【エンジンがかかった瞬間】若者の成長が大人の心を揺さぶる
今回のnoteコンテストは、『ヤマハ発動機×noteで、投稿コンテスト「#エンジンがかかった瞬間」』ということなので、私の人生を少し振り返ってみようと思います。
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学生時代は、「ソフトテニスで市の代表選手」に選出される程度には部活に打ち込み、社会人になってからは、「ある上場企業勤務の際、パートのNさんとともに新商品を製作&発売⇒数十億単位で売り上げたヒット商品誕生」でそれなりに出世した等、人生において、エンジンがかかった瞬間は何度かありますが、やはり一番大きな瞬間は、会社を退職しコンサルタントとして起業した。ということだと思います。
そして、この起業のきっかけとなったのが、今もコンサルタントとして関わっている「教育」分野で経験したことであり、それを以下に記述したいと思います。
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その当時私は、東北地方で3桁の教室数を持つ学習塾グループ内で、在籍生徒数200人程度の中規模校舎で塾長をしておりました。
その校舎には、小学生から中学三年生まで在籍しており、大学生講師が沢山在籍し、保護者面談も頻繁に行っていたこともあり、その塾には常に老若男女が集っており、大変賑やかで忙しく、あっという間に過ぎてしまった時間でした。
そこでの私は塾長ということもあり、約70人程度在籍している中学三年生を担当することになったのですが、今思い返してみても、まあ、バリエーション豊かな塾生たちで溢れていました。
例えば、
(1)校舎入口まで車で送られてきたものの、車を降りた瞬間にダッシュで逃げ出すS君。(私も若かったので、スリッパまま走り出し追いかけ捕まえました(笑))
(2)わざわざ私を指名して担当授業を受けているのに、数回に一度は何故か泣き出してしまうAさん。
(3)出会って一週間で、私の車のガソリン口に木の枝を詰まらせて整備工場行きにしてくれたY君。(最終的には一番仲良くなりましたが…)
他にも、ここには記述出来ないようなヤンチャをしていた塾生もおり、周りから見ると不良と見なされるかもしれない塾生が多かったですが、しっかりコミュニケーションをとると、全員が、「ああ、今どきの中学生だな」と思えるような良い塾生たちでした。
そんな塾生たちですが、何と全員が志望高校に合格という、合格率100%を達成してしまったのです。
塾業界を知っている方ならお分かりだと思いますが、合格率は一般的に
『一学年で志望校合格率80%台は当たり前、90%を超えれば成功』
と言われており、まさか上記のような性質の塾生たちがこんな成果を出すとは誰も予想しておりませんでした。
というか、一番私が信じられませんでした。
ある同僚からは、某少年バスケ漫画をもじって「奇跡の世代」なんて言われました。
しかし、喜んだのもつかの間、私には二つの難関ミッションが発生してしまいました。
塾生たちと、「もし全員が合格したら、私に○○してくださいね」という約束をしていたからです‥‥‥
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☆ミッション1「校舎での熱唱」☆
私は、自他ともに認める音痴なので、塾生たちとの話題で「塾内で歌を歌う」という話しが出た時点では、全く乗り気でない対応をしていました。
そしていつの間にか、全員合格したら何でも良いから一曲歌う。
ということを約束されていたのです。
ここで約束を破った場合のペナルティ(塾生たちからの信頼ダウン・友人紹介の減少など)を考えると、やらなくてはいけない。
ただ、ホントに嫌だったため、誰にも見つからないように校舎の隅で酒(多分、サントリーほろよい)を一缶呑み、サザンを熱唱しました。
勤務中に酒を呑んだのは、あの出来事が最初で最後です。
まあ、勤務中に酒を呑むことが頻繁にあったら社会人失格ですけども(笑)
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☆ミッション2「某中学卒業式出席」☆
