異星人アリサと閻魔さまのトリセツ第18話「閻魔台帳の1ページ目には何が書いてあるのか?」【7割リアル連載小説】
閻魔台帳の1ページ目には何が記されているのだろうか――そんな疑問が真由美の心に渦巻いていた。
病室の窓辺で、真由美はアリサに視線を向けながら口を開いた。
「アリサ、今日も来てくれてありがとう。毎日お見舞いに来てくれたおかげで、本当に元気が出たわ。どうやらもうすぐ退院できそうよ。まだ頭と膝は痛むけど、いつまでも病院にいるわけにもいかないしね……。それでね、今日も冥界の話を聞かせてほしいの。それから、前からずっと気になっていたんだけど……アリサ、閻魔台帳って本当に存在するのかしら?」
アリサは笑いながら答えた。
「ハハハ、やっぱり気になるのね。いいわ、教えてあげる。実はね、三回目に冥界を訪れたとき、宮殿で閻魔台帳を見つけたのよ。本当に実在していたわ!昔から人類の起源について知りたいと思っていて、中身をどうしても確認したかったのよね。だって、アダムとイブの話なんて怪しいじゃない?それで、最初のページを見れば分かるかもと思って表紙をめくったの。そしたら、閻魔さまに見つかっちゃって……。私を睨みつけたのよ。一瞬、雷が落ちるかと思ったけど、まさかの無言。ただね……その目が『それだけは見ちゃだめ』って言ってる感じでーー。さすがの私もフリーズしちゃったわ。せめて最初の一行だけでも見たかったんだけど、無理だったの。だから今はまだ分からないまま。でも、またトライするつもりよ。次こそ閻魔さまの隙をついて最初のページを見てやろうって決めてるからね。……結局、閻魔さまって死者を裁くためにいるわけじゃなかったの。生涯を終えた者たちに振り返りと口頭試問を受けさせるというか。閻魔さまが審査員として立ち会い、霊魂に下界の卒業試験を受けさせる感じ。安堵感を持たせて次のステップを踏んでもらうためのガイド役なのよね。そして、地球に生まれた人間の全記録がそのまま地球の歴史になるの。本当に壮大だわ。だからこそ、閻魔台帳に正確に記録し続けることが重要なのよ。閻魔さまほど勤勉で誠実な方はいないかもしれないわ」
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第19話へ続く
