、初読み作品が本作で良かったと思える内容です。
上記・以前レビューしたような、ドロドロとしたスクールカーストの描写は無いため、多くの方が手に取りやすく読了し易い作品だと思います。
そして、青春物・スクールカースト物というよりも、ミステリー色が強めです。
そんな能力では人を殺せないような超能力を持った高校生たちが、自身の考え・望みを達成するために協力・戦いを起こす。
個人的には、終章に入ってからの流れがとても良かったです。
ある人物の思い通りになった学校環境になり、
一つの目標をクリアし達成感を味わう。
しかし、自身が思っていたこととは違うことが明らかになり、少しずつ思っていた環境からズレていく。
そうなったときに、その人はどうすれば良いのか。
超能力×ミステリー×学園生活という特殊設定の一作。
是非ご一読ください。
☆他の小説レビュー☆
いいなと思ったら応援しよう!
記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。