二つ目は、中学校の卒業式出席です。
この学年は、40人以上が某中学校所属だったため、「卒業式に出席してよ」という約束をさせられました。
保護者でも親戚でもないのに卒業式出席というのは良くないのではないかと思い、学校責任者に電話確認をしました。
「すみません。私は△塾塾長の●●といいますが、保護者でも無いのに卒業式に参加してはマズイですよね?(むしろ、ここでマズイと言ってくれれば、参加しない正当な理由が出来る!)」
「ああ、あなたが例の●●先生ですか。大丈夫ですので、お待ちしております」
というように、簡単にOKが出てしまいました。
この受け答えで、その中学校での私の評判はどんなものかというのを、微妙に察したこともご了承ください。
そして、私が参加した卒業式も、まあ、普通に終わるわけもなく…
①開始前の準備時間中、保護者に囲まれる
塾生が多く所属している=保護者にも顔見知りが多い。
というのは少し考えれば当たり前のことでした。
開始10分前頃に会場に到着したのですが、ある保護者に見つかった瞬間、私の周りに保護者の輪が出来るという現象が発生しました。
②卒業式開始直後、上記S君と目が合う。
保護者に囲まれ、式開始前に既に体力を消耗していた私は、なるべく穏便に終了して欲しいという願いとともに、保護者席最後列の端近くに座りました。
しかし、その選択も裏目に出ます。
皆さんも経験があると思うのですが、綺麗に並べられた椅子というのは、斜め方向に一直線の空間が出来ます。
そしてちょうどそこには、上記したS君がいたのです。
S君はスポーツ部所属で目が良かったため、私が「これはマズイ!」と思ったときには、完全に私の存在に気づいていました。
その後、S君は近くの塾生にそれを伝え、その塾生も他の塾生に伝えるという伝言ゲーム状態が発生し、全卒業生が入場し着席するまで、会場がざわつくという状況を生み出してしまいました…
③卒業証書授与でのアピール合戦。
その後、校長先生や来賓のお話、三年生の合唱、下級生との掛け合い、などが順調に終了し、私も少し落ち着きを取り戻し、そして卒業証書授与がスタートしました。
しかし、そこで気を抜いてしまったのも良くありませんでした。
名前を呼ばれた塾生の一人が、やけに良く&大音量の返事をしたのです。
そのまま台上に上り、校長先生から証書を授与された次の瞬間、くるっと振り返り「●●さん、やったよ!」と言わんばかりのポーズを決めたのです。
流石に声には出していませんでしたが、もう、悪ノリと言われてもしょうがないポーズです。
私はそれを顔を上げて見ることは出来ませんでした…
その後も塾生たちの微妙なアピールは続き、流石に女子はそんなことはやらないな!と安心していたのもつかの間、くるっと回ったり、バレエのようにスカートをつまみ上げたりする塾生が出現したりと、全員の授与が終了するまで、私はもう、周辺の保護者と苦笑いしか出来ませんでした…
④卒業後の学校会報
①~③ということもあり、私はホントに学校関係者に頭が上がらない状態だったのですが、3月下旬に発行された学校会報には、校長先生が「例年にない楽しい卒業式になり、皆さんの心にも残ったのではないでしょうか。という言葉があったそうです(本心かは分かりませんが)」まあ、何とかなったかは分かりませんが、冷や汗しか出ない思い出です。
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とまあ、良い意味でも悪い意味でも濃い一年間を過ごしたのですが、一年間山あり谷ありで塾生たちが成長し、見事志望校合格という結果にたどり着き、充実した笑顔を見たとき、『そういえば、大学時代は「企業をサポートする仕事に就きたい」とか考えていたよな』ことを思い出し、エンジンがかかり、国家資格に合格&起業し、現在に至るというわけです。
風の噂では、首都圏の大企業で結構な出世をしている、とかいう生徒もいるようなので、このまま、自分の考えた道をまっすぐ進んで欲しいなと、感傷的になりながら記述を終了させて頂きます。
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