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石谷もちや 富山市中央通り 和菓子なスクチャイ050 2025.07.06

和菓子なスクチャイ050 富山 > 富山市

※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


石谷もちや本店の「のれん」 富山市中央通り
石谷もちや本店のショウケース 富山市中央通り
石谷もちや本店「吾輩のテーブル」 富山市中央通り
石谷もちや本店「5種の団子」 富山市中央通り
石谷もちや本店 富山市中央通り
左:ごま団子140円(税込・以下同)、右:みたらし団子140円
石谷もちや本店 富山市中央通り
下は変わり種。黒糖濃厚たれの「あやめ団子」150円
石谷もちや本店 富山市中央通り
黒蜜きな粉団子150円

石谷もちや本店 富山市中央通り

1.10年来のおつきあい

石谷もちや(石谷餅店)本店は10年以上前から富山に滞在するたびに立ち寄って団子や餅を買っていたが、今回(2025/07/06)久しぶりに行こうとするとその場所を含む広範囲が白い壁で囲まれていて近付けなかった。

その界隈はもともと細い路地なんかがあり道も微妙に曲がっていて見るからに昭和から続く年季の入った焼肉屋やうどん屋や居酒屋が集まっている場所だった。

綺麗なアーケードがある総曲輪(そうがわ)通りから路地を北に入った場所で雰囲気ががらりと変わるのが面白くてちょくちょくその辺を散歩していたのだった。

10年以上前の初めての時、偶然見つけたのがこれまた年季が入った店構えで渋い「石谷もちや」の縦看板だった。

そもそも工場のような建物と一緒だったのでもしかしてここは製造するのみで小売はしてないのか?
と思わせる佇まいだったのだ。

それでも暖簾がぶら下がっていたのでそこから入ったら中は普通の昔ながらの餅屋さんで安心したのだった。

並んでいる餅や団子はいずれも作りたてだった。

できればその場ですぐに、持ち帰りでもその日中に食べることが鉄則の美味しいに決まってる餅屋さんだった。

いいお店を発見した嬉しい気分で、その後新型コロナ禍が始まるまで毎年少なくとも一回は富山に行ったときにはそこで餅を買うことを繰り返していたのだった。

2.5年ぶりに来てみると

それで今回である。

新型コロナ禍の期間は来なかったので5年ぶりだ。

元の場所に餅屋さんがなかった、というか白い壁で近付けなかったので、吾輩の胸の内に暗雲が垂れ込めた。

餅屋さんの影も形もなければ仕方がない。

またしても新型コロナ禍で潰された店を目の当たりにしてしまったのかと観念して吾輩は諦めた。

いい店がまた一軒無くなった、と無念の極みだった。

3.立川志の輔師の「てるてる亭」

その後立川志の輔師の定期落語会が開かれる「てるてる亭」に向かった。

てるてる亭はすぐ近くのアーケードの総曲輪通り内にあるのだが、まだ時間があるので入場する前に周囲を一巡しようと思った。

例えば近くに美味しいたこ焼き屋さんがあるのも知っていたのだ。

要するに立川志の輔師の前におやつを食べたかったのだ。

しかるにたこ焼き屋さんも見つからなかった。

これは入る道を一本間違えたからかもしれなかったので、店がなくなったという話ではないかもしれない。

外はかなり暑かったのでもうそれ以上探し歩く気力はなく、素直にアーケードに戻って早めに空調の効いたてるてる亭で涼みながら開演を待とうと思った。

4.新しい「石谷もちや」発見

その時だった。「石谷もちや」の看板のある店の前を通りがかったのだ。

こんなところに「石谷もちや」があるはずがないという場所にあったのでまずは目を疑った。

それに店内は店員も含めて客も誰もいなくて、暑すぎて明るすぎる屋外を歩いてきた目には薄暗く見えた。

それでも暖簾はかかっていたので恐る恐る扉を引いてみると、開いた。

ショウケースには団子や餅が並んでいた。
営業はしている気配だった。

5.5種の団子を注文

しばらくショウケースを眺めているうちに店員のおばちゃんが出てきて、もう餅は出てる2個しかないんですよ、と言った。

でも、団子は5種類とも奥から出せるのでまだ余裕があるらしい。

団子が食べられれば御の字だ。
しかも店内にテーブルと椅子があって、飲み物は出せないらしいが持ち込みの飲料を飲んでもいいとのこと。

嬉しくなって吾輩は5種類の団子を一本ずつと残っていた餅(草餅)の最後の2個を買った。

クレジットカードが使えるようになっていて店内でも食べられるし以前よりも便利になっていた。
そもそも年季の入った工場が見当たらないがどこで作っているのだろうかと思ったが、見えない裏にでもあるのかもしれなかった。

それにしても客がいないし店員さんも店頭に出ていなかったのはなぜか。

日曜日の午後遅めだったので当日の営業はほぼ終わりかけだったのだ。

吾輩は15時前に入ったのだがぎりぎりセーフだったわけだ。

しかし団子は余裕があるとのことだったので団子は夕方の閉店時間17時半まで買えるのだろう。

6.急に店舗が満員に・・・

席に着いてさっそく食べていると次々とお客さんが入って来た。もはや団子しかないのだが、買って帰る人、テーブルに着いて食べる人、そしてカタコト日本語の中国人グループだ。

