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【簡単あらすじ】シャーロック・ホームズ対伊藤博文(微ネタバレ)【松岡圭祐/角川文庫】


『 日本へようこそ。シャーロック・ホームズ先生 』


1891年5月4日、ライヘンバッハの滝において、
知恵と武力で、宿敵モリアーティ教授を倒すことが出来た、探偵・シャーロックホームズ

倒した直後、ロンドンに蔓延る悪党を一網打尽にする計画を思いつき、ワトソン博士にも何も告げず、ホームズは自らの死を偽装することにする。

その結果、ホームズはイギリス警察に追われる身となってしまう。

兄・マイクロフトの手を借り、密航船でヨーロッパを脱出したホームズ。
その密航船の目的地は、横浜

長い長い船旅の末、ようやく日本についたホームズは、既知の仲である伊藤博文と再会する。

伊藤家の家族との交流で、長い船旅の疲れを癒していたホームズだったが、宿命からか、そんな平穏な日々は長く続かない。

その頃の日本は、日本が独立国家として存続出来るかどうかの重要な出来事が進行していたのだった…





『はじめに』
冬の寒さを感じる日は少なくなってきましたが、それと入れ替わるように、花粉の季節が到来してきました。そうなると、当然のように休日は部屋で過ごすことが多くなり、それに比例して読書量が増えていますので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
このレビューを読んだことで、作品や作者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

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以前、アルセーヌ・ルパンと明智小五郎のW主役作品をレビューしたのですが、

今回は、少しでもミステリーに興味がある方ならば知っている・(無い方でもほとんどが知っている)シャーロック・ホームズと、学生の社会(歴史)の授業で必ず習っているであろう、日本の初代内閣総理大臣・伊藤博文が主役です。

若い頃にロンドンで既知となった、シャーロック・ホームズと伊藤博文。

大人になり、ホームズの危機を助け日本に匿っている時期に、ロシアとの軍事衝突を避けるためその二人が活躍する、といった作品ですが、この2~3行の紹介だけでもワクワクが止まらない舞台設定です。

ホームズは性格に難があり、伊藤博文は女癖が悪い、といったことなどの人間臭さが作品中に散りばめられているのですが、その人間臭さを描くことでその二人の格が落ちてしまうことはなく、さらに魅力的なキャラクターになり、作品の深みが増しています。

前作でも感じましたが、全く性質の違うW主人公のバランスを取ることについて、松岡圭祐さんはとても上手です。


あまり有名ではないのですが、福島県には、孫文(辛亥革命&中華民国建国で有名)が、会津坂下町に亡命していたという伝説があり(正式には、その時期には香港やマカオで過ごしていたと記述されています)、シャーロック・ホームズも、この作品の舞台となっている時期には、チベットなどアジアにいたという示唆もあります。

その時期にアジアにいたと推測し、この物語が描かれていますが、本作品のような「有名人の人生で何をしていたかはっきりしない時期に、異国の地で大活躍する!」という設定は大好物です!

織田信長が本能寺から無事に脱出したり、源義経が大陸を渡りチンギスハンになったり(!笑)したというような都市伝説は、日本に数えきれないほど存在していますので、私だけでなくこういう設定が好きな方は多いのでしょうね。


ただ、本作品で一つだけ気になった点があると言えば、題名の「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」は全く内容に即していないところです。

作品中、少々、二人が口論し議論になったことはありますが、敵味方に分かれたことは全くありません。

振り返ってみると、一時期、「A対B」というタイトルを付けられた作品が多かったですよね(例:ルパン三世対名探偵コナン)。

あの作品も、ルパン陣営とコナン側は共闘していたので、観たときには少々違和感を感じましたが、本作でも違和感はありました。

私の個人的な感性での話にはなってしまうのですが、出来れば、タイトルは変えたほうが良いと思います笑

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モチベーター講師P206|学校教育と読書レビューとスイーツも 記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。