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親・教員・FPとして考える金融教育

子どもへの金融教育=どんなことをイメージしますか?
わたしたち大人にできること、何があると思いますか?

教員×FPとしてお金の発信をしているぼくですが、ふと「どうしてnoteを始めたのか?」「どうしてXで発信しているのか?」と考えることがあります。


そんなときに考えて考えて、たどり着く先は、
「お金の学びを学校教育に届ける」ことでした。

そもそも「金融教育」って抽象的で、具体的には何をするのかがよく分からないですよね。

だからこそ、改めて「金融教育を必要だと考えるのはなぜか」「自分に何ができるか」を考え、言語化してみました。
そんなnoteになっています。

前提として

金融教育にこだわるワケは

①お金は生活に必ず必要だから
②お金の使い方は自分次第だから
③「自分で考え、自分で選べる」大人になってほしいから


特に大切にしているのは③。
これから何をするにも”選ぶ&決める”のは自分自身。
だからこそ、自分で考える力が必要です。


どうお金を使うのか、どの学校へ進学するのか、何の部活をやるのか、将来何をやるのか、どの会社に就職するのか、仕事を続けるのか辞めるのか……

自分で選択していくこと、たくさんありますよね。

家族や友人、仕事の同僚からアドバイスをもらうこともあるでしょう。それでも、どうするかを選んで、最終的に決めるのは自分次第。


だからこそ、自分で考える力、選ぶ力が必要で、そのための手段の1つとして金融教育が必要です。

「お金の増やし方」「投資の仕方」「NISA活用術」「お金の貯め方」
「クレジットカードの使い方」「保険の選び方」

こういったことも、めちゃくちゃ重要です。
ですが、金融教育はハウツー的なことを身に付けるのが本質ではないと思っています。

お金を使うことに失敗することもきっとあります。
それでいいんです。
上手くいったことも、失敗したことも含めてお金を使うことを通して”自己決定”する経験を増やしていけますからね。

日本と欧米の金融教育

日本の金融教育はかなり遅れています。
残念ですが、そうなのです…


正直、日本人はお金の話は避ける傾向が強いし、「お金=悪いもの」という感覚を持っている人は多くないですか?
大人がこうだと、子どもも同じようになることに危機感を感じています。

ここで、日本と比べて進んでいる、アメリカとイギリスの金融教育を紹介します。

アメリカの金融教育

米国の学校における金融教育の動向 ー保険教育の取組を中心にー 損保総研レポート 第101号

3~5歳
①物を買うにはお金が必要です。
②お金は仕事をすることで得ます。
③モノを買うときは持たなければなりません。
④ほしいものと必要なものは違います。

6~10歳
⑤お金を使うときは選択を行わなくてはなりません。
⑥物を買うときは、お店を見比べ値段を比較しましょう。
⑦オンライン上で情報を共有するのは危険であり、犠牲を伴うことがあります。
⑧お金を口座に預けることは、お金を守ることになり利息もつきます。


イギリスの金融教育

イギリスのおける金融教育 鎌田,浩子 釧路論集:北海道教育大学釧路校研究紀要

3~5歳
①お金の管理の仕方
 お金の認識 お金の使い方
②批判的な思考のできる消費者になる
 商品の選択と支払
③リスクと感情の管理
 お金を安全に保つ お金に関する情報

5~7歳
⑤お金の管理の仕方
 お金の価値と利用上の注意 お金の記録の重要性
⑥批判的な思考のできる消費者になる
 お金の使い道の選択 ニーズとウォンツを考える
⑦リスクと感情の管理
 お金を無くしたり盗られたりしたら 貯蓄とその効果
⑧金融が人々の生活で果たす役割
 お金をどこから得るのか

初めてこれを見たときは、こんなにもアメリカやイギリスと金融教育の差が開いているのかと呆然としました。
3~5歳向けの内容だけ見てみても、日本がいかに遅れているかが分かります…


子どもにこれらのことを教えられますか?



