資本主義なのに「効率化してはいけない」というジレンマ
「効率化を続けたいなら、
効率化しないことが必要だ。」
一見、矛盾したように聞こえますよね。
でも私は本気でそう思っています。
なぜなら、人間が生きる社会は
「効率化」だけでは成立しないからです。
シュンペーターの話を少しだけ
経済の学者さんに、
シュンペーターって人がいます。
この人は、
「資本主義はその成功ゆえに滅びる」
と有名なことを言いました。
資本主義って、
「お金を使ってもっとお金を増やす」
仕組みです。
合理的に、効率的に、
利益を大きくしていく。
それは便利だし、
人類をすごく発展させました。
でも、やりすぎると
逆に自分を壊すんだよ、
というのが彼の言葉なんです。
子どもを産むのは非合理?
例えば子ども。
お金の計算だけで考えたら、
子どもってめちゃくちゃコストがかかります。
食費、教育費、時間や手間。
資本を増やす視点なら
「産まない方が得」になるんです。
でも、もしみんながそう考えたら?
社会は続かなくなりますよね。
つまり「非合理なこと」こそが
未来をつなぐんです。

お城を建てるのも同じ
お城もそうです。
各地で復元されていますが、
正直、観光収入だけでは
維持できないところが多いです。
駐車場代や入場料で
元が取れるわけじゃない。
それでも町はお城を建てるんです。
なぜかというと、
町の人にとって誇りだから。
文化や歴史の象徴だから。
お金の計算では「無駄」でも、
人の心にとっては「必要」。
そういうことなんです。

無駄があるから頑張れる
考えてみると、
これは私たちの日常にもあります。
趣味にかけるお金とか時間って、
資本主義的に見ればゼロ。
でも、好きなことがあるからこそ、
仕事も学校も頑張れる。
推し活、旅行、読書、ゲーム。
全部「無駄」に見えるけど、
それが人を元気にしてるんですよね。
効率化を支える土台としての趣味
そして実は、
仕事の効率化そのものも、
趣味や無駄な時間に
支えられているんです。
人は「ご褒美」があるから走れる。
旅行の予定があるから残業を減らす。
推しのライブがあるから
締め切りを守ろうとする。
一見、合理性の外にある趣味が、
実は効率を底上げする土台に
なっているんです。

だからこそ、効率化のために非効率が必要
効率化や合理化は大事。
でもそれだけだと、
人間は持たないんです。
子どもを産むことも、
お城を建てることも、
趣味に没頭する時間も。
経済の物差しでは「失敗」だけど、
人間の暮らしでは「成功」。
だから私は思います。
効率化を続けたいなら、
効率化しないことが必要なんです。
あなたにとっての「お城」、
つまり非合理だけど
どうしても大切にしたいものって
何でしょうか?
参考にした本
この記事を書くうえで、
中野剛志さんの
『入門 シュンペーター 資本主義の未来を予見した天才』
(PHP新書)
からも大きなヒントをもらいました。
資本主義や合理化の流れを
もっと深く知りたい方にはおすすめです。
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