さっきまでの閑古鳥を忘れるほど急に店内は満員で賑やかになった。

7.(余談)吾輩の後に群れてくる人々

余談だが、吾輩が何かの店に入るとか、駅の自動券売機の前に立つとか、いい景色で写真を撮るために立ち止まるとかすると、その直後から吾輩の背後や周囲に人が群がって来ることが多いのだ。

静かでいいなと思った店内や落ち着いて自動券売機を操作できる、あるいはゆっくりと撮影できるなと思った場所に、必ずその後ただちに人が群がって来るのだ。その後すぐに満席になったり行列が出来たりするので自身が落ちつかなくなって、結局自分がその集団を抜け出すしかなくなり弾き出されるようにして立ち去る。

不愉快だが本当にそういう目に遭うことが多く、これはどういう巡り合わせでそうなるのか誰かに訊きたいし教えて欲しいところなのだ。

吾輩から見るとなぜ皆は吾輩のマネをしたがるのだ!?と言いたいのだ。

しかし周囲の人たちも案外吾輩の存在なんて気にしてなくて、ましてやマネなどではなく、最初から行こうとしていたところにたまたま吾輩がいただけなのだろう。

向こうにしてみれば吾輩という先客がいて不愉快に思っていたかもしれない。
お互い様ということになるのだろうか。

8.ポリパックで渡される

さて、店内で食べる注文をしてテーブルに商品が揃ったが、店内で食べる場合も持ち帰りと同じポリパック(ポリプロピレン製のフードパック)に入れてくれたのだ。

5種類5本を頼んだ時、親切な店員さんは食べられますか?と笑いながら心配してくれたが、すぐに、まあ食べられなくても持ち帰れますから心配いらないですよ、とも言ってくれたのだ。

そのため、特別にそのまま持ち帰れるようにポリパックに入れてくれたのだろうかと思った。

店内で食べる場合は皿に置いてくれることを期待していたのだ。それならば全部食べますと強調すれば良かったと思った。

どうもポリパックのまま食べるのは見た目も良くないし雰囲気が出ない。

持ち帰り用に団子ひとつひとつにセロファン紙をかけているのも雰囲気を台無しにしていた。

持ち帰りの場合は混ざらないためにセロファン紙で包む方がむしろいいのだが、今ここですぐに食べる団子にセロファン紙をかけることはないのに、と思った。

まず、セロファン紙をかけたままだと表面が光って中身がわからない。

またセロファン紙を剥がすとタレがセロファン紙に付いてくるので団子の餡が減るし、そもそも団子の見た目が剥がしたために悪くなるのだ。

店員のおねえさんは商品を手渡してくれた時すかさずゴミ箱はあちらですよ~と教えてくれたが、そういうことだったのだ。

要は使い捨て容器にして皿を洗うのを省いているのだった。

他のお客さんを見ても、店内で食べる一本だけや二本だけという客もいたが、みんなポリパックのまま受け取りそのまま食べていた。

持ち帰りとその場で食べるのがまったく同じ形態なのだった。

皿を洗う手間を省くのはわかるが、店内で食べる人が結構いたので彼らの分のゴミが瞬く間に増えてゴミ箱はすぐに満杯になりそうだった。

何より、ポリパックのままだと写真写りも良くない。和菓子類は見て楽しむのも重要なので店頭で食べる場合はなんとかならないかと思った。
ま、その場で座って出来立てを食べられるという利点は大きいのだが、見てくれ度外視で食べられたらいいだけというものでもない。

9.今後の傾向と対策

そこで吾輩は一計を案じた。

自分で皿を持って来るのだ。

注文時に、これに載せてくださいと言って手渡す。
そしてそのまま店頭でいただく。

その方が見栄えがいいし写真を撮るにしても美味しそうに写るだろうし、何よりおねえさんの手間もかからないしゴミも出ない。

次回は「石谷もちや用の皿」を鞄に忍ばせておいて来るつもりだ。
冗談ではなく本気の話だ。

そういうわけで今回は肝心の団子が美味しそうに見えない写真だが、実際は天にも登るほど美味しい団子ということを申し添えておく。

10.地元人に愛されている「石谷もちや」

地元人の談話では、ここ「石谷もちや」の餅と団子は富山県内で一番だと言い切る人がいるのだ。

ちなみに「石谷もちや」は本店以外に、総曲輪通りアーケードの入り口にある大和(だいわ)百貨店の中の店と、もうひとつは富山地方鉄道不二越線で富山駅から3つ目の不二越駅近くに最近出来た清水元町店の計3店舗がある。

ちなみに「石谷もちや」は創業40年ほどなので老舗というほどのお店ではないが、老舗が常にいいとは限らないし、おそらく一代で築いた「石谷もちや」はこれから歴史を刻んでいって未来の老舗となることが保証されている店と言えるのだ。

吾輩はこれからも「石谷もちや」で食べることをほとんど第一の目的にしていつでも富山に行くつもりだ。

それぐらい「石谷もちや」は大きい存在なのだ。

11.元の場所の再開発

なお、以前の場所での工場併設「石谷もちや」の跡地はどうなるのか?

