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松露 佐藤製菓 徳島市 和菓子なスクチャイ105 2025.09.13

和菓子なスクチャイ105 徳島 > 徳島市

※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


松露 佐藤製菓 徳島市

松露 佐藤製菓 徳島市
松露 佐藤製菓 徳島市

1.単に甘いものが食べたくて購入

これを買ったのはなぜか高崎駅ビル内のスーパーマーケットのような店のお菓子コーナーで、果たしてこのお菓子が珍しいのかどこでも売っていて珍しくないのかもわからず、乗り換えの限られた時間内だったので深く考えずに単に美味しそうに見えて安かった(1袋税込96円)から買ったのだ。

その時、吾輩は食後で何か甘いものを欲していた。

袋の覗き穴のようなところから中身が見えたので、要するに「あんこ玉」かと思ったのだ。

高崎駅ビル1階のスーパーマーケット「からっ風まるしぇ」にて税込96円で購入。

松露 佐藤製菓 徳島市
松露 佐藤製菓 徳島市
松露 佐藤製菓 徳島市

そしてさっそく電車内で封を切って食べ始めたのだった。

とても食べやすく、おいしかったので買って良かったと思った。

2.別名「あんこ玉」

吾輩がこのお菓子の袋を見つけたとき中身を見て咄嗟に「あんこ玉」という名が浮かんだのだが、実際徳島の地元では「あんこ玉」と呼ばれて親しまれているようだ。

吾輩の直感は当たったことになる。

まあドヤ顔をするほどのことではないが。

3.キノコの「松露」の話

その「あんこ玉」が色も形もキノコの「松露(しょうろ)」に似ているからという理由で「松露」というお菓子名になったようだ。

本来のキノコの「松露」は松に共生する香りのいい高級キノコのことだ。

松露のことを日本のトリュフと呼ばれることもあるらしいが、日本の松露と西洋のトリュフは同じショウロ科のキノコでも共生する木が異なり、松露は松だがトリュフはカバやブナだ。

このように洋の東西で共生する木が違うキノコなのだが、トリュフのことを日本語ではセイヨウショウロ(西洋松露)とも呼ぶこともあるらしい。

ちなみにトリュフと呼ぶチョコレートもあるが、あれも形がキノコのトリュフに似ているからだ。

それを知らなかった吾輩は、てっきりトリュフの香りがするチョコレートだと思い込んでいた一時期もあった。

いずれにしても小さくて丸くて茶色~黒の物体は、ややもすると「小動物の糞」と呼ばれかねないのだが、そこを高級キノコに見立てるところが「粋」だ、と吾輩は感心するのだった。

4.全国にある「松露」というお菓子

その松露が茶色~黒で小さくて丸い形のため、日本ではそのような色と形状のお菓子に名付けられることがままあるようだ。

今回紹介する徳島市の佐藤製菓が製造する「松露」以外に例を挙げると、滋賀県の中森製菓、京都府の青木光悦堂、同じく京都府のひがき製菓、佐賀県の村岡総本舗が「松露」という名のお菓子を製造していて地元で流通している。

ただし佐賀県の村岡総本舗の「松露」だけはひとくちサイズで色も形状も似ているが、あんこ玉ではなく、あんこをカステラ生地で包んだ饅頭である。

ちなみにお菓子に「松露」と名付けるのは京都府を含む関西や西日本であり、同じような形状のあんこ玉でも関東地方や東北地方では「松露」とは呼ばず「石衣(いしごろも)」と呼んでいるのは興味深いところだ。

5.徳島市佐藤製菓の「松露」

松露 佐藤製菓 徳島市

さてここからは今回の本題、徳島市の佐藤製菓の「松露」の話をする。

佐藤製菓の「松露」は昔ながらの製法で作られた素朴な味わいが特徴の和菓子だ。

5.1.お菓子の特徴

丸いあんこ玉を、砂糖でコーティングしたもので、中の餡はしっとりとしており、外側の砂糖のコーティングはサクッとした食感だ。

砂糖のコーティングのため手に取ってもベタつくことはない。

中の餡には、餅粉や水あめが使われており、もっちりとした弾力があり、上品で優しい甘さだ。

5.2.原材料

生あん(いんげん豆、小豆、えんどう豆)、砂糖、水あめ、マルトース、餅粉など。

6.佐藤製菓歴史と現在

徳島市の佐藤製菓は大正時代から続く老舗の和菓子メーカーで、その代表的な商品である「松露」は先に述べたように地元では「あんこ玉」として世代を問わず愛されているお菓子だ。

佐藤製菓も起源は創業者の佐藤富次郎が大正時代に徳島市で砂糖菓子や飴の製造を始めたことによる。

当時は菓子作りを個人で行う職人が多く佐藤富次郎もその一人だった。

その後、二代目の佐藤實が事業を拡大して法人化した。

当初は飴や金平糖といった砂糖菓子が中心だったが、次第に半生菓子や餅菓子へと製造品目を広げていった。

特に丸い餡を砂糖でコーティングした「松露」が古くから徳島の人々に親しまれ、同社の代表的な商品となった。

佐藤製菓は、創業以来昔ながらの製法と味を守り続けることを大切にしており、最新の機械を導入しつつも手作業でしか出せない風味や食感にこだわり伝統的な和菓子を作り続けている。

現在は徳島市国府町にある本社工場で製造を行っており、徳島県内のスーパーや土産物店で広く商品を販売している。

佐藤製菓が製造する「松露」以外の商品は、あずき最中、栗しぐれ、ようかんなどの昔ながらの和菓子が多数ある。

7.結論

何も考えずに税込96円で安くて美味しそうだったからという、ほとんどそれだけの理由で買ったお菓子にしてはこれだけの文章になるほど奥深いお菓子と製造元のお話であった。

いずれにせよ、たとえ安いお菓子であっても和菓子というのは奥が深いものだなあ、と感じ入った次第である。

(おわり)

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