「汚いゴミだよ」の一言で、私たちは宝探しのスコップを置いた。
こんにちは。
突然ですが、あなたは他人の何気ない一言で、
自分の「好き」や「やりたいこと」を諦めてしまった経験はありませんか?
他人の言葉って、良くも悪くも私たちの心にすっと入り込んできて、
自分のブレーキになってしまうことがありますよね。
でも、人生で本当に大切なのは、
「他人がどう言うか」ではなく、
「あなたが何をしたいか」だと思います。
今日は、私が小学生のころに目撃した、
ある切ない「放課後の熱狂と、ホームルームの静寂」のお話をさせてください。
クラス中を巻き込んだ、あの泥だらけの「大熱狂」
今よりもずっと時代がおおらかで、
学校の敷地や空き地を自由に掘り返すことができた、
昔の話です。
ある日の放課後、同級生の一人が地面から古い「土器のかけら」を掘り出しました。
「これ、大昔の人が使ってたやつじゃない!?」
その瞬間、周りにいた子供たちの目が一斉に輝き出しました。
噂は瞬く間に広がり、
次の日からクラスのあちこちで「大発掘ブーム」が巻き起こったのです。
みんな大興奮で、ワクワクしながら、
泥だらけになって地面を掘り進める日々。
「こっちにもあった!」
「もっとすごいのがあるかも!」
そこにあったのは、純粋な好奇心と、
歴史へのロマンでした。
あの場にいた子の中から、
将来、本物の歴史研究家や考古学者が生まれても
おかしくないほどの熱量だったんです。
教室の空気が凍りついた、ある日のホームルーム
ところが、その熱狂はある日のホームルームの時間、
一瞬にして打ち砕かれました。
クラス中で土器掘りが大流行していることを聞きつけた担任の先生が、
教壇から、少し眉をひそめてこう言ったのです。
「君たちは、古代のゴミ捨て場をあさっているんだよ。汚いからやめなさい」
……その一言で、教室の空気がピタリと凍りつきました。
さっきまで宝物のように見えていた土器のかけらが、
先生の言葉を通した瞬間に、
急に「ただの汚いゴミ」に変わってしまった。
あんなに溢れていたみんなのワクワクは、
一瞬にしてシュルシュルと萎み、
次の日からスコップを持つ子は誰もいなくなってしまいました。
他人の言葉は、あなたの「正解」ではない
今振り返ると、なんて勿体ないことをしたんだろう、と思います。
大人の視点で見れば、
それはただの「衛生的に問題がある、古いゴミ」だったのかもしれません。
でも、子供たちにとっては、過去とつながる「最高のロマン」だったはずです。
私たちは大人になった今でも、
これと同じことを繰り返していないでしょうか。
「そんなことして、何の意味があるの?」
「今さら始めても、遅いんじゃない?」
「もっと現実を見なよ」
悪気のない(時にはアドバイスの形をした)他人の一言。
それを真に受けて、自分の「やりたい」に蓋をしてしまう。
それって、あのホームルームで先生の言葉を聞いて、
静かにスコップを置いてしまった小学生の姿と、
全く同じだと思いませんか?
他人の言葉は、あくまでその人の「価値観」や「主観」です。
あなたの心の中にある純粋な情熱の価値を、
正しく推し量ることなんて、誰にもできないのです。
誰になんと言われても、あなたのスコップを握りしめよう
他人の言葉に耳を傾ける優しさは、あなたの素敵な長所です。
でも、自分の人生の羅針盤まで、他人に渡す必要はありません。
本当に重要なのは、いつだって
「あなたが何にワクワクし、何をしたいか」。
もし、今のあなたの心の中に、
掘り起こしたい「大好きなこと」があるのなら。
誰になんと言われようと、周りの目を少しだけ横に置いて、
ワクワクしながら掘り進めてみませんか?
あなたの人生の宝物は、あなたにしか掘り出せないのですから。
