【簡単あらすじ】ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人(微ネタバレ)【東野圭吾/光文社】
『 ショータイムまで、今しばらくお待ちを 』
コロナ禍にあえぐ、小さな観光地が舞台です。
突然父を亡くした娘と、元プロマジシャンの叔父が
事件の真相を暴きます。
犯人はいるが、本当の悪人はいない。
読みやすく感情移入しやすい、東野圭吾さんの作品らしい作品でした。
―
『はじめに』
十月に入り、ついに過ごしやすい・秋らしい気候になってきました。
こうなると、風呂上がりから寝る前のちょっとした時間などでの読書が大変捗ります。
この時期は「読書の秋」と昔から言われていますが、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。
ーー
『 ぼろぼろの屋敷なんか壊してしまえ 』
不動産会社に勤務する神尾真世が、婚約者の中條健太と披露宴の打ち合わせをした日曜日。
その翌日の午後、警察署から父・神尾栄一の死亡が確認されていると電話がかかってきた…
葬式に参列するため、栄一の教え子であり、真世の同級生らの
親友・池永桃子
地元の酒屋経営・原口浩平
建設会社副社長・柏木広大
地方銀行の行員・牧原悟
大ヒット小説「幻脳ラビリンス」の作者・釘宮克樹と、
広告代理店勤務であり、その秘書・ココリカこと九重梨々香
IT企業の起業家・エリート杉下こと杉下快斗
などが、真世の地元に集まる。
突然のことで何も考えられなかった真世だったが、そこに叔父・神尾武史が現れる。
そして武史はこの中に、栄一を殺した者がいると推理し、犯人を見つけると真世に伝える。
―
「映画ブラック・ショーマン公式サイト」の「福山雅治さんと東野圭吾さんのスペシャル対談」に書いてあるように、(興味のある方は是非ご覧ください)
この作品は、ガリレオシリーズの打ち合わせの際に、福山雅治さんが「ブラックヒーローを演じてみたい」というような話しを東野圭吾さんとした、ということで、小説を読んでいると主人公はまさしく福山さんが浮かんできました。
主人公との絡みや警察官とのやりとりなど、ちょっと厭味ったらしく・ちょっとウザさのあるイケおじ・福山さんのまんまとも言えます笑
主人公・神尾武史は元世界的なマジシャンという設定もあり、ほとんどの人物に気づかれない・騙される手技(悪く言えば手癖の悪さ)や、人の心の動きを読み取る部分が、ちょっと万能すぎるかも、と考えてしまうところもありました。
しかし、このくらいの能力が無いと事件解決までたどり着けませんので、違和感はありませんでした。
舞台は、コロナ禍真っただ中の、地方の小さな観光地。
コロナ禍前にはそれなりの活気があったものの、
コロナ禍が終了したとしても、果たして以前のような盛り上がりを期待出来るのかどうか。
そんな舞台の登場人物たちは、どう考え・どう行動するのか。
作品中の本当の悪人は誰なのか。
悪人と呼べる人物は存在するのか。
を考えさせられる東野圭吾さんの作品がとても好きです。
本当に読みやすい・分かり易い・感情移入しやすい作品です。
―
本作品は前述したように、映画化され現在公開中ですが、
塾生が、映画を観て来たそうです。
その生徒によると、「内容が楽しかったので、2~3回観てきた」という話しだったので、内容はとても良かったようです。
ただし、所々で、小説と違うところがあったところが少々不満だったそうで…
しかし、私がその内容を聞いてみると、
映画化に伴い、話しに変化を持たせる・視覚的に刺激を与えるための「アクションシーン」を入れ込んだのだろうと感じましたので、本人にそう話したところ、
「それでも、やっぱり小説の内容のままにして欲しかった」
という話しでした。
こういうやりとりを、噂に聞いた原作厨と言うのでしょうか笑
ただ、映画版のキャストはほぼ小説のイメージ通りでとても良かったとも言っていました。
お時間ある方は、私の塾生も絶賛の映画も是非ご覧ください!
ーー
☆同作者の他作品レビュー☆
☆他の小説レビュー☆
いいなと思ったら応援しよう!
記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。