見出し画像

母がヤバイ!(その15)「歯医者へ連れて行ったら、入れ歯より手強かったのは、玄関の段差だった」

母は10年以上前に総入れ歯にした。その間に2度ほど作り直したらしいが、歯茎がやせてしまったため、今回3つ目の入れ歯を作ることになった。
旦那が一度行ったことのある歯医者に連れて行き、歯型をとったところ、「4回ほど来てもらうことになります」と言われた。
そんなものだろうと思っていたら、昨日は5回目の通院になっていた。

ようやく入れ歯が出来上がったわけだが、ここからがまた大変らしい。

「なかなか合わせるのが難しくて、しっくりこないと歯茎が痛くなる人が
います。一週間後に来ていただきますが、我慢できなければ2〜3日のうちに予約を取って来てください。あまりにも痛ければ前の入れ歯を使ってもいいですが、なるべく使わないようにしてくださいね。せっかく新しいものを作ったわけですから、前の入れ歯を使うと新しいものが合いづらくなるんです」

と言われた。

まあ、そういうものなのだろう。

ところで、歯医者さん自体には特に文句はない。丁重に接してくれるし、私が母のそばで“通訳”のように立ち会うため、簡易椅子まで用意してくれる。いつも患者が絶えないようで、口コミも悪くなかった。

問題は玄関である。

建物が古く、上がり框(あがりかまち)に段差がある。スリッパに履き替える造りになっており、老人にはこれがなかなかの難所だ。靴を脱ぎ、スリッパを出し、履き替え、振り向いて脱いだ靴をそろえる。この一連の動作は、年を重ねた身体には過酷である。結果として、“付き人”である私の仕事になる。
以前、私が通っていた赤坂見附や池袋の歯医者は、どちらも履き替え不要だったが、少し古いクリニックだと、いまだに靴を脱いでスリッパに履き替えなくてはならないのか。

しょうがないか。

◇◇◇◇◇


いいなと思ったら応援しよう!