見出し画像

9月の「毎月300文字小説」と年内のやり切りたいこと

 毎月恒例300文字小説、といいながら先月はお休みしました。で、今月はなんと余裕を持って準備ができて、投稿時間の9時をまだかまだかと待っとりました。
 でも改めて読み返すと、もっとわかりやすくできたのでは……と唸ってしまいます。6回読み返して推敲したけど足りなかった。


お題:冷

冷酷に愛

  兄はわたしを殺すために生きていて、わたしは逃げ切るために兄を殺さなければならない。

 二十五歳の誕生日。わたしの運命も知らないで花束を差し出す能天気を蹴散らした。誰も巻き込まないように、誰にも気を許さず暮らす。衝動に任せて花束でも指輪でも受け取れたら、どれだけ幸せだろう。そして一緒に喜んでくれる家族がいたなら。

 でもそれはきっと、わたしだけの望みじゃない。

「終わりにしよう」

 ケーキにろうそくの灯らない夜、対峙する兄が光って揺れる。

「もうやめよう。なんにもないまま死にたくない」

 陽が沈めば風も冷える季節に、伝う涙だけが温かい。兄の黒い髪がそよぐ。細めた目も、握るナイフの先も、なにも言わずただ目の前にいる。


 毎月「続きを書きたいなあ」とか「ちゃんと短編として一本に仕上げたいなあ」とか思います。思うのは思っています。これも思うので、完成したらnoteに……と言ってみんなそのままになりがちです。
 年内に三本は、300文字小説を短編として全体図を書き切る、ことをしたいです。します。頑張ります。やり残しのないよう年末を迎えるのが目標です。

いいなと思ったら応援しよう!