【簡単あらすじ】名探偵は嘘をつかない(微ネタバレ)【阿津川辰海/光文社文庫】
数々の事件を解決した名探偵・阿久津透。
しかし、透へ「証拠の捏造と自らの犯罪を隠ぺいした」という重大な疑惑が持ち上がり、本邦初開廷の「探偵弾劾裁判」にかけられることになる。
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『はじめに』
季節が変わり、読書の秋ではなくなりましたが、最近読んで印象に残ったり、買ったままで積んでいた本の感想を書いていこうと思います。
このレビューを読んで頂くことで、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたいのですが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』がありますので、ご注意ください。
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日本警察の下部組織として「探偵機関」がある世界。
その世界において、本邦初の「探偵弾劾裁判」が開廷されます。
そして、その裁判の証人の一人は「神様の力を借り」、そこに座っている、というところから物語がスタートします。
もう、この出だしから完全に引き付けられましたが、内容も面白かったです。
1.スタートから第四章の途中までは、各登場人物・各出来事にスポットを当て、
2.第四章の終盤からは、転生(!?)要素が入り、
3.第七章からは、読者にも推理出来る進み方となり、
4.最後は、ほぼグッドエンドで終わります。
このようにあらすじを記述すると、「詰め込みすぎ!」と感じる方が多いかもしれませんが、各章ごとに内容がきちんと整理されていますので、読みながらジェットコースターのような快感を覚えるような・様々な形で揺さぶられるような、盛りだくさんの内容であり、すっきりした読了感でした。
「転生」といった日常ではありえないテーマを入れ込むと、どうしてもどこかに無理が生じてしまうため、少しおちゃらけてしまう(そういうキャラもいますが)作品が多いですが、この作品は、本格ミステリと言えると思います。
大変読み応えのある作品です。
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また、「第五章の本タイトル」や、「第五章からのサブタイトル」、「あとがき」といったところから、作者さんは逆転裁判(ゲーム)がとても好きではないかと推測出来ます。
本文にもそのエッセンスがちりばめられていますので、逆裁好きであれば、すんなり物語に入り込めますし、テイストも好きな作品だと思います。
以前レビューしました、「袋小路くんは今日もクローズドサークルにいる」を読了したときも感じましたが、
元々のテーマが、他作品と似たようなもの・昔から多く描かれたものであっても、そこに若手作家の構想が入ると、違った印象となり新しいテーマとなりますので、ミステリ小説もまだまだ幅が広がっていくように感じます。
読書好きとしては、将来が明るく感じ、とても清々しい読了感を得ることが出来ました。
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今回の画像は【玉三郎】さまからお借りしました。ありがとうございます。
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