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がんづき 元祖たけだのゆべしや 山形東根 和菓子なスクチャイ044 2025.07.14

和菓子なスクチャイ044 山形 > 東根

※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。

がんづき 元祖たけだのゆべしや 山形東根

がんづき 山形東根
がんづき 山形東根
がんづき 山形東根
がんづき 山形東根

「がんづき」は庶民の安価なお菓子だが、歴史のある郷土菓子だ。

黒砂糖と小麦粉の生地を重曹で膨らませた黒っぽい蒸しパンで、見た感じ黒砂糖系のお菓子ということで、もしや鹿児島系?

・・・と思ったのだが、買ったのは山形県の道の駅天童温泉で製造は隣の市の東根市だった。

江戸時代には庶民が口に出来ないのが高級で高価な白砂糖であり、それに対して黒砂糖は水飴と共に庶民の安価な甘味だった。

黒砂糖を使うとお菓子は黒くなり、たとえば鹿児島の「黒棒」や「げたんは」や今回紹介の山形東根の「がんづき」などは、見るからに黒くて安い庶民のお菓子ということになるだろう。

実際この「がんづき」は税込540円で、価格からしても明らかに庶民のお菓子だ。

しかし現代では白砂糖より黒砂糖の方がむしろ単価が高く、健康面でも精製した白砂糖よりもミネラル豊富でこく味のある黒砂糖の方が推奨されたりする。

そして吾輩は日頃から白砂糖よりもむしろ黒砂糖の方を好む。

現代は江戸時代から変わったのだ。

江戸時代の人が現在の砂糖の価値や扱いを見たらびっくり仰天するかもしれない。

ともあれ以前紹介した「げたんは」であれ今回紹介する黒い蒸しパン「がんづき」であれ、日常気楽に買ってむしゃむしゃ食べても罪悪感を催す必要のない普段着の安価なお菓子、ということで吾輩はこの黒砂糖系の安価なお菓子が大好きなのだ。白砂糖よりもなんとなく身体にも良さそうやしね。

ところでこの「がんづき」というお菓子は山形だけではなく、岩手県の遠野と一ノ関にも郷土菓子としてある。
遠野の「遠野伝承館」では「けいらん※」と共に食べることができるらしい。

ーーーーー「けいらん」とはーーーーー
※「けいらん」は吾輩の「和菓子なスクチャイ」シリーズの記事には未出だが、少し説明すると、遠野の「けいらん」は餡入りの丸餅を汁に入れた汁物だ。
長崎県や佐賀県にある「けいらん」または「けえらん」は米粉などを捏ねて方形にしてこし餡を巻いた餡巻きで、遠野の「けいらん」とは異なる。
秋田県北鹿角(かずの)地方にも遠野とよく似る汁物としての「けいらん」があり、入れる団子が鶏の卵のようだったので鶏卵羹(けいらんかん)とも呼ばれたらしい。こちらも汁物で「汁饅頭」とも言うらしい。
餡の代わりに中に黒砂糖が入っている金柑ほどの丸い米粉団子を、味噌仕立て(あるいは醤油仕立て)のお澄ましに入れて食べるという。
そう聞けば果たしてその食べ物はいったいお菓子なのか? それとも料理なのか?
を判断するのが苦しくなる気がする。
ま、長崎県や佐賀県の「餡巻きけいらん」も秋田県北鹿角や遠野の「汁物けいらん」も、吾輩はいつか自分で食べてみて感想を述べたいと思っている。
ーーーーー「けいらん」解説おわりーーーーー

さて、話を「がんづき」に戻す。

今回吾輩が買った山形東根製造の「がんづき」は見た目が黒砂糖蒸しパンだ。
岩手県の遠野と一ノ関でも同じような蒸しパン状「がんづき」が存在する。

しかし、宮城県仙台地域にも「がんづき」という同じ名前のお菓子があるが、こちらはちょっと変わっていて、原材料に重曹を使わないので蒸しパンのように膨らまず、お菓子の質感は「ういろう」のようだという。

吾輩は「蒸しパン」も「ういろう」も大好きなので、その仙台地域ヴァージョンの「ういろう」風「がんづき」も手そのうちに入れて食べてみようと思っているのだ。

(おわり)

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