「バイク歴50年の中で、本当に困ったこと」
〜私はこうして乗り越えてきました〜
バイクに長く乗っていると、楽しいことばかりではありません。
むしろ、「もう降りようかな…」と思うような出来事もありました。
転倒、恐怖、孤独、体力の衰え、そして人間関係。
でも、そのたびに考えて、悩んで、自分なりに答えを見つけてきました。
今回は、私が実際に困ったことや嫌だったこと、そして「私はこうして解決した」という話を書こうと思います。
同じように悩んでいるライダーに、少しでも役立てば嬉しいです。
① 初めての立ちゴケが、本当にショックだった
今でこそ白バイにも乗っていましたが、当然ながら最初から上手かったわけではありません。
むしろ初心者の頃は、何度も失敗しています。
特にショックだったのが、立ちゴケです。
16歳で原付免許を取り、その後自動二輪の免許を試験場で一発で取り、順風満帆な気分でバイクに乗っていました。
警察官になるまでに、ヤマハMR50、ホンダエルシノア250、ホンダCB350FホンダCB550Fと乗り継ぎ、それまで一度も転けたことがなかったのです。
そして警察官になり、念願の白バイ乗務員の訓練を受けるため、白バイ訓練所で厳しい訓練を受けた時に、初めて立ちゴケをしてしまいました。
その時の訓練用の白バイは、ホンダCB750F K1でした。
それは突然起きました。
アッと思った瞬間に、カックンとバイクがエンストしてゴロン・・・・
転けた!
何が起きたのかわからず、青空を仰いでいました。
ただただショックだったことを覚えています。
でも後から分かったのは、立ちゴケする人には共通点があるということ
それは、
視線が近い
腕に力が入っている
“止まる瞬間”を怖がっている
ということでした。
私はこうして解決しました
私はまず、「止まる練習だけ」を徹底しました。
走るより先に、
真っ直ぐ止まる
ハンドルを切らずに停止する
足を出すタイミングを一定にする
これを毎回意識したんです。すると、不思議なくらい白バイが安定して、立ちゴケなんか、する気がしませんでした。
初心者の頃は「走る技術」を求めがちですが、実は一番大事なのは“止まる技術”です。
② 雨の日が怖くて仕方なかった
白線、マンホール、橋の継ぎ目。雨の日は全部滑りそうに見えました。
特に峠道の下り。
「今フロントが滑ったら終わる…」
そんな恐怖と戦いながら走っていました。
私はこうして解決しました
まず考え方を変えました。「晴れの日と同じように走ろう」
これをやめたんです。
雨の日は、
車間距離を2倍
ブレーキは早め
バンク角を減らす
操作を全部ゆっくり
これを徹底しました。そして、一番大きかったのは、“無理して走らない”と決めたことです。
昔は「せっかく来たんだから」と無理していました。
でも今は違います。
危ないと思ったら休む。
強い雨なら止まる。
それでいいんです。無事に帰ることが、何より大事だからです。
③ 高速道路の車線変更が怖かった
これは初心者だけではありません。ベテランでも怖い人は多いです。
実際、高速道路の事故は「確認不足」が非常に多い。私自身も、若い頃にヒヤッとしたことがあります。
ミラーでは見えていなかった車が、死角にいたんです。
あの瞬間は本当にゾッとしました。
私はこうして解決しました
それから私は、「ミラーだけを信じない」ようにしました。
具体的には、
ミラー確認
目視確認
進路変更はゆっくり
これを必ずセットにしました。
特に大事なのは、“一気に動かない”ことです。急に車線変更すると、相手も避けられません。
白バイ時代にも、事故現場で何度も見てきました。だから今でも、高速では“余裕を持った動き”を徹底しています。
④ 「速く走る=上手い」と思っていた
若い頃の私は、峠を速く走る人がカッコいいと思っていました。でも、長く乗って分かったんです。本当に上手い人は、危ない走りをしません。
むしろ、
周囲が見えている
無理をしない
同乗者や仲間を不安にさせない
そういう人ほど上手い。
私はこうして解決しました
私は、「誰かに勝つ走り」をやめました。代わりに、「無事に帰る走り」を意識するようになりました。
すると不思議なことに、ツーリングそのものが楽しくなったんです。
景色を見る余裕もできる。
疲れも減る。
事故の危険も減る。
そして何より、“また走りたい”と思えるようになりました。
⑤ 年齢とともに、体力が落ちた
これは正直、かなり悩みました。昔は平気だった長距離がキツい。
取り回しも重い。疲れると集中力も落ちる。
でも、これを認めないと事故につながります。
私はこうして解決しました
まず、「若い頃と同じように乗らない」と決めました。
休憩を増やす
無理な日帰りをしない
疲れる前に止まる
軽くストレッチする
これだけでもかなり違います。
そして最近は、“バイクを楽しむために身体を整える”ことも意識しています。
結局、健康でなければバイクは楽しめません。
最後に
バイク人生の中で、困ったことや嫌だったことは本当にたくさんありました。でも今振り返ると、その経験があったからこそ、
「安全に乗る大切さ」
が分かった気がします。
バイクは自由です。でも同時に、危険もあります。
だからこそ、
無理をしないこと。
見栄を張らないこと。
生きて帰ること。
これが何より大切だと思っています。
もし今、あなたが悩んでいることがあっても大丈夫です。上手い人も、ベテランも、みんな最初は失敗しています。
大事なのは、「そこで終わらないこと」です。
そして、また走りたくなること。それが、長くバイクを楽しむ一番のコツなのかもしれません。
いいなと思ったら応援しよう!
バイクの楽しさと安全運転の気持ちが、少しでも読者の皆さんに届けばいいなと思いながら、記事を書いておりますので、いただきましたチップは、そうした記事を書くための活動費として遣わさせていただきたいと思います。