耳ダンボ👂テーラー稲津の内緒話⑩「ストーカーされていた人が、ストーカーになっていた件」
大学で講師をしていた頃の話です。
ある日、同じ大学の教授が、女子学生からストーカー行為を受けているという相談をしてきました。
私はその話を聞き、できるだけ差しさわりのない言葉で応じたつもりでした。
ところが後日、その教授が、私とのやりとりを少数の教授グループにメールで共有していたのです。
内容自体は私にとって困るものではありませんでしたが、できれば事前に「この話を共有するよ」と一言知らせてほしかったな、と思いました。
それからしばらくして、別のルートから妙な噂を耳にしました。
なんと、その教授自身が、ある女性に対してストーカーまがいの行動をしているというのです。
人って、分からないものですね。
「好意を寄せている相手からの“ストーカーチック”な行動は、ストーカーとは感じない」
「興味もなく、プライベートに踏み込んでほしくない相手からの“ストーカーチック”な行動は、明確にストーカーになる」
――結局、私に分かったのは、そのことだけでした。
善意と迷惑の境界線は、受け手の心にあるのでしょうね。
おしまい