アメリカやイギリスのような金融教育が進んでいる国では、小さいうちから「稼ぐ」「消費する」「貯める」「寄付する」などを段階的に教えられていて、知識的な教育だけでなく実際に活用するスキルも学んでいます。

ぼくは小学校教員ですが、家庭科の教科書を見てみても、金融教育のカリキュラムは十分とは言えません。むしろ全然足りないです。

「日本もアメリカやイギリスと同じようにやりましょう!」とは言いませんが、日本が活かすべきヒントはたくさんあるのではないでしょうか。

子どもたちには積極的にお金について教えたり、考えさせたり、使わせていくことが、金融リテラシーを高めるためには必要です。


親・教員として、できること

「働くとはどういうことか」「お金を稼ぐとはどういうことか」を考えさせる

お金の使い方を教える前に教えたいし考えさせたいことです。
そもそもお金って何なの?ということを。

仕事=人の役に立つ、人を喜ばせること
その対価として消費者はお金を払い、働き手の収入となる

直接的、間接的かは仕事によりますが、どの仕事も最終的には誰かに役立っているのです。飲食業、製造業、建築業、公務員などなど、どれをとっても仕事の先にいるのは”人”


その対価として、モノやサービスの値段があり、お金を払い、ぼくたちのお給料があります。(詐欺やマルチ商法、闇バイトなどは別として)

たとえば、教員の仕事は「公共サービス」。
みなさんの税金がお給料になっているので、値段がついているわけではありません。
ですが、学校にくる子どもたちの成長をサポートする意味で、人の役に立つ大切な仕事です。

noteでいえば、自分のプラスになると思って有料記事を買ってくれる方がいて、その方の役に立っているのですよね。(ぼく自身、これまで購入した有料記事からたくさん学んでいます。いつもありがとうございます。)

この土台があって、仕事で得たお金をどう使っていくかです。
お金を稼ぐことは大切ですが、そもそも、お金を稼ぐとはどういうことかをまずは考えたい。仕事を通して、どう人の役に立てるのか。

「お金を稼ぐため」「生活費のため」に仕事をするという考えを持つ方もいると思います。
その考え方には僕も共感です。お金がないと何もできないですからね。


繰り返しにはなりますが、仕事をすることの本質は、

仕事=人の役に立つ、人を喜ばせること
その対価として消費者はお金を払い、働き手の収入となる

綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが。

これらのことを、お金の使い方について教える前に、自分の子どもや学校で関わる子どもたちに伝え、考えさせていきたいです。

子どもへの”ありがとう”を増やす

仕事とは人の役に立つこと。
大人から子供への「ありがとう」が増える=子どもの「他社貢献」の意識が増える


僕の子どもはまだ0歳ですが、もっと大きくなったら家事のお手伝いを通してたくさん感謝したり、感謝の気持ちをお小遣いにして渡してあげるつもりです。

学校でいえば、学級の係や当番活動、委員会活動など子どもたちが人のために活動できる場面は様々あります。
さすがにお小遣いを渡すことはできませんが、そういった行動を認めて、褒めて、価値付けできる教員でありたいです。

早いうちからお金を使わせる

これは重要なことだと考えています。
お小遣い=金融教育にぴったりなツールです。


いくら渡すかは別として、我が家でもお小遣いは積極的に渡していくつもりです。

”お金は使うと減る”を感覚的に身に付けさせることが大事。

「お金を使う経験を通して、身につけさせたいこと」
①使うと減ることを知る
②計画を立てる力
③自分で管理する力
④貯めること
⑤増やすこと

お金を使う経験を通して、上記のことを子どもと一緒に考えていきたいですね。

もちろん年齢に応じてできること、できないことはあります。
発達段階に合わせて、お小遣いで買うものの範囲(お菓子や文房具、交通費など)を少しずつ広げたり、親子で一緒に買うものを考えたりしていくと、子どもの金銭感覚は鍛えられていきます。

・○○円使ったから、あと残っているお金はどのくらい?
・欲しいモノは~で値段は◇◇円。あと△△円貯めれば買えるね。
・あと△△円貯めるためにはどうしたらいい?
・持ってるお金全部を使わないで貯めることもできるし、”使っていいお金”と”使わないお金”に分けて少しずつ貯めることもできるけど、どうしていきたい?

こんな感じで、子どもに問いかけえ、考えさせて、選ばせるながら、一緒に考えていく。(ざっくり考えただけなので、あくまで一例です!他にもっと効果的な問いかけがあると思います)

お金を使う経験をさせる過程で、アメリカやイギリスの金融教育の事例を参考にしていくとより効果的。


ここで注意なのが放任にはならないこと。
親子で一緒に考える&振り返ることが大切です。

FPとして、ぼくにできること

自分自身が学び続け、発信する

お金の制度や世の中の仕組みは変化し続けます。
お金のプロとして、常に新しい知識にアップデートしていくことは必要不可欠です。


経済ニュースを見て情報を得たり、本を読んだり、資格の勉強をしたり、学ぶためにできることはたくさんあります。

FPとしての知識や学んだことを、育て中のパパママさんや、多くの方々の役に立つために発信し続けていきます。


最後まで読んでくださりありがとうございました!
みなさんの生活にも何かヒントとなるようなことがあれば嬉しいです。
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