#2 電気自動車動かすってよ。
本校に展示されている2台の自動車はどちらも電気自動車である。どちらもバッテリーで動く。そのうちの「はばたん号」に関しては15期生が課題研究によって復活させた。

復活したはばたん号は、たつの市民祭りなど地域の催しに参加し、さらにオープンハイスクールでは中学生にPRされ、アンケートではその興味関心をかっさらっていた。
そこで、次はもう一台のミニクーパーの方を動かそうという機運が電気情報システム科内には漂っていた。
ただ、問題はどうやってということである。本校は、姫路市にある日本工科大学校と高大連携を結んでいる。
はばたん号に関しても自動車についての技術的な面は、日本工科大学校に協力をもらっている。本校には機械科も自動車科もないので、自動車を整備する環境はない。今回、ミニクーパーについても、そういった自動車技術は日本工科大学校の協力を仰ぐしかない。
そもそも今のミニクーパーの現状は、ドアは開くがカギはなくハンドルはロックされているし、トランクはあかない。後部座席には大量のバッテリーが積まれている。おそらくこれらも使えないだろう。さらに各バッテリーをつなぐケーブルや端子類も劣化が激しいと思われる。
この車は本校創立時期に近隣の佐用自動車さんから寄贈されたと聞く。しかし、今はすでに廃業されているらしい。車内の電気回路を表現する設計図や図面も一切ない。
これを復活させるには、何から手をつければいいのかもわからない。
しかし、ミニクーパーに貼られているステッカーには、四国であった電気自動車の大会などにも参加していた様子が窺える。
これを復活させて、電気自動車として走らせることは、本校の生徒らの学びになるだけでなく、本学科のPRとして中学生の目にも印象的に残るだろう。
プロジェクトとしての規模は大きいがその意義や効果は計り知れない。
やるしかない。
と、決意を固め、何からすればいいのかわからないまま、このプロジェクトは立ち上がった。
