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耳ダンボ👂テーラー稲津の内緒話①「異星人アリサとシーターヒーリングの黒い掌事件」【ショート】

今日から心機一転して、ほぼ実体験に基づく短編小説を書き始めることにしました。

ちなみに、時々かなり突飛な内容になるかもしれませんが、気軽に楽しんでいただけると嬉しいです。

最近、友人のA子が「人生を変えるセラピーがある」と言って、話題のシーターヒーリングに行きました。


引き寄せブームに乗って、あの角由紀子さんのベストセラー『引き寄せの法則を全部やったら、効きすぎて人生バグりかけた話』にも登場するあのセラピー。


A子は言いました。


「過去のトラウマを消して、願望を叶えるなんて……行くしかないでしょ?」


セラピー当日。


セラピストさんは、角さんの本のイラスト通りにA子の手をそっと握り、瞑想を始めたそうです。


部屋は静まり返り、空気がふわっと柔らかくなったとき、


「あなたの潜在意識にアクセスしますね……」


というセラピストさんの声。


ところが、瞑想が終わり、A子が手を離した瞬間——


セラピストさんの掌が真っ黒になっていた
というのです。


え?墨汁?

違う。炭?

違う。


まるで、宇宙の闇そのものを掴み取ったような漆黒の掌。


セラピストさんは絶句したとか。


「え…えええ……?」


声にならない声が漏れ、A子は言ったそうです。


「ごめんなさい。私、ちょっと……フツーじゃないの」


そう、彼女こそ——異星人アリサ。


どうやら、シーターヒーリングの“潜在意識アクセス”が、彼女の本質に触れてしまったようです。


セラピストさんは、しばらく掌を見つめたまま動けなかったそうですよ。


そして、アリサが地球人ではないことも理解したかもしれません。


その後、セラピーの記録は消去され、アリサの予約履歴も“存在しない”ことになっていました。


でも私は知っています。

あの日、アリサが引き寄せたのは「願望」じゃなくて——宇宙の真実だったって。


流行のシーターヒーリングは、地球人にしか向かないのかもしれませんね。


おしまい

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