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伊勢神宮の神饌の落雁 藤屋窓月堂 伊勢市 和菓子なスクチャイ217 2026.02.02

和菓子なスクチャイ217 三重県 > 伊勢市 

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※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


伊勢神宮の神饌の落雁 藤屋窓月堂 三重県伊勢市

伊勢神宮の「神饌」の落雁
伊勢神宮の「神饌」の落雁
伊勢神宮の「神饌」の落雁
伊勢神宮の「神饌」の落雁

1.伊勢神宮の外宮から授与される

2026/02/02に訪れていた外宮で、神札授与所を覗くと「神饌(神宮)」(神饌:しんせん。神様に献上されるお食事)と書かれた箱に白2個と桃色1個の菊の御紋の落雁が入って、300円で頒布されていたので授与いただいた。

最初は最中と思っていたのだが、手にして裏面のラベルを見ると和三盆糖を使った落雁で日持ちも5月末までとなっていた。

慌てて食べなくていいのがありがたかった。

外宮の神札授与所というひょんなところで、神饌のひとつとしての大好きな落雁がいただけたのは名誉なことだと感じた。

ひと口サイズに割って口に含むと、良質な和三盆糖を使っていることがすぐにわかるほど、口中で心地よい甘さを残してスッと消えた。

あの日本三大銘菓「越乃雪」さながらの高貴な食感だった。

あたかも現地で感じていた伊勢神宮の凛とした空気が、今再び目の前に広がるかのような感覚にとらわれるのであった。

なお、この「神饌」はその後に参拝した内宮の神札授与所でも頒布されていた。

伊勢神宮共通の神饌なのだろう。

2.藤屋窓月堂

伊勢神宮の神饌である落雁を製造する藤屋窓月堂の創業は明治初年(1868年頃)で、伊勢神宮の膝元であるおはらい町に店を構え、150年以上の歴史を紡いできた。

2.1.屋号の由来

初代が俳句を嗜み、「窓に映る月」を愛でた風流な心から名付けられたと言われている。

2.2.代表銘菓は「利休饅頭」

ちなみに藤屋窓月堂の代表銘菓は「利休饅頭」で、これは伊勢の地で千利休の命日にちなんで作られ始めたお饅頭だ。

伊勢市民にとっての「利休饅頭」は、法事やお祝い事の定番として深く愛されている看板商品なのだそうだ。

3.伊勢神宮の「神饌」としての落雁

伊勢神宮の内宮および外宮の神札授与所で頒布されている「神饌(しんせん)」の落雁を作っているのが藤屋窓月堂だ。

「神饌」とは、本来神様に献上されるお食事のことだ。

これを参拝者が「お下がり」として頂くことで、神様とのご縁をより深く結ぶという意味が込められている。

一般に授与されている3個入りのパッケージには「梅」や「花」、あるいは神宮の紋である「花菱」などを象った美しい落雁が入っているらしいが、吾輩が授与されたのは白と桃色の菊の御紋であった。

この落雁は、厳選された和三盆糖や米粉を使い、神宮にふさわしい清浄な環境と製法で奉製されている。

300円という初穂料で授与されているのは、多くの参拝者が神様からの恩恵を気軽に持ち帰り、家庭で分かち合えるようにという配慮からのようだ。

4.伊勢神宮の毎日

伊勢神宮では毎日、朝と夕に神様に食事を供える「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」が絶えることなく行われている。

ちなみに伊勢神宮のお宮すべての「祭」を含むと年間1,500回ほども行われていて、平均すると日に4回程度も神宮内のどこかで「祭」が行われているのだ。

藤屋窓月堂はこの神聖な祭りの儀式を背景に持つ「献上菓子」の伝統を担っている一軒であり、その落雁を頂くことは、神宮の静謐な空気の一部を自宅へ持ち帰る体験となるとのことだ。

5.神饌の「落雁」をいただいて

伊勢神宮の「神饌」の落雁

小学校の修学旅行以来という、このたび人生2度目にして伊勢神宮を参った吾輩は、ひょんなことで誉れ高い「神饌」を手に入れ、畏れ多くも伊勢神宮とさらにご縁をいただいた気分だった。

落雁を頬張った現在の心境は非常に穏やかであり、静謐な伊勢神宮の森の空間の一部が心のどこかに宿ったような気分になるのであった。

(おわり)

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