【簡単あらすじ】兄の終い(微ネタバレ)【村井理子/CEメディアハウス文庫】
『 どうぞ最後のお別れをなさってください 』
書店巡りで衝動的に購入した作品です。
表紙からはコミカルな印象を受けますが、
テーマは「死」ですので、しんみりする場面も多く
様々な感情を味わいました。
多くの方に読んで頂きたいですし、公開中のオダギリジョーさんが主演されている
兄を持ち運べるサイズに
も楽しみな作品です。
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『はじめに』
日本各地で雪の便りが届くようになり、東北南部も外出には厚手のコートが必要な季節になりました。そうすると、必然的に家や自室で過ごす時間が増えることになり、読書も捗る季節とも言えます。
このように、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。
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『 たった一人のお兄さんやろ 』
仕事が終わり、時刻は23時を回った頃。
022から始まるまったく覚えのない着信番号に出てみると、
相手の若い男性は、宮城県警塩釜警察署の刑事と名乗り
「夜分遅く大変申しわけありませんが、村井さんの携帯電話でしょうか?」
「多賀城市のアパートの一室で、兄の遺体が発見されました」
と伝えてきた。
兄の突然の訃報を受け取った私が、兄の元妻などとの交流を通じて、大嫌いに思っていた兄をもう一度思い返す物語。
―
私のように、それなりに年をとったおじさん・そしてきょうだいのいる方でしたら、間違い無く刺さる物語です。
このような状況になった場合、遺体の引き取り・亡くなった方のアパートの片づけや、元奥さんとの交流など、様々なことが必要になります。
読者も様々なことを感じながら読み進めると思います。
そして、掃除や片付けというものは、過去の色々なものを(強制的に)思い出させる行動です。
誰もが経験するであろう、きょうだいの訃報とそれに伴う自身の変化。
また、今月から映画も公開されていますが、本作品の中心である兄にオダギリジョーさんは、大変良いキャスティングだと思います。
読了すると、それ以外には考えられない、とまで言えます。
小説的には、(既に亡くなっている状況からのスタートなので)オダギリジョーさんの出番はほとんどなかったのですが、映画ではどのような演出がされているか、とても楽しみです。
きょうだいがいない方も、もちろんいる方も、
どなたでも楽しめる作品です。
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