花咲あられ 細川安心堂(京都伊藤軒)香川県観音寺市 和菓子なスクチャイ241 2026.02.01
和菓子なスクチャイ241 香川県 > 観音寺市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
花咲あられ 細川安心堂(京都伊藤軒)香川県観音寺市


1.昔食べた「池の月」
昔、高校のクラブのOB会の先輩の家(岸和田)で、香川と徳島の四国旅行で買って来たお土産のお菓子を食べさせてもらったことがあったが、それがふわふわした砂糖菓子でとても美味しくて気に入ったのだ。
味は甘いだけでひたすら軽かったが、見た目がうっすら赤や黄などの色がついた煎餅状のお菓子だった。
今も覚えているが「池の月」という風流な名前だった。
その後、吾輩が四国に旅行した時、その「池の月」を買おうとお菓子屋さんなどで探したが、そういうお菓子はお盆や彼岸にしか出ないと店の人に言われ、姿形も見ることができなかった。
それから月日が流れ・・・その後も何度か徳島や香川を旅行したが、結局「池の月」は買われずじまいで今にいたる。
2.似たお菓子を京都で発見


ところが先日(2026年2月)のことだ。
「池の月」とまったく同じではないが、それに似ている感じの色とりどりのふわふわ菓子がパックに入ったのを大丸京都店で見つけ、喜んで即買った。
製造元が香川県というのも「池の月」と縁がありそうな地域だ。
「花咲あられ」というお菓子で、税込518円だった。
3.食べた


※くまは消毒済み ( ´∀` )
その色とりどりの「花咲あられ」は、いったいどうやって作っているのかを知りたいほどふわふわであった。
上に載っていた煎餅状のものはかつて岸和田の先輩の家で食べた「池の月」そっくりで嬉しかったのはもとより、その他の小さな球状のお菓子は中が空洞でつまむ力を加減しないとすぐに砕けるかなり繊細なお菓子だった。
口に入れると切なく砕け、ほんのり甘みを残して消え去るのだ。
実に儚いお菓子だが、吾輩こういうお菓子が基本的に大好きなのだ。
綿菓子も好きだし、もしかするとこの手のお菓子は綿菓子の延長線上のお菓子かもしれないと思った。
パックに入っているが、少しでも圧を加えると粉々になってしまうので、もちろん持ち運びには気を使う。
ホテルまで持ち帰っただけでも写真のように少し割れてしまった。
遠路持ち運びは出来ないと心得ておいた方がいいのだ。
それに開封したら湿気をすぐに吸ってしまうのだ。
つまり買ったら早めに開封して一気に食べてしまった方がいいに決まってるお菓子なのだ。
そういうことで1パックの「池の月」に似た「花咲あられ」はほぼ一瞬に吾輩の胃袋に消えてしまった。
4.細川安心堂(香川・観音寺)
ふわふわあられの魔術師とも言われることがあるらしい製造元の「細川安心堂」は知る人ぞ知る「あられ・おかき」のスペシャリストなのだそうだ。
特に、お米を熱と圧力で膨らませる「パフ(ポン菓子)」の技術や、非常に軽い食感のあられ作りにおいて、業界内でも高い評価を得ているとのことだ。
社名に「安心」とあるように、素材の良さを活かした雑味のない丁寧な仕上げが特徴だ。
香川県は実は隠れた菓子どころで、良質なお米や伝統的な「おいり」(香川の伝統的な嫁入り菓子で、中が空洞のふわふわした玉)の文化があり「お米を軽く膨らませる技術」が非常に発達している土地柄なのだ。
5.「花咲あられ」の正体と魅力
このお菓子の「軽いふわふわ感」には、雛祭りの伝統が詰まっている。
雛あられは、関東では「ポン菓子(お米の形そのまま)」、関西では「餅から作るあられ(丸い形)」が一般的だが、この「花咲あられ」はその中間のようなサクサクと口の中で溶けるような軽快な食感を追求しているのだ。
ピンク、緑、黄色などのカラフルな色は、それぞれ「桃の花(春)」「新緑(夏)」「紅葉(秋)」「雪(冬)」など、「四季」を表し、一年中娘が幸せに過ごせるようにという願いが込められているとのことだ。
(おわり)
