弘前市さっくりふがしぼー(カシス)松尾(青森県弘前市) 和菓子なスクチャイ261 2025.11.28
和菓子なスクチャイ261 青森県 > 弘前市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
弘前市さっくりふがしぼー(カシス)松尾(青森県弘前市)


1.弘前駅で購入
弘前駅で電車待ちの時、2階にあるカフェと併設のような物産品売り場を覗いていたらこの赤い麩菓子税込540円を発見した。
見るからに酸っぱそうで、一般的な黒砂糖を塗りつけたような麩菓子とは違っていた。
赤い色は青森県名産のカシスで、昭和40年に弘前大学の教授がヨーロッパから持ち込んで青森市に広め、現在全国のカシスの7割が青森市で生産されているとのことだ。
カシスの実は黒色で英語ではblackcurrant(ブラックカラント)といい、吾輩がフィンランドのカレリア地方に滞在していた時、夏の白夜の時期に周辺の草っ原でブルーベリーと一緒に野摘みをした思い出がある。
現地ではガムやお菓子の色と香り付けにもなっていて吾輩も好きで何度も買って食べていたし、甘酸っぱいBlackcurrant teaもよく飲んだ。
カシスはブルーベリーよりもタンパク質が多く、抗酸化作用のポリフェノールはブルーベリーの2倍、アントシアニンは3倍多く含み、A型インフルエンザウイルス、B型インフルエンザウイルスの98%以上を不活性化させる能力があると研究でわかっているそうだ。
さてそんなカシスを食べやすい形で楽しめたら嬉しいではないか、ということでヨーロッパと日本のお菓子の融合体のような「弘前市さっくりふがしぼー(カシス)」を税込540円で買った。
遠い青森の地で軽いが嵩張る荷物を買ったわけだが、途中で粉々に砕けないように気をつけながら持ち運ばないといけなかった。
2.食べた



開封するとカシスの酸っぱそうな香りが漂い良い感じだった。
齧るとちょっと酸っぱい感じとほんの少しの甘さを感じるのだった。
ちなみに青森から持ち帰ったが特に崩れて粉々になることもなく、原形は保たれていた。
齧ってわかったが、脆そうな見た目と頼りなげな軽さの反面、本体は案外しっかりしているのだった。
フワフワしてそうだが、結構がっしりと喰いつかないと齧れないのだった。
手で割ろうとしても割れるものでもなく、握っている指で本体を潰してしまうことになるので手で割ろうとはしない方がいいし、そもそも割るほど大きくないのだ。
かと言ってひと口サイズでもないので、結局大口開けて齧るしかないのだった。
食べてもお腹が膨れないし甘くもないので、爽やかな酸っぱさが気に入ればいっぺんにひと袋食べることはわけないだろう。
現に吾輩はそのようにひと袋をペロッといっぺんに食べたしまった。
3.お麩の松尾
青森県弘前市の株式会社松尾(お麩の松尾)は明治時代から続く津軽地方唯一の「お麩屋」さんとして伝統を守りながらも「カシス」などの現代的な地元素材を取り入れる柔軟さが魅力的な会社だ。
創業は明治15年(1882年)で140年以上の歴史を誇り、津軽地方で唯一伝統的な製法で「焼麩」を作り続けている貴重なメーカーだ。
今もなお丹念な手細工と手作りによる製法を大切にしていて、「麩を毎日の食卓に」をテーマに、伝統の技を活かしながら青森県産の果物や野菜を使った新しい商品開発に積極的に取り組んでいる。
地元のブランド「謹製 津軽たんげ」の開発に携わったり、他社との共同開発(話題になった上野動物園で販売の「パンダのうんこ」という麩菓子など)も手がけるなど、非常にクリエイティブな一面を持っている。
4.「弘前市さっくりふがしぼー(カシス)」
この商品は青森ならではの素材を活かした、まさに「次世代の麩菓子」だ。
青森市はカシスの生産量が日本一で、その青森カシスをピューレにして北海道産の甜菜糖と合わせた糖蜜を、お麩の表面にたっぷりと塗っているのがこのお菓子だ。
一般的な黒糖の麩菓子とは違い、カシス特有の「芳醇な酸味」と「華やかな香り」が特徴だ。
甘酸っぱさが後を引く、非常に上品な味わいに仕上がっている。
商品名にある通り「さっくり」とした軽い口当たりだ。
松尾の熟練の技で焼き上げられたお麩だからこそ、蜜がしっかり染み込みつつも、軽快な食感が損なわれていない。
津軽のセレクトブランド「謹製 津軽たんげ」のラインナップの一つとして販売され、お土産としても洗練されたデザインになっている。
5.知る人ぞ知る「弘前の松尾」の話題
松尾が作る麩菓子には、他にも「りんご」や「さくら(さくらぼー)」、さらには上野動物園のパンダにちなんで人気が出た「パンダのうんこ(緑色の麩菓子)」など、ユニークなものがたくさんある。
伝統的な「お麩」という地味な存在を、楽しさと驚きのある「エンターテインメント菓子」に変えてしまったのがこの松尾なのだ。
なお、松尾の現地工場直売所(弘前市城東北)では、出来立てに近いお麩や地元ならではの珍しいお麩も手に入るそうだ。
(おわり)
