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源氏巻 山田竹風軒本店 島根津和野 和菓子なスクチャイ062 2025.06.28

和菓子なスクチャイ062 島根 > 津和野

※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


源氏巻 山田竹風軒本店 島根津和野

1.実は笹巻を求めていた

源氏巻 山田竹風軒本店

人から島根に笹巻があることを教えてもらい、まさか東京で買えるはずはないとは思いつつも、ついでの時にダメ元で日比谷の島根県アンテナショップ(日比谷しまね館)に立ち寄ってみた。

店員さんにも訊いたが、やはり笹巻は影も形もなかった。

生菓子で現地でも限られた山間地域で作られる笹巻が東京で手に入ればそれこそ奇跡だ。

代わりに売り場でこの古風なパッケージの源氏巻が目を引いた。

手ぶらで帰るのも癪だったのでこの源氏巻を買った。
税込400円。

銘菓に対して失礼な話だが、このようになんとも消極的な買い方だったのだ。

2.歴史

源氏巻 山田竹風軒本店
源氏巻 山田竹風軒本店

包み紙には何やら達筆で読みにくい昔風の文字がごちゃごちゃ印刷されてあったが、要約すると次の通り。

昔、津和野藩の長老が吉良上野介(吾輩註・後に忠臣蔵で討たれる)に贈った進物の中に源氏巻の原型となるお菓子を入れていた。
なぜ贈ったかというと津和野藩主の亀井茲親(これちか)が勅使接待役を命じられた時にその指導当たったのが吉良上野介だったが吉良の茲親に対する態度がかなり無礼で茲親は吉良を討とうと考えた。
(吾輩註・これに限らず吉良上野介はどこでも誰にでも横柄な態度をとる性質だったと伝えられている)

これに気付いた長老が吉良に源氏巻の原型を含む進物を贈った。
すると吉良の態度は一変しそれ以降は丁寧に茲親の指導をしたので大事には至らなかった。
(以上、要約おわり)

源氏巻の原型と現在の源氏巻とがどう違うのかや、そもそも話の真偽もわからないようなのだが、上記のように吉良上野介が源氏巻を食べたと考えられているようである。

3.形態と味

源氏巻 山田竹風軒本店
源氏巻 山田竹風軒本店

これは小豆のこし餡をカステラ生地で巻いた餡巻だが、他にはつぶ餡、抹茶餡、柚子餡もあるらしい。

複数の製造元が津和野にあるようだが、この山田竹風軒本店はそのうちのひとつだ。

古風なパッケージの中からハイカラが飛び出して来たように感じた。
カステラ生地のせいか、文明開花の音色が聞こえるようなハイカラなお菓子だ。

形が違うどら焼きと言ってもいいかもしれないと思った。

日持ちするように脱酸素剤と一緒にパックされていて、お菓子自体には今風の添加剤が使われているようだった。

(おわり)

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