いきなり団子 肥後食品 熊本市 和菓子なスクチャイ169 2025.12.07
和菓子なスクチャイ169 熊本県 > 熊本市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
いきなり団子 肥後食品 熊本市





1.いきなり熊谷駅で
熊谷駅に降り立ったその日の吾輩は用事があったので荷物を増やしたくなかったのだが、駅の改札口を出た正面に熊本からの出張販売「いきなり団子」の店が目の前にいきなりあって、「見るだけ」と自分に言い聞かせつつ近寄ったが運の尽き・・・
重さ1kgは超えていると思われるずっしりとした手ごたえありまくりの「いきなり団子」と「蒸しパンのような饅頭」を種類別に1個ずついきなり買ってしまったのだ。
そのうち蒸し饅頭は新幹線のプラットフォーム上でいきなり食べて少しでも荷を減らしたが、いきなり団子は冷凍でしかも食べる時は電子レンジで温めた方がいいという代物なので帰宅まで持ち歩くことになってしまった。
それにしても見るもの目に入るものすべてが食べたくなって買ってしまう吾輩の性格はいったいどんなもんだろう。
行く場所行く場所でいきなり荷物が増えてこりゃかなわんな〜ってなところだ。
先に食べた「蒸しパンのような饅頭」も報告するつもりだが、今回の記事は熊本で有名な「いきなり団子」の方だ。
ちなみに価格はくるみと栗が1個税込322円でその他プレイン、よもぎ、紫芋が1個税込312円だった。出店なので現金払いだ。
2.自然解凍後電子レンジで温めて食べた








先に書いたような理由で買ってから食べるまでの時間差があったが、まずは食べた感想だ。
皮が小麦粉でできているので餅のように固くならず、中身は層になっていた。
食材によりけりだが、例えばプレイン(基本)のものだとサツマイモの輪切りがあんこと層をなして挟まったのを薄めの小麦粉の生地で包まれている感じだった。
栗は一個がゴロンと入っていた。
紫芋は生地に紫芋が混ぜられ紫芋が餡になって挟まっていた。
くるみは小豆餡に混ぜられて存在を示していた。
よもぎは生地に緑濃いよもぎが混ぜられて芳しいよもぎの香りがあった。
このようにそれぞれ種類毎に中身や皮の成分が異なるが、基調としてすべてにサツマイモの輪切りが挟まっていて、紫芋以外は共通して小豆餡が挟まっているのだった。
写真では断面が崩れてしまって見にくいが、齧るとサンドウィッチを食べているような気分でもあった。
甘さは控えめで、あくまでサツマイモなどの素材の旨味を生かしているように感じ、大いに気に入った。
ちなみに冷凍で熊本から運んで来て売っている無添加の「団子」なのだ。
その大きさから団子というより「大福餅」か「饅頭」に見えるのだが、皮の生地が餅ではないので「餅」とは言えないし、パンのように膨らませた生地でないので「饅頭」でもなく、薄めながらも小麦粉でできたしっとりと柔らかい生地なので分類としては「団子」なのだろう。
自然解凍後に電子レンジで温めると生地がしっとりして中はホクホクのサツマイモなので温めて食べてね!と念押しされる理由がわかった。
このような団子が熊本では至るところにあるらしい。
大阪のたこ焼きほどに庶民に密着している甘味なのだろう。
サツマイモの生産量が多い地域ということもあるが他の地域でもどんどんこのような「団子」を作って売って欲しい気がする。
もしそうなら吾輩は日常買って食べまくるはずだ。
熊本の人たちが羨ましい。
ちなみになぜ熊谷駅で熊本名物を売ってるのかと売り子の兄ちゃんに訊いたらたまたまだとのことで熊谷駅に限らず関東圏の主要駅を巡回して売りに出ているとの話だった。
熊本と熊谷の「熊」繋がりではなかったわけだ。
しかし手抜かりなくでかくて可愛いくまモンの幟が立っていたので客引き効果は抜群だろうと思った。
3.「いきなり団子」とは?
熊本県を代表する素朴な郷土菓子で、輪切りにしたサツマイモと粒あん(またはこしあん)を、小麦粉で作ったモチモチとした生地で包み、蒸し上げた饅頭のような和菓子だ。
熊本弁で「いきなり」は「簡単、手軽、とっさに」という意味があり、「急な(いきなりな)来客でもすぐに作ってお出しできるお菓子」という意味や、「生の芋をそのまま(生き成り)調理する」という意味から名付けられたと言われている。
ホクホクとしたサツマイモの甘みとあんこの甘み、そしてほんのり塩気のある生地のバランスが絶妙で非常に食べ応えがある。
4.「清正製菓(きよまさせいか)」について
売り場のラベルにことごとく「清正」と書いてあったので調べてみた。
おそらく「清正製菓株式会社」のことと思われ、これは熊本の英雄加藤清正公にちなんで名付けられた熊本土産の定番メーカーの一つなのだ。
「清正製菓株式会社」は1982年(昭和57年)に設立で、複数の菓子店が合併して生まれた。
熊本駅(肥後よかモン市場)や本社工場のある「フードパル熊本」などに直営店がある。
和菓子だけでなく「白い貴婦人」というチーズケーキブランドなども展開しているのが特徴だ。
4.1.清正製菓の「いきなり団子」
専門店も多い中、清正製菓のいきなり団子は「お土産として配りやすく種類が豊富」という特徴がある。
定番の「プレイン(白)」に加え「紫芋」「よもぎ」「くるみ」「栗」「黒糖」「さくら」など、彩り豊かなバリエーションを展開していることが多い。
本来いきなり団子は日持ちしないお菓子だが、清正製菓などのメーカー品は、お土産用に冷凍販売や個包装がしっかりされており県外への持ち帰りや発送に適している。
生地の塩気がサツマイモと餡の甘さを引き立てており冷めても生地が硬くなりにくい工夫がされていて、食べる際はレンジで温めるのが推奨されている。
もし現地(熊本駅など)で探す際は、加藤清正の家紋(蛇の目)や「清正製菓」というロゴを目印にするとよさそうだ。
5.「一休本舗」とは
売り場には「清正」の他に「一休本舗」の文字もあったので調べてみた。
「一休本舗」は熊本県内に複数の店舗を構える地元で親しまれている和菓子米菓子のお店だ。
一休本舗は、団子や大福や万十(まんじゅう)などの日常的な和菓子を中心に扱うお店だ。
一休のお菓子は高級な進物用というよりは家族団らんのお茶請けや、ちょっとした手土産に適した親しみやすいお菓子が多いようだ。
定番の「いきなり団子」はもちろん、みたらし団子、塩大福、おはぎ、そして季節ごとの創作大福(フルーツ大福やクリームを使ったものなど)が人気のようで、熊本市周辺にロードサイド店やショッピングモール内の店舗など、複数の直営店を展開している。
6.「清正製菓」と「一休本舗」の関係
なぜ出店に「清正」と「一休」の両方の名前があったのかについて調べてみた。
結論を言うと一休本舗は清正製菓グループの一員でブランドなのだ。
「一休」はもともとは独立した和菓子店だったが、現在は「清正製菓株式会社」が運営している。
清正製菓は主に熊本駅や空港、観光地のお土産売り場などで、県外の人向けの「お土産用銘菓(箱菓子)」を展開するブランド(メーカー)である。
一方の一休本舗は熊本県内の地元の人々が日常的に食べる「朝生菓子(賞味期限の短い生菓子)」を提供するブランドなのだ。
つまり、同じ会社が運営しているが「観光客向けの清正製菓」と「地元民向けの一休本舗」というふうにターゲットと役割を分けている。
7.熊本観光などで「いきなり団子」を食べ比べたい場合
日持ちさせたい場合やきれいな個包装が必要な場合は、駅や空港にある「清正製菓」のいきなり団子が便利だ。
一方、蒸したての温かいものをすぐに食べたい、あるいは地元ならではの変わり種(クリーム大福など)も試してみたいという場合は、街中の「一休本舗」の店舗を訪れるのがおすすめだ。
どちらも同じ会社が手がけているので品質や基本の味には安定感がある。
8.(有)肥後食品とは

「いきなり団子」のパックの裏面ラベルにあった(有)肥後食品(有限会社 肥後食品)はいったい何だ?
これについても調べてみた。
結論を言うと「肥後食品」と「清正(清正製菓・一休本舗)」は全く別会社(別メーカー)なのだ。
しかし、両者は熊本のいきなり団子界においてそれぞれ重要な役割を持っており、関係性を整理すると以下のようになる。
「肥後食品(ブランド名:肥後屋)」
ラベルに印刷されていた(有)肥後食品は熊本市北区に拠点を置く「いきなり団子」の専門店だ。
この店は主に「肥後屋(ひごや)」という屋号で知られている「いきなり団子選手権」で総合1位を獲得したこともある実力派なのだ。
最大の特徴は芋とあんこの配置で、一般的なものは「芋の上にあんこ」だが、肥後屋のものは「芋・あんこ・芋」の3層構造(サンド状)になっており、どこから食べても芋のホクホク感が楽しめるよう工夫されている。
東京のアンテナショップ「銀座熊本館」でも人気No.1になるなど、県外での評価も非常に高いメーカーなのだ。
9.まとめると
9.1.清正製菓グループ
清正製菓(一休本舗)は熊本を代表する大手メーカーで、熊本駅や空港などの「お土産ルート」に強く、多角的なお菓子(チーズケーキやパイなど)も手がける総合菓子メーカー。
9.2.肥後食品(肥後屋)
肥後食品(肥後屋)は3層構造にこだわるいきなり団子に特化した実力派専門店で、百貨店の催事やオンラインショップ、銀座のアンテナショップなどで非常に強い人気を誇るブランドということだ。
ちなみに「いきなりステーキ」の創始者は静岡出身なので熊本の「いきなり文化」とは何ら関係がないようだ。
(おわり)
