飛騨のお菓子よもぎげんこつ まるでん池田屋 岐阜県高山市 和菓子なスクチャイ258 2026.02.22
和菓子なスクチャイ258 岐阜県 > 高山市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
飛騨のお菓子よもぎげんこつ まるでん池田屋 岐阜県高山市


1.高山グリーンホテル
高山駅の西側すぐにある高山グリーンホテルは学生時代に2泊した思い出のあるホテルで、当時は学生の身分でも廉価で快適だった記憶がある。
今ネットで見たらやたらと大きくてきれいなホテルになっているので建て替えたのかもしれない。昔は民宿並みに安く泊まれた。
2.「くまのむちゃうま日記2」
ちいかわの作者ナガノ氏の新本「くまのむちゃうま日記2」(講談社)を読んでいて、その最後の方に主人公のナガノのくまが高山グリーンホテル素泊まりして良かったというネタがあった。
たぶん作者のナガノ氏が実際に泊まった話を書いてるのだと思うが、吾輩も泊まったホテルなので懐かしくなって読み進めると、主人公のナガノのくまは嬉しそうな顔で温泉に浸かったり広いお土産売り場で買い物を楽しんだりしていた。
そして家に帰ってもホテルの感動が持続していて・・・その理由は土産物屋でホテルの館内着である作務衣を買ってきたからなのだった。
ナガノのくまは家で作務衣を着ると外泊している気分になるしポケットにはスマホが入ると喜んで寝転んだりして着心地を楽しんでいた。
それで3日に1回は着ているので1年365日を3で割り算して121あまり2と答えが出て、いったい何の計算をしてるのかと思っていると、ナガノのくまはもう一着買えば良かったと作務衣を着たままひっくり返って手足をバタバタさせて残念がるのがオチの漫画だった。
高山グリーンホテルはさすがに今は吾輩が学生の時に行った頃とは改装などでいろいろ変わっているだろうが、ナガノのくまが気に入ったということで、今も居心地のいいホテルには違いないのだろう。

3.ナガノ氏お気に入りの作務衣
作務衣については以前吾輩が泊まった時は普通の浴衣だったので今の作務衣は知らない。
でも、ナガノのくまがそんなに気に入るほど着心地いい作務衣なら吾輩も欲しいと思った。
ナガノのくまの気に入りようは駄々っ子のように手足をバタバタさせて「もう一着買えば良かった〜!」と騒いでいるのだ。
よっぽどその作務衣が着心地いいんだろう。
4.ホテルの作務衣を森田検索
そこで思わずGoogleで森田検索してみると・・・何と高山グリーンホテルの公式サイトがオンライン通販をしているではないか!
しかもそこで館内着にもしている作務衣が売っていた。
5.高山グリーンホテルのネットショップ


さっそく買おうと決めて買い物カゴに入れたが、作務衣は税込6,800円で、ショッピングサイトから合計税込10,000円以上で送料無料になると釣られてついでにあれもこれも追加してしまった。
ホテル料理長監修の高山ラーメン、ホテルオリジナルの朴葉味噌、ホテルブランドの飛騨牛100%60g入りカレーという、あくまで高山グリーンホテルのオリジナル商品にこだわって追加した。

※トッピングは商品に含まれない。ほうれん草は付け根が美味しい。


あと少しで10,000円という時に税込432円のきな粉捻りのようなお菓子を見つけ、それを加えて合計10,000円を超えたので本来の送料800円が無料になった。
6.「飛騨のお菓子よもぎげんこつ」も注文
今回紹介する「飛騨のお菓子よもぎげんこつ」は作務衣の送料を無料調整するための買い物だったのだ。
買い物した中で唯一これだけがホテルオリジナルではなかったが、原材料名によると、きな粉、水飴、砂糖、よもぎという単純な素材で作っているお菓子なので単純大好きな吾輩は食べてみたくなったのだ。
本来、吾輩は和菓子をオンラインなどで取り寄せて記事にすることは余程のことがない限りしないが、今回は作務衣を送料無料で手に入れるための余程のことがあったということだ。
7.食べた


