会津七福団子 熊野屋 SLばんえつ物語 福島会津若松 和菓子なスクチャイ090 2025.08.26
和菓子なスクチャイ090 福島 > 会津若松
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
会津七福団子 熊野屋 福島会津若松


1.会津七福団子誕生の話
7種類の餡が絡んだ7色団子は「会津七福団子」という名で、直営小売店がある七日町地域の七福神にちなんで平成9年(1997年)に生まれた。
製造元の熊野屋は、明治20年(1887年)に熊野屋菓子店として創業してから長年冠婚葬祭用の生菓子を製造販売していたが、初めて直営小売店を七日町に熊野屋として開業したのが平成9年(1997年)であった。
その時に「会津七福団子」が開発されたが、それは当地域が大正ロマンのまちづくりを行なっており、それに三代目が賛同し地域の七福神にちなんだ商品を作ったのだった。
2.会津七福団子を買いに行く
会津七福団子は生まれてからまだ30年足らずだ。
江戸時代から続くようなお菓子が珍しくない和菓子の世界では新参者だろうが、見た感じ奇を衒っているわけでも前衛的でもなく、どちらかというと保守的で伝統的な団子のスタイルに見えた。
吾輩がこの団子を買った店舗は会津若松駅を出て駅舎に沿って歩き西側突き当たりの道路の横断歩道を渡った先にあるショッピングセンターの中だ。
当日吾輩は新津からの「SLばんえつ物語号」でやって来た。
特にSL運行日は団子などの人気商品は売り切れてしまうかもしれないと思い、前日に電話して取り置きをお願いしていたのだ。
しかし店舗に行ってみると団子はショウケースの中にそれぞれの色が山積みになっていた。
団子は一個売りも可能なのだった。気に入った味があればそれだけを買えるのだ。
今回吾輩は初めてなので見た目も良い7色セットの七福団子を一箱お願いしていた。
税込840円。
3.もう一つの名物「薯蕷(じょうよ)饅頭」
ついでにもう一つの名物である薯蕷(じょうよ)饅頭もお願いしたがこちらは在庫なしだった。
薯蕷饅頭の方があらかじめ電話での取り置きが必要なのだった。吾輩は逆だと思っていた。
団子がすぐに売り切れて薯蕷饅頭は常に店頭にあるように思っていた。
ちなみに熊野屋ではこの薯蕷饅頭を茶席でも用いられる格の高さから「薯蕷」を「上用」の文字に置き換えて上用(じょうよう)饅頭とも呼んでいるようだ。
口で言う分には「じょうよ」と「じょうよう」はそんなに聞こえは変わらないので店頭ではどちらで言っても通じそうだ。
なお薯蕷とは山の芋のことで熊野屋では薯蕷饅頭の皮は水を使わずつくね芋と砂糖と白米の粉だけで作っているとのことだ。
その薯蕷饅頭は店頭では姿形もなく、また今度の楽しみということでその日は七福団子だけを購入した。
4.SLばんえつ物語号で優雅に団子を喰う






さて、その団子を持って新津に戻る「SLばんえつ物語号」に乗り込んだ。
当日は夏休み最終週の平日とあって子供連れもほとんどおらず行きも帰りも空いていてボックス席をひとりでゆったり占有できた。
テーブルに七福団子とデザート用に買った「お得な実離れ種無し巨峰」を置いて、これからまた新津までの3時間半、蒸気機関車の哀愁漂うドラフト音を聞きながら優雅な旅の始まりだ。
七福団子は地元会津若松コシヒカリを炊いたのをそのまま潰して作る製法で、一般的な団子の上新粉を蒸して作るやり方とは違う。米を粉にする工程がない分、風味と弾力が強いとのことだ。

餡は七福神を表す7種類で、写真の上から順番に、黒豆きな粉、粒あん、くるみ、ずんだ、こしあん、白ごま、黒ごまだ。(ビニールに包まれていてよく見えないので間違いがあるかもしれない)
窓外に会津若松の田園風景を眺めながら吾輩は福神の7種類の団子を次々と食べた。
少し小ぶりだが弾力のある団子は見た目と味の違いを楽しみつつ最後の一本まで飽きることなく食べることができた。
すべての味の団子はとても美味しく、大満足した。
(おわり)