立川志の輔師の寄席「てるてる亭」の管理人さんに周辺の再開発について教えてもらった。

なんと、スケート場が出来るとのこと。

後で調べたら、地元では賛否両論らしい。いや、「否」が多数らしい。

こんなところにスケート場!? そもそもなんで!?

よそ者が見てもおかしいと思う。

そもそも富山駅北側の「ぐるなびフードホール」が失敗に終わりつつあるではないか。

地元人は富山駅周辺の再開発とセンスに常日頃疑問を抱いているようだ。

それはともかく、吾輩のようなよそ者にとってはこの再開発についてはどうだろう。

「石谷もちや」が移動したのはたいして距離もないので問題はない。

しかし、実は今の工事区画内に以前から行きつけていた地元の農産物売り場があったのだ。そこの総菜や弁当や手作りお菓子類がおいしくて安いので毎回買っていたのだ。

今回も買おうとしていた。帰りの列車内で食べる夕食とおやつを。

しかし先に書いたように、その場所は大きな白い壁で覆われているだけだった。

吾輩の行きつけの地元の惣菜屋さんは見事に跡形もなく消えていた。
てるてる亭の管理人さんに訊いてみても、その惣菜屋さんは知っていたが、どこかに移ったではなく、ともかく消え失せたとしか言いようがないようだった。

あんなにいい店を消してまでスケート場を作りたいのか?
悪意さえ感じるほどの再開発なのだった。

ま、この先、工事が終わったらどうなるのだろうか見物である。

今度また「石谷もちや」と「てるてる亭」に来る時に、周辺の様子を窺おうと思っている。

12.(以下オマケ)立川志の輔師の定期寄席「てるてる亭」

以下はオマケ画像と話題。

志の輔師はほぼ毎月ここで落語会を行っていて毎回盛況だ。

てるてる亭
てるてる亭

10年以上前から知っていたが、日程が合わず、また申し込もうと思ったときには満席御礼だったりで、今日(2025/07/06)が初めてのてるてる亭での観覧だった。

志の輔の話には、ちょっと富山弁が入るところがおもしろい。

しかし富山弁ばかりだと本当にワケがわからなくなりそうなので、そのあたりはよそ者向けにも適度にわかりやすくもしてくれていた。
心配ご無用だ。

射水の金物屋に養子に入って明治大学に進学し立川談志師匠に弟子入りして今に至る大御所立川志の輔師だ。

立川談志師匠が健在の時は、毎月のように富山に行く志の輔を見て、「こまけー仕事ばっかりやりやがって!」と憎まれ口を叩かれ放題だったらしい。

そういえば先日新宿末広亭で林家喜久扇師が椅子に座って喋るのを聞いたが、立川談志のモノマネがうまく、当時若手の喜久蔵が見た数々の立川談志の挿話がむちゃくちゃ面白かった。

寄席の魅力はTVでは流せないことを平気で言うところだ。

喜久扇師曰く、談志は憎まれ口キャラクター、嫌われ者キャラクター、生意気キャラクターが売りで、これに尽きていたのだそうな。

選挙運動で街頭演説をする談志を手伝っていた若手喜久蔵は聞いていた。

談志「(観衆に向かって)こんなに昼間っから集まって・・・オメエら他に行くとこねぇのかよ!」
談志「今から話すのが面白かったらオレに1票入れろよ!タダで聞くんだからよ!いいな!」

13.<街頭演説で話した談志の小話>

イヌの散歩をしていた2人の人が道端で出会った。1人はドーベルマンのような大きなイヌを連れ、もう1人は身体が細長くて足の短いやつを連れていた。
二匹がケンカを始めて、大きいのが勝つと思ったら足の短いのに首筋を噛まれて負けてしまった。

そのイヌ、強いね~、何というイヌ?
尻尾を切って白く塗ったワニよ。

・・・それで選挙には当選したとさ。

14.(追記:2025/10/13)後日譚、お皿を持ち込む

その後、立川志の輔師の富山てるてる亭「志の輔のこころみ・其の三四七」が2025/10/11に行われたので昼の部を観た後にほんの近所の石谷もちやに立ち寄った。

今回は上記で書いた予行通り、時前の皿を持参したのだ。

それに5種類のだんごを各1本ずつ載せてもらった。

それが以下の写真だ。

このように、前回のような使い捨てパック入りセロファン包みよりもずっと見映えがしているのだった。

写真の左から順番に、みたらし(甘醤油)税込140円、あやめ団子(黒砂糖)税込150円、抹茶団子税込140円、ごま団子税込140円、黒蜜じゅなこ団子税込150円。

石谷もちや 2025/10/11
石谷もちや 2025/10/11

(おわり)

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