百合根入り蒸し大納言 香月 山形県西置賜郡飯豊町 和菓子なスクチャイ158 2025.10.23
和菓子なスクチャイ158 山形県 > 飯豊町
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
百合根入り蒸し大納言 香月 山形県西置賜郡飯豊町


1.道の駅飯豊
この「百合根入り蒸し大納言」は道の駅飯豊にて税込700円で購入。
和菓子売り場にあったが、ひと目見て百合根入りというのが気に入った。
白い断片のようなのが百合根で黄緑っぽいのが栗・・・ではなくて、栗に見えるが原材料名によると青えんどう豆だ。
なぜか正月近辺になると現れる大好きな百合根は芋のような食感なので、甘くしてもお菓子に合うような気が以前からしていたのである。
そうだ、以前と言うのは子供の頃からのことなのでかれこれ数十年前からそう思っていたことになる。
その百合根の甘いヴァージョンがいよいよ食べられる喜びを感じた。
2.「百合根入り蒸し大納言」




「百合根入り蒸し大納言」は一般的には単に「蒸し大納言」と呼ばれ、香月の代表銘菓となっており、棹物(さおもの=棒状)の和菓子で切り分けていただくことになる。
写真のように深い小豆色の中に真っ白な百合根が散りばめられている。
最高級の大納言小豆をふっくらと炊き上げて粒の形をしっかり残しているのが特徴だ。
小麦粉や餅粉をつなぎに使い型に入れて蒸し上げる蒸し菓子(蒸し羊羹に近いが、より豆感が強い菓子)なのだ。
羊羹のようなねっとり感ではなく、ホロホロとした口どけの良さと小豆の粒感が楽しめるのだった。
そこに百合根のホクッとした食感がアクセントになっていた。
想像したように、少し小さめではあるがホクホクとした食感の百合根だ。
甘さは控えめで上品だ。
小豆本来の風味と百合根の優しい風味が調和した奥深い味わいで吾輩はたいそう気に入った。
3.山形県飯豊町の「香月」について
創業は大正14年(1925年)で創業100周年を迎える老舗だ。
現在は3代目店主と4代目の息子さんたちが中心となり、伝統を守りながら新しいお菓子作りにも取り組んでおり、和菓子だけでなく洋菓子も製造販売する「和洋菓子専門店」となっている。
ちなみに所在地は山形県西置賜郡飯豊町大字椿で、JR米坂線の羽前椿駅近くで駅前通りを徒歩数分だ。
4.香月のもう一つの名物「しだも」
香月といえば「蒸し大納言」と並んで有名なのが「しだも」というお菓子だ。
それは、くるみ(鬼ぐるみ)をふんだんに使った醤油風味の蒸し菓子(ゆべしに近いがよりフワッとしている)である。
この地方の方言で「くるみの実」のことを「しだも」と呼ぶことから命名された。
5.「しだも」のエピソード
先に書いたように「しだも」はくるみ(しだも)を使った蒸し菓子だが、実は「ゆべしを作ろうとして失敗した」ことから偶然生まれたというユニークな誕生秘話がある。
今ではお店を代表する人気商品となっているのが面白いところだ。
6.「香月」の洋菓子
「香月」は和菓子屋としての技術を活かし、ワッフルやロールケーキ、ブランデーケーキなども作っており地元で人気がある。
7.名店「香月」
「香月」は大正時代から続く歴史あるお店で、家族経営ならではの丁寧な手仕事が光る飯豊町を代表する老舗の菓子店であり、地元だけでなく県外からもファンが訪れる名店なのだ。
特に「小豆」の風味を最大限に活かす技術に定評がある老舗で「全国菓子大博覧会」での受賞歴もあり、手作りの丁寧な和菓子を提供している。
吾輩は今回いい店の和菓子と出会ったことで感激した。
今度はそのゆべしの失敗作が名物になったという「しだも」もそのうち是非食べてみるつもりだ。
(おわり)
