自分で焼く「だんご」「大福」「磯辺」「五平餅」おかげ庵(コメダ珈琲系列)大宮東口店 和菓子なスクチャイ297 2026.07.02
和菓子なスクチャイ297 埼玉県 > さいたま市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
自分で焼く「だんご」「大福」「磯辺」「五平餅」おかげ庵 大宮東口店
<序>おかげ庵とは
コメダ珈琲店が展開する和喫茶「おかげ庵」は国内外に1,100店舗を超えるコメダ珈琲店に対し、愛知、三重、神奈川、そして近年になってようやく東京や埼玉(今回紹介する大宮東口店など)にたったの18店舗が展開された、未だプレミアムなブランドと言えるかもしれない。(2026年7月現在)
吾輩は別々の日に何度も通って自分で焼く「だんご」「大福」「磯辺」「五平餅」という「おかげ庵」が誇る四大焼き物メニューをすべて制覇してきたので紹介しよう。
注文すると特製の卓上焼き台(電気ロースター)が設置される。電源アウトレット(コンセント)はテーブル横の壁にもあるが客がスマートフォンの充電に使えるようにか、ロースターの電源はテーブル下部のアウトレットから取る。
あとは店員から簡単な説明を受けて自分で焼き上げて楽しむわけだ。
1.「コメダ和喫茶 おかげ庵」の誕生
コメダ珈琲店の「くつろぎの精神」を和の世界で表現するため、1999年に名古屋で「おかげ庵1号店」がオープンした。
そこでは単に和菓子を提供するだけでなく「お客さま自身が主役となって仕上げる楽しさ」を取り入れ「体験」を提供する喫茶店として老若男女に愛される憩いの場となった。
2.四大焼き物
2.1.だんご





おかげ庵の原点ともいえる人気メニューだ。
運ばれてくる真っ白な団子は、まずは何もつけずに焼き台に乗せ、コロコロと転がしながら綺麗な焦げ目をつければいいのだ。
吾輩は醤油ときな粉と黒蜜とあんこが別皿でついた3本のだんごの「だんご三昧」(税込720円)を注文したが、醤油か黒蜜きな粉かあんこかは団子3本セットで別々にも注文出来、それぞれ税込660円だ。
吾輩は初めてなのでいっぺんに3種の味を試してみたかったのでちょっと割高だが720円の「だんご三昧」にしたわけだ。食べてみて気に入った味があれば次回以降はその味だけの3本セットを注文すればいいだろう。
まずは醤油だ。
何もつけずに白いだんごをそのまま網に載せて焼き、お好みで少し焦げ目をつけるといいだろう。
それからだんごを一旦火から下ろして醤油に浸し、もう一度焼く(いわゆる二度焼き)という職人のような工程を自分で体験できるのだ。
微かにパチパチと弾ける音と醤油が焼ける香ばしさを楽しめるのは、目の前で焼いているからこその特権だろう。
2.2.大福(白・よもぎ)



別の日に吾輩は「大福」を注文した。税込660円。
「大福を焼く」という発想自体がおかげ庵ならではの体験だろう。
じっくり火を通していくと、中のあんこが徐々に温まり、外側の餅がプシューっと膨らんで柔らかくなった。
焼き立てを火傷に気を付けつつ口に運ぶと、つきたてのお餅のように「びよ~ん」と伸び、よもぎの爽やかな香りや、白餅の香ばしさが口いっぱいに広がった。
2.3.磯辺(いそべ餅)





また別の日、吾輩は「磯部」を注文した。税込660円。
餅を焼き台に乗せ、ぷっくりと膨らむのを待つ時間は何とも言えず愛おしく、幼少時にストーブの上に置いた網の上で今回とよく似たように焼いていたことを思い出して懐かしい気にもなった。
表面がこんがりとしたら醤油にくぐらせ、さらに少し焼いて香ばしい香りも楽しみ、その後に火から下ろしてパリパリの海苔をくるりと巻いてパクリと食べた。
実際餅は小さめで一口サイズなので、齧って伸ばす楽しみはほとんどなかった。
4切れで660円で一切れが小さすぎなので、美味しいは美味しいがやや不満な気持ちだった。
2.4.五平餅




