ういろ「春風」「虎」虎屋ういろ 伊勢市 和菓子なスクチャイ219 2026.02.02
和菓子なスクチャイ219 三重県 > 伊勢市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
虎屋ういろ 伊勢市

1.季節の生ういろう

2026/02/02の内宮参拝の際に「虎屋ういろ」の店を見つけて、特にそこのポスターに惹かれて店内に入り「ういろ」を2本も買ってしまった。1本が350gなので2本で700gと軽くない買い物だ。
ここで断っておかないといけないが、吾輩が買ったのは東京赤坂の「虎屋(とらや)」の羊羹ではなく伊勢市の「虎屋ういろ」のういろうだ。
伊勢市の「虎屋ういろ」は、京都発祥で現在東京赤坂が本社の虎屋とは関係がなく、本店が伊勢市駅の近くにある独立した和菓子屋さんだ。この話は後で述べる。
また、「虎屋ういろ」では一般名称の「ういろう」ではなく「ういろ」と呼ぶ。
吾輩の目に留まったういろのポスターは、「復刻版 虎ういろ」税込600円と「(新)春風ういろ」税込800円だった。
どちらもデザインに優れ、しかも「生ういろ」だ。
吾輩がずっと食べたかった「生のういろう」なのだ。
よくある日持ちする真空パックのものとは食感や風味が違うはずだ。
購入日から1-2日以内に早く食べることが必須の「生ういろ」を、吾輩は先に書いたように2本で合計700gも買ってしまった。
ひとりで2日以内に食べられるかどうかが心配だったが、ポスターを見たらどうしても買いたくなったのだ。
ポスターを見たらわかると思うが、遊び心が盛大で、しかもそのほとんどの色に味がついているのだ。ほとんどの、というのは「春風」の黄色だけは単に色だけで味は基本の白と同じと店員さんから説明を受けた。
その「春風」は、白が基調のういろの中に緑と黄色と桜色が玉状に浮いていた。
特に桜色は、大島桜の葉の塩漬けが入っているので味にアクセントを加えているのだ。
もうひとつの復刻版という「虎」は黒糖の黒と柚子の黄色との縞模様で「虎」を表していた。
「虎」はかつてあった初代のレシピから復刻したとのことだ。
どちらも美味しいが、吾輩は「春風」の方がより気に入った。
「虎」の方は見た目は面白いが、宣伝文句ほども柚子が効いておらず、香りと味的にはもう少し柚子を効かせて欲しいと思った。
2.食べた





いずれにしてもういろうの地域でなければなかなか食べられない生ういろで、吾輩は基本の「白」も買ったらよかったと反省するほど「春風」も「虎」もとても美味しかった。
このような季節毎のデザインや味を凝らしたういろを常に開発して販売している「虎屋」の遊び心にまず第一に感心した。
おいしいし綺麗だし楽しいし、近くにあったら毎月でも買いに出かけるところだ。
3.虎屋ういろ
伊勢の「虎屋ういろ」は、赤福と並んで地元の人々に深く愛されている。
羊羹で有名な東京赤坂に本社がある「虎屋(とらや)」とは別の、伊勢ならではの歴史を持つお店だ。
3.1.虎屋ういろの歴史
大正12年(1923年)に和菓子店として創業した。
その後昭和13年に「ういろ専門店」となったが、その年が寅年であったことから「虎屋」と名付けられた。
3.2.「ういろ」へのこだわり
伊勢地方では古くから黒砂糖で作られたういろが親しまれており、それをベースに独自のアレンジを加えて発展させてきた。
3.3.地元密着
伊勢市内のスーパーや近隣のハイウェイオアシスなどにも店舗があり、地元の人にとっては「特別な日の高級菓子」というよりは「日常のちょっと贅沢なおやつ」として非常に身近な存在のようだ。
吾輩が購入している時も地元の人と思われる女性が店舗に来て「白1本!」などと言って500円を支払って、颯爽と去って行った。その姿と店員さんの対応を見た限り常連さんのようだった。
その瞬間に吾輩も「白」を1本買えば良かったと後悔したのだ。その時すでに店員さんは吾輩の2本のういろを包んでいる最中であった。
ういろの基本は「白」だ。これをまずは味わいたかった。
しかしすでに2本買っていたので、一両日中に食べないといけない量としては、3本目は明らかに買いすぎだ。結果的に買わなくて良かったのだ。
3.4.看板商品「生ういろ」の特徴
全国的に有名な名古屋のういろうとの最大の違いは「原材料」と「賞味期限」だ。
小麦粉ベース
名古屋のういろうは「米粉」が主流だが、虎屋ういろは「小麦粉」を使用している。
そのため、弾力が強くありつつも歯切れが良く、あっさりとした独特の食感が楽しめる。
「生」ゆえの短命
保存料を一切使用しない「生ういろ」であるため、消費期限はわずか2〜3日だ。
その分、蒸したての瑞々しさと、もっちりとした柔らかさは格別だ。
バリエーションの多さ
基本の「白」はもとより、栗が贅沢に入った一番人気の「栗ういろ」や、伊勢茶をふんだんに使った「伊勢茶栗ういろ」が定番だ。
季節限定
「おはぎういろ」「スイカういろ」「クリスマスういろ」、そして今回(2026/02/02)買った「春風ういろ」や「復刻版虎ういろ」など、年間を通じて約35種類以上が登場し、いつ訪れても新しい味に出会える楽しさがあるのが魅力だ。
4.ういろの楽しみ方
虎屋ういろは、一本がずっしりと大きく、付属のプラスチックナイフで好きな厚さに切り分けて食べるのが一般だ。
もし当日中に食べきれず少し硬くなってしまったらレンジで数秒温めるか、フライパンで軽く表面を焼くと、もっちり感が復活してまた別の美味しさが楽しめるそうだ。
ちなみに伊勢市の本店では、そこでしか買えない「端切れ」の詰め合わせがあることもあるらしい。
また、「虎屋ういろ」はういろう専門店ではあるが、ういろう以外にも人気商品の「虎虎焼(ことらやき)」というカステラ生地の焼き菓子もある。
(おわり)