ひと口サイズのきな粉捻りかきな粉棒のようでもあり、あるいはすはまのようでもあり、要するにきな粉の塊によもぎが入っているお菓子だ。
香り的に草もちを食べている気分にもなった。
で、このよもぎというのが身体にいいんだべさ(なぜか北海道弁)。
疲れて甘いものが欲しいときにアリナミン代わりにどーぞ、というお菓子かどうかは知らんが、きな粉好きの吾輩にしてみたら身近に売っていたら常備しておきたいお菓子には違いないのだった。
沖縄ではよもぎのことをフーチーバーと言って沖縄そばに載ったりジュースにしたり餅(もぁちぃ)に練りこんだりしていてよもぎの使い道が多いが、飛騨もお菓子に入れたりしてよもぎを多く使う地域なのだろうか。
そんなわけできな粉好きでありよもぎ好きでもある吾輩には結構気に入ったお菓子だった。
8.まるでん池田屋
岐阜県高山市の「まるでん池田屋」は、飛騨高山の古い町並みや宮川朝市からも近い古風な店構えで、観光客だけでなく地元の人々にも親しまれている飛騨の味の拠点だそうだ。
その「まるでん池田屋」の「飛騨のお菓子 よもぎげんこつ」は飛騨地方に古くから伝わる駄菓子文化を凝縮したような素朴ながらも深い味わいの一品として知られているようだ。
9.屋号「まるでん」の由来
商家の屋号は地域や家系によって語り継がれるが、高山の古い商家には「丸(○)」の中に文字を入れる屋号が多く、池田屋もその伝統を受け継ぐ信頼の証として「まるでん」を掲げている。
池田屋は飛騨の厳しい冬を越すために発達した保存のきく菓子(駄菓子)を現代に合う品質で作り続けている。
大量生産の工場製品とは違い、素材の練り具合や温度を職人が見極める昔ながらの製法を大切にしている。
10.「よもぎげんこつ」の正体
「げんこつ」という名前を聞くと、愛知県犬山市の硬い「げんこつ飴」を思い浮かべる人もいるかもしれないが、飛騨のげんこつは少し趣が異なる。
練り上げた飴やきな粉の生地をゴツゴツとした無骨な形に整えたことからその名がついた。
飛騨地方では、大豆(きな粉)を主原料とした粘りのあるお菓子を総称して「げんこつ」と呼ぶことが多い。
池田屋の「よもぎげんこつ」は、きな粉の香ばしさに春の芽吹きを感じさせる「よもぎ」の爽やかな香りを練り込んでいる。
最初は少し歯ごたえがあるが、口の中でゆっくりと解けていく「ねっちり、しっとり」とした食感が特徴だ。
噛むほどによもぎの苦味と砂糖の優しい甘みが混ざり合う。
高山の駄菓子屋には「げんこつ」の他に「打保屋(うつぼや)」などの有名店もあるが、池田屋のものは特に「よもぎの色の深さ」や「素朴な形」に手作りならではの良さが現れている。
山国の飛騨では貴重なタンパク源である大豆(きな粉)を使い、山で採れるよもぎを混ぜて作るこれらのお菓子は、昔から非常に栄養価の高い保存食でもあった。
その歴史が現在まで素朴で美味しいお菓子として繋がっているのだ。
11.飛騨好きの吾輩
吾輩は飛騨が好きで学生時代から一人旅で何度も訪れていた。
山国だが土地の文化は興味深く、食べ物の種類は大変多くしかも美味い。
初めてくま鍋を食べたのが学生時代に高校時代のクラブのOB会の旅行で泊まった奥飛騨の民宿だった。
最初は怖気づいていたがひと口ふた口食べるうち「こりゃあ旨い!」といっぺんにくま鍋のファンになってしまった。
肌寒い秋口であったが一晩中身体がぽかぽかしてそれから数日は疲れ知らずでいつもの2-3倍も元気だったことを覚えている。
囲炉裏の大きな鍋の中でぐつぐつ煮えるツキノワグマの肉は癖も匂いもないどころか美味しい滋味いっぱいの味噌仕立ての濃いおつゆの中で泳いでいた。
昨今くまが増えて困って殺すしかないというニュースを聞くたびに「ああ鍋にして食べたいな」と思うのだったが、言うのは簡単で、適切に処理する人がいないと美味しくならないのだそうだ。
昔はそれが出来る人がいたから美味しいくま肉の入ったくま鍋を食べられたのだろう。
果たして食いしん坊なナガノのくまもくま鍋を食べたいのかどうか?
共喰いのような気がするが。
今回は取り寄せで久しぶりに飛騨を思い出し、また飛騨を旅したい気持ちが大きく膨らみつつある。
ナガノのくまのぬいぐるみを連れて近々行ってみるかという気持ちになっている。立派に大きくなった高山グリーンホテルにも何十年ぶりかにまた泊まってみたい。
(おわり)
