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異星人アリサと閻魔さまのトリセツ第10話「月とトランプの関係」【7割リアル連載小説】

アリサは身を乗り出しながら話し始めた。
「この間、トランプが暗殺されそうになった時、月から援護が入ったって話がありましたよね?あの時、本来のシナリオではトランプは銃弾に倒れ、別の展開になっていたはずなんです。でも、トランプがいなくなっても代わりになる人物が用意されていたとも聞いています」

閻魔さまは驚いたように表情を変えた。
「アリサさん、その件についてもご存知なのですね」

「ええ、知り合いの宇宙人から聞きました。それに、月には変わった存在がいますよね。カンガルーやワラビーくらいの大きさのクローンのウサギたち。彼らは地球人やクソ神以外の指示で、地球の自転やタイムラインを調整していますもの。暗殺未遂の前日、宇宙会議でトランプを助けることが決まり、あのクローンのウサギが自転を変えて銃弾を外させたとか」

閻魔さまはアリサの情報力に感心しつつ答えた。
「ほう、それをご存知だったとは驚きましたね。ところでアリサさん、それを聞いてどう思われましたか?」
閻魔さまの声には探るような好奇心が含まれていた。

「うふふ、なかなかやるな~、そう来たか~って感じました。暗黒時代が終わりに近づいているのは知っていましたが、あれで闇の時代に終止符が打たれる兆しが見えました。でも、私自身は月の住人たちに嫌われています。望遠鏡で月を観察していると、彼らが『見るな!』『いい加減にしろ!』『干渉するな!』とか言いながら汚物を投げてくるんです。だから、まず彼らに痛めつけられないように気をつけようと思っています。でも……、あの事件の前に閻魔さまは宇宙会議で意見を述べられたんですか?」

少し間を置いて、閻魔さまは答えた。
「いいえ、私はトランプを救済することに賛成も反対もしていません。冥界と月はあまり関係がありませんからね」

その時、アリサは閻魔さまが月に対して冷淡であることに気づいた。

何か過去にあったのだろうと察し、今はその話題を深追いしない方が良いと判断した。
「地球では、これから宇宙の秘密が少しずつ明かされると期待されています。YouTubeではそういった動画が人気で、X(旧ツイッター)でも月の秘密やトランプ暗殺未遂の話題が盛り上がっています。いずれこれも公になるかもしれませんね」

閻魔さまは目を閉じ、しばし沈黙の後、ゆっくりと語り始めた。
「ああ、そういう流れになるでしょうね。これからの2000年は、これまでとは違う時代が訪れるはずです。そもそも地球外生命体は、地球人が恐れるような存在ではありません。地球は他の惑星から愛されています。地球がなくなると困るのは、アリサさんも分かっているでしょう?」

「ええ。ほとんどの宇宙人は地球人のことを心配しています。中身には多少問題があるものの、やはり地球人のフォルムは一番格好いいですからね。宇宙人の間では憧れの的なんです」

第11話へつづく


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