酒まんじゅう 中村まんじゅう店 群馬県渋川市 和菓子なスクチャイ181 2025.12.07
和菓子なスクチャイ181 群馬県 > 渋川市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
酒まんじゅう 中村まんじゅう店 群馬県渋川市



1.日曜日の15時過ぎ
日曜日の15時過ぎという微妙な時間帯に行ったものだから半ば売り切れを覚悟していたが、なんとか2個は買えた。
直後に入ってきた子持ちギャルは10個くださいと言ったが店員兄ちゃんにあと5個で終わりなんですよ〜と言われていた。
店に入るのが逆転していれば吾輩の2個も買えずに子持ちギャルが最後の7個買い占めていはずだ。
いとしこいしの言う「運命の分かれ道」というのがこれだ。
吾輩はガッチリ買えなかったはずだ。
(※この話に反応する人は50歳以上の人だ)
まあ吾輩はなんとかぎりぎりで2個の酒まんじゅうをガッチリ買えたのだ。
2.食べる



酒まんじゅうは出来たてに限る。
店頭で蒸していた場所から1mほどの距離を移動して手渡されただけの出来たて酒まんじゅうに吾輩はかぶりついた。
アッチッチのアチチ桃山時代だ。(落語林家一門の伝統ギャグ)
うまい!
ふくよかな酒麹の香りが命だ。
中のとろけるようなこし餡が良い!
吾輩は立て続けに店の前で2個を食べ終えた。
これでいいのだ。
持って帰ってどうのこうのしなくていいのだ。
これで大満足。さあ帰りましょ。
3.「酒まんじゅう」
ここの酒まんじゅうは一度食べると忘れられない独特の個性がある。
最大の特徴は、皮からふんわりと漂う「ほのかな酸味」だ。
これは麹(こうじ)を使って自然発酵させて生地を作っている証拠だ。
最近の「お酒の香料を加えただけの饅頭」とは一線を画す、本物の伝統的な酒まんじゅうの味と言える。
生地は食べ応えがあり、弾力のあるもちもちとした食感が楽しめる。
中に詰まっているのは上品な甘さのこしあんで、皮の持つ酸味があんこの甘さを引き立て、飽きのこない絶妙なバランスを生み出している。
店頭のショウケース越しに注文すると、奥からほかほかの状態でお饅頭が出てきて、その素朴な温かさが魅力なのだ。
観光客はもちろんだが、地元の方が「おやつ」や「手土産」として数十足(じゅっそく:10個単位など)単位で買っていく姿も珍しくない、地域に深く愛されているお店だ。
ただ、地元で非常に人気があるため、特に休日や午後の遅い時間には早い時間に売り切れてしまうことがある。
確実に手に入れたい場合は午前中に訪れると安心だ。
4.中村まんじゅう店


群馬県渋川市にある「中村まんじゅう店」は創業からおよそ100年の歴史がある渋川伊香保エリアを代表する「酒まんじゅう」の名店として知られている。
かつては渋川駅近くの旧市街地で営業していたが、現在は行幸田(みゆきだ)地区に移転している。
移転後も「あの味が忘れられない」という常連客が絶えず、朝7時半の開店と同時に行列ができることも珍しくない。
まんじゅうは経木(きょうぎ)に載せて包んでくれる。
1個や2個のその場で食べる場合は、その経木で挟んで手渡してくれる。
正式名称は「中村まんじゅう店」だが、看板や包装紙には「中村の酒まんじゅう」と誇らしげに書かれている。
これは、同店が創業以来他の商品に浮気せず「酒まんじゅう」一本を主軸に据えてきた歴史の証でもあるそうな。
5.「酒まんじゅう」に込められた伝統の技
中村まんじゅう店の歴史を語る上で欠かせないのが、その「酒造りに準じた製法」だ。
多くの酒まんじゅう店が市販の酒粕やイーストを使用する現代において、中村まんじゅう店は「自家製の米麹」を育てるところから始めている。
米と麹を合わせて甘酒を作り、それを数日間かけて自然発酵させるという、まさに本物の日本酒を造る工程と同じ手法で生地を膨らませているのだ。
保存料を一切使わないのも歴史の中で守られてきた家訓のようなもので、「その日のうちに食べてほしい」という職人気質が100年変わらぬ味を支えているのである。
6.オマケ情報「おしくらまんじゅう」


比較的近所にある「おしくらまんじゅう」というまんじゅう屋さんにも立ち寄ったがあいにく営業はしていなかった。
ショウウインドウによるとこちらにも「酒まんじゅう」があるようだった。
いつかまた来て食べてみたいね。
(おわり)