五平餅は本来中部地方(木曽や飛騨地域)の郷土料理だが、それを大宮の駅前で自分で焼いて食べられるのがおかげ庵のにくい演出だ。
うるち米を軽く潰した平たいお餅に、じっくりと焼き目をつけ、そこに「特製のくるみ胡麻だれ」をたっぷりと塗ってさらに炙りたい・・・ところだったが、最初の店員さんの説明で、味噌だれを付けたら煙が出るので焼かないでほしいと言われた。
これでは五平餅の魅力は半減以上だと残念な気持ちだった。
3.まとめ
おかげ庵の焼き物は、じっくり自分のペースで食べごろにするエンターテインメントだ。
別々の日に4種類をそれぞれ楽しんだわけだが、ともかく焼きたては単純においしかった。
パンもそうだが生地が一流でなくても、ともかく焼きたては美味いのだ。
自分のペースで焼くという行為を楽しめ、焦げの香りも楽しめる場所という意味ではこの「おかげ庵」は貴重だろう。
しかし金額を考慮したボリュームは決して大きくはなかったので、一般のコメダ珈琲の飲料と同じく値段設定は「2時間程度の場所代込み」という印象が免れなかった。
つまり食べてさっさと出てくるというだけの目的としてはおかげ庵は割高だと感じた。特に今回利用した吾輩は時間潰しの目的はなかったので食べたらすぐに退店した。店にとっては吾輩は上客に違いなかった。
コメダ珈琲にもモーニング設定があるが、そもそもの飲み物の価格がトーストと卵が付いての妥当な値段なのだ。
モーニングの時間帯以外では飲料の価格は2時間程度の場所代込みとしてようやく妥当な価格だ。
すなわち純然たる「喉が渇いたので一瞬立ち寄って飲み物を飲んですぐに立ち去る」という目的としてはコメダ珈琲は適当ではない。それならばもっと安くて手頃な店は今の時代いくらでもある。
おかげ庵も同様で、吾輩はモーニングタイムの利用だったのでおにぎりが一個ついていたが、本来は煎茶だけで税込620円だ。
例えば、昼間に620円の煎茶だけ飲みにきてすぐに退店するというのはどうだろう。たとえお湯は無限に追加すると言ってくれても、吾輩のように飲んだらすぐに出るというのではちょっと無駄な喫茶店の使い方と思わざるを得ない。
仲間がいて喋ったりして2時間程度も時間を潰すという使い方であれば妥当なところだろうが、吾輩は喫茶店で時間を潰したり何か作業をしたりする習慣がないので、結局コメダ珈琲であれおかげ庵であれ飲み物に関しては吾輩には向いていない店なのだと観念している。
飲み物に関しては、と断ったのは、コメダ珈琲では食べ物は大体がメニュー写真から想像するよりも巨大でありボリューム満点で圧倒されるので、食べ物に関しては食べたらすぐに退店する吾輩でも許せるからだ。
しかし今回食べたおかげ庵での「焼き」シリーズはそれを食べるだけの目的では吾輩的には許せる量でなかったので今後再度食べに来ることはないだろうという結論だ。
味も焼きたてだから美味しいというだけで、さりとて無理にここに来てこれを食べたいと言わせるような逸品でもなかった。
ま、こんな感じで、以上が前から気になっていた「おかげ庵」でのお試しの報告だ。
でも女友達なんかとキャッキャ言いながらだんごや餅を焼いて食べるなら楽しいに違いないので、もしそういう機会が訪れるなら是非ともまた「おかげ庵」に来たいとは思う。その時は2時間ぐらいゆっくりしても退屈しないだろうしお値段もむしろ安いと言うことになるだろう。
(おわり